ミュージカルスタミュ
評判を聞いて面白そうと思ったのと、RENTのエンジェルの新キャストの丘山さんを拝見したくて行ってきた、ミュージカルスタミュ略してスタミュミュ。
高校のミュージカル学科!ミュージカル俳優を輩出する伝統のある高校!ミュージカル学科に入るにはオーディションを受けなければいけない!という何となくアイドルを目指す学園がある某アプリの感じを思い出した。ミュージカルというよりちょっとアイドルっぽい感じもあるかなと思った。劇中に出てくるミュージカルシーンがミュージカルというよりアイドルっぽいなと思ったのがその原因かもしれない。
劇中劇って難しいんだろうけど、新人お披露目公演とか綾薙祭とかを1曲で表現するから、そこがもっとミュージカルっぽければいいのに、と思った原作アニメ見た事ないから原作アニメにそこが忠実ならもっとミュージカル要素入れて欲しい〜って原作アニメに対しても思うかもしれない。
あんす◯ってこんな感じなのかなと思って見てたらあんす◯に出てるキャストがいらっしゃるんですね…
キラキラした青春!夢を諦めるなんて知らない!学園の異端児!みたいなとことかチーム鳳が戦隊っぽい(それぞれのイメージカラーが決まってるのとか、あの衣装とか流星◯っぽい)やっぱりあんす◯をイメージさせてしまうのだけどあんす◯の話は置いといて
正統派2.5次元ミュージカルってこんな感じなのかな!キラキラしているな!(正統派2.5次元ミュージカルといえばテニミュなのかな?くらいしか知らない)って感じでとても楽しかった。割と重たい暗い話を好みがちな身からすればあー眩しいキラキラが降ってくる〜って感じのハッピーミュージカルだった。本当にキラキラを撒くのも面白いキラキラを拾い集めたい。
エリート集団と落ちこぼれの星屑たち、伝統を守ろうとする学園と対立する異端児たち、学園の改革者!とかどこかでよくある王道ストーリーなんだけどそれもまた良いのかもしれないな〜と思って。アヤナギショータイムで唯一同じ曲をチーム柊とチーム鳳が踊るのに全然アレンジが違って振りも違ってそこがとても良かったし、模範のアヤナギショータイムもめっちゃ格好良かった(アンサンブルの人たちが踊る)
チーム鳳がまとまっていく時というか1人1人このチームも悪くないぜ!って思った時にそれぞれのキャラソン歌うのが面白かった。個人的に推せると思ったのは天花寺翔と鳳先輩だな…天花寺のキャラソンめっちゃ良い好き〜ってなるし(天下の花)歌舞伎役者っていうのもポイント高いですし、戦隊もののレッドって感じでいいね!鳳先輩はめちゃくちゃ愛に溢れた人なので好き。”ボーイズ”って呼びかけるのも好きだし、オレンジジュースのエピソードとか。*1正直この人がエンジェルやるんだな〜って見ててダンスの動きとか歌とかを品評するように拝見してしまったけれどもう本当にチャーミングでダンスもキレがあって、本当に良かった。丘山さんのエンジェル楽しみ。鳳先輩が愛に溢れている人なのも良かった。僕の教え子たち、って愛情を持ってチーム鳳に接してくれるのがとても良い。
個人的にやっぱり2.5次元ミュージカルを見るのに向いてないなと思ってしまったのは声の作り方(やっぱりアニメっぽく喋らないといけないんだろうか)とかその声で歌う曲とかやっぱりどうしても気になってしまう…もうちょっとボイトレを積めばよくなるのだろうか?とかそもそもキャラっぽくしようとしてこんな感じなのか?とか。
天花寺役のすずきしょーごさんとか鳳先輩はやはりお歌が上手いので聞いていてストレスがないと思ってしまって。キャラっぽく作っているけれどやっぱり役として自然な感じがするというかキャラではあるけどキャラというよりその役を生きてる感じがしてキャラとしてアニメっぽく寄せるのは2.5として正解なのかもしれないけど私にはそこがちょっと違和感としてあるのかな〜とかしみじみ考えて。
笑いどころもたくさんあって演出もとても面白かったんだけど私が2.5の楽しみ方をもっと知らないといけないのかな〜とかも思ったり。
星のストライドの鳳先輩Duo ver.がとても良かったな〜。
華桜会の無駄遣い感?と思ったけど華桜会はアニメではもっと大活躍しているのかな…楪のヒビキワタル感(すぐあんす◯の話する)
柊と鳳先輩の関係が気になってわっくわくしてしまった同じ血が流れている・・・?兄さん?柊って鳳先輩の事大好き感あるけどそういう事なのかー!(兄弟は良いものです)ちょこちょこ柊と鳳先輩がチーム月皇だった時の回想シーンが挟まって何このエピソードを小出しにしてくる感じ、気になる…と思ってしまった。伝統を守ろうとする柊と新しいものを取り入れないと、もっとミュージカルの根本的な面白さを伝えていこうみたいな鳳先輩と(何かセリフがとても良かったのだけど忘れた)
月皇くんが兄さんは天才だから!ってまたすぐ兄さんを天才扱いする努力家の弟だ〜〜〜!好き!兄さんは別に天才ではないと思うぞ!努力もしている天才だ!すぐ天才扱いするのやめてください!
那雪くんのヒロイン扱いとか(お弁当取り合うの可愛い)、戌峰くんの犬感(そして飼い主の虎石くんとのハウス!お前いつから犬飼い始めたんだ?意外と良いもんだぜのやりとりが好き)辰巳くんと申渡くんは主従なんですね?これはオタクが好きなやつてんこ盛り感…天花寺の野暮助!が好きなんですけど彼は猫にだけ心を開くタイプなのもポイント高い…好きかもしれない…俺に抱きついていいのはタミアン?(ダミアン?)だけだ〜!って言うのが可愛かったんだそうかタミアンだけか…
あと星谷くんは憧れの高校生を追いかけて綾薙学園に入学したけどその人は鳳先輩で(ベタだ!)憧れの高校生の話をする星谷くんに自分がその人だ、って声をかけようか迷ってぐっと拳を握る鳳先輩が好きで…板の上に立つ事に喜びと誇りを感じているからこそ、鳳先輩が自分が華桜会を去る事になってもチーム鳳を綾薙祭に出してくれと頼んだとか鳳先輩を捨てて綾薙祭に出る事を選ぶ星谷くんとチーム鳳(泣ける)やっぱりストーリーは王道ものなんだな〜でも”ミュージカル”って題材がとっても良いと思います!
今更気付いたんだけどチーム鳳は星・雪・花・月・空ですね(空は宙だけどこれはまんまヅカから取ってるんだな!)チーム柊は動物の名前縛りなんだけどこれは?ミュージカル関係あるのか…?
ガッツリ踊るしガッツリ歌うし本当にキャストの皆様大変そうで…個人的な問題として色々書いてしまったけどハッピーミュージカルでとても楽しいしチケットは当日券チャレンジして席は外れた(4席だけだった)から立ち見で、指定席7800円立ち見席6500円で席代って1300円なの?立ち見席の案内がろくになかったから戸惑ったとか、ちょっと残念に思うところもありつつハッピーミュージカルで楽しかった。
小道具、演出として傘の使い方がとても印象に残っているのと、階段を上り下りするのが多くてそこも宝塚っぽさなの!?とか思ったり
この\スタミュ/のアナログ感というかめっちゃ好き。アンサンブルの皆様がばっきばきに踊れる人たちなのも良かった〜いろんなジャンルのダンスを踊ってらっしゃる。あと月皇くんのソロの布…布が良かった。布。
ハッピーミュージカルでとても良かった!
すずきしょーごさんを映像で拝見して(カラーオブライフとパラノイアサーカス)本当に同じ人?って思うくらいの印象の差にびっくりしたんだけど、今回初めて拝見してやっぱりえ?同じ人?ってやっぱり思って役者さんは凄い。伸ばすところの音がとても個人的に好きで、もっとミュージカルで拝見してみたいなと思った。
*1:鳳先輩が1年生だった頃チーム月皇で差し入れのオレンジシュースを与えられた後に説教が待っていてオレンジジュースに苦い思い出がある、でも鳳先輩はチーム鳳の子達にオレンジジュースに苦い思い出を残したくなくて言わなくちゃいけない事を伝えずに去った
君はいい人、チャーリーブラウン
初日お疲れ様でした!
You are Goodman Charie Brown 略してYGCB とりあえずなんとなくのメモ
ネタバレ込み(順番ばらばら抜けもあるはず)
一幕
チャーリーブラウン
スクールバス
先生の評価
毛布
ランチタイム(赤毛の女の子)
バレンタイン
凧揚げ
毛布
ベートーベンデイ
ルーシーの精神分析
うさぎ狩り
読書感想文
一幕終わり
二幕
マイフィロソフィー
ルーシーのアンケート
弟の教育
女王
サパータイム
ベースボール
合唱
BOW(おやすみソング)
大体順番は適当自分が感想メモしやすい様に、歌わない部分(内容のメモ)まあ挟みつつ。
お話に筋はないというかショートアニメの詰め合わせって感じで、子供達の些細な日常。その些細な日常がどれだけ幸せに溢れてるか、みたいな内容というかちょっと哲学っぽく、分かる〜とかそこまで言わんくても…とかチャーリー…ってなったりする。チャーリーが情けなくて優しい。ルーシーにスヌーピーは餌をくれるから貴方に尻尾を振ってるだけよ!って言われてしょんぼりするチャーリー…親友は飼い犬…(どんな子なんだ)
チャーリーが朝起きて朝日を浴びてきっといい日になる〜夜寝る前にだめだった事を思い出す〜って言うのが分かる…ってなるんだけど最後の曲はおやすみソング(?)星をみんなで見ながら歌う曲なんだけど幸せは〜朝夕暮れ〜昼と夜と〜幸せはどこにもある〜君が望め〜ば〜って明るい感じで終わるのも良き。小さな幸せを喜べる、みたいな。
明日はきっと良い日になる〜っていうチャーリーに世界のどこかではもう明日になってる国もあるんだよ?明日も今日のつづきでしかないよっていうライナス辛辣…
本編でのチャーリーはだめだめなんだけど(笑)好きな女の子に話しかけられないし、好きな女の子の鉛筆拾って噛み跡がついててあの子も生きてるんだなぁって実感したり(オタク心理っぽい)、野球も上手くできないし、読書感想文も書けないし。でもフラッシュって呼ばれたい夢がある(笑)チャーリーよりフラッシュの方が格好いい!野球もサッカーも出来そうな気がするって言うのが面白いんだけど名前を変えるとすべてうまくいく様な気がする、っていうのがすごく子供らしいし、昔はそんな事考えたかなって。
ルーシーの精神分析でべこべこにされるのが本当に可哀想で全否定はやめてあげよう…でも貴方は貴方で良いのよ、って良い言葉だ。
ルーシーのアンケートではチャーリーだけが気を使って答えてあげるんだけど他のみんなはルーシーが怒りっぽい、強制的だって言いまくる。子供って残酷だ…無記名だから!ってルーシー本人に関するアンケートを本人が取るのはなんなんだ(笑)
チャーリーが郵便受けに向かって叫ぶシーンが凄く好き。こんなに声が響くなんて空っぽの証拠だ〜!って。本当に郵便受けに頭突っ込むのが可愛い。
それはそうと中の人のせいか僕は透明なんだ、ってチャーリーが言う台詞で、何それマークみたいな事言って!!!!!って思ってしまい…ブロードウェイ版でもマークの人がチャーリーブラウンやってたらしいしマークとチャーリーブラウンの共通点みたいなのが…個人的には目立つタイプじゃないのに何故かみんなの中心にいる子、だと思う決して何かに秀でてる訳ではないけど周りの人をきちんと平等に見ているというか。極端に誰かに優しかったり誰かに厳しかったりしない、みんなに平等に接する事が出来るって難しい事なんじゃないかと。あと人を否定しないとか。何言われてても受け止めちゃう。悪いところもいいところも。
"良い人"ってそう言う事なのかもしれない。
ルーシーとライナスの姉弟の関係も可愛くて、この姉弟は喧嘩も多いんだけどルーシーが落ち込んで生まれてきた意味がない(意訳)って言った時に姉さんを愛してる弟がいるよ、って言うのライナス〜〜〜〜いつも理屈っぽい弟なのにこう言う時だけ素直に愛情表現してくるライナス〜〜(好き)
サリーとチャーリーはチャーリーがサリーに一方的にダメ出しされてる。サリーはスヌーピーに対してもマウンティングかましてくるませた子だ…でもなんだかんだスヌーピーがサリーの面倒見てあげるのも可愛い。
あとセットの使い方が面白かった。漫画っぽい作りというかそれぞれ景色の書かれた四角い背景を組み合わせてたり、後ろのバックスクリーンは四角く区切られてて伸びたり縮んだりしてそっから出てきたりするのも面白い枠から出てくるのが漫画から飛び出してくる〜みたいな気持ちになる。派手なセットではないけどサパータイム(スヌーピーショータイム)でそれまでの雰囲気をガラッと変えるくらいにピカピカするのが面白い。あそこだけ何故かアダルティーというかそれまでと大分雰囲気が違う。
ルーシーのアンケートとかルーシーの精神分析のアナログ感とかもとても可愛いでも結構しっかりした作りだし。ルーシーが持ってる缶がピーナツバターの缶なのもちゃんとこだわりを感じるし可愛いみんな大好きピーナツサンド。
読書感想文でピーターラビットを読んだ感想のはずがずっとロビンフットの話をして最終的にピーターラビットにつなげるシュローダー、あらすじを入れつつ文字数を伸ばしていくルーシー、ピーターラビットとその家族についての心理学的分析を始めるライナス、後回しにするとできないとわかっているのになかなかかけないチャーリー、この4人の対比と歌が面白くて!結局チャーリーは書けないし、お稽古動画でこの曲の一部分が上がってたけど実際はもっと長い曲ですごく聴きどころがたくさんあって好き。
ルーシーの彩陽さんのお声が本当すごいどのくらいまで出るんですか?って感じがする…凄い。ピアノの上でゴロンゴロンするの可愛い。シュローダーの東山さんはミュージシャンの方だなと言う感じ。シュローダーはピアノだいすきな子だからそのイメージもあるのかな?すごくミュージシャンっぽい。サリーの田野ちゃんさんは本当に小生意気でませてて可愛い。パンツ見えてるのをあんまり気にしない(笑)いや6歳(?)なんてそんなもんかって感じだけど本当に動きも可愛い、ライナスの古田くんだけ以前テニミュで拝見したからえちぜんりょーま!ってなるんだけど親指しゃぶって味がしなくなった…っていうのライナス〜!親指結構ずっとしゃぶってて親指ふやけちゃう。
チャーリーが凧揚げ時の凧役がライナス(黒子)なんだけど動きが可愛いくてチャーリー見ればいいのかライナス見ればいいのかってくらい可愛い(可愛い)
スヌーピーは本当に犬…スヌーピー(曲)とサパータイムぐらいしかソロ曲なかったかな?っていう贅沢使いなんだけどうさぎ狩りでいやいやサリーと に連れ出されてるのとか何故か野球に混じってるとか犬らしからぬ行動も面白いし撃墜王が好きだから撃墜王見られてよかった!本当によくあの赤い屋根の犬小屋の上で寝ている!(笑)あっきーさんのスヌーピーの再現度の高さ。誰が中川晃教を犬にした!!って感じだけど本当にいいスヌーピーです。サパータイム楽しい!マジックあり、ラインダンスありで。
みんなで歌う合唱曲、みたいな曲が”ふるさと”っぽくて(何の曲かはわからないけど)そこに網にうさぎを入れたスヌーピーがやってくるのが面白い(兎狩りうまくいったんだね!)
勝手におやすみソングと呼んでいるパジャマ曲はみんなパジャマ姿で出てくるんだけどそれも可愛い…あとスヌーピーがすりすりチャーリーに寄ってくる、サリーに寄ってきて頭撫でられてるの可愛い
ひとつ気になったのはチャーリーが"PTAの皆さん"って言うんだけど分かりやすくするために"PTAの皆さん"なんだろうけど全体的にアメリカンなテイストの中に放り込まれる"PTA"に一瞬ここが日本という現実を思い出すじゃあ何が適切な訳かというと思いつかないんだけど…"PTA"………。
あとバンドのピアノ弾いてる方がアイワズライトで音楽監督とピアノ担当されてた桑原まこさんであーってなって。村井さんとまたお仕事して欲しかったから嬉しいのだけどどうしてもあの夏を思い出してしまう…。まこさんのピアノは感情の機微に凄くぴったり寄り添ってくれるというか感情の機微に細かく反応して演奏に反映してくださる方だなと思っているからまこさんがバンドにいてくれて嬉しい。ミュージカルでご一緒してくれるなんて、とても嬉しい。歌に細かく合わせてピアノ弾くシーンがあって、まこさんで良かったなーって改めて思う。
こっからただのオタクの感想だけれど、村井さんが本当にチャーリーブラウンでしかなくてあっきーさんがインタビューで
”彼が役に寄せていってるのか、役が彼に寄せていってるのか”って
って言ってて分かる、と思った。演じているはずなのに中の人が全く見えなくてどこまでもその役(キャラクター)としてしか存在しないのがとても不思議でとても好きなんだけど、どの役を演じても中の人が見える役者さんとは正反対のどの役を演じても中の人が見えない様な。見えてるとは思うんだけど本当は、でも本当に役と本人が近づいていくというかぴったり重なる部分が多くてそこからはみ出す部分が少ないというか。だから本人としての部分が見えにくいのかなとか。でもチャーリーじゃないとこのダンスはキレッキレなのでそこはチャーリーっぽくない…(笑)チャーリーとして存在するときはどこまでもチャーリーブラウン。思いっきり空振りして情けなくて、紙袋被って(笑)、何気ない表情のひとつひとつも本当にチャーリーブラウンで。
村井さんの演じる役で特にこの役が好き!っていうのがあんまりなくてキャラクター萌えするオタクとしてはすごく珍しいんだけどどれもむらいりょうたでむらいりょうたじゃないからかなと思って。何となくうまく言えないけど他にこういう人を知らないというかやっぱり色んな役やってるのが見たい人だなと改めて思って。イベントやら何やらで拝見してはいたけど舞台で見るのは去年の真田十勇士以来で、あーやっぱり板の上で見る姿が1番好きだなと思った。そう思える事が幸せだ。推しとか言う言葉は使いたくなくてただ好きなだけ、だけど本当に幸せな気持ちにさせてくれるので色んなところで勝手にもだもだするけど本当にただ単純にこの人のお芝居がとても好きだ。
あっきーさんに褒められまくってるのも嬉しい、あっきーさんと共演ってだけでも嬉しいのに。愛されてるのが何かとても良いなって。
お話と言うよりは、全体的に流れる雰囲気を楽しむというか最後の曲で締めるの凄くグッとくるんだけど本当に何も考えずにただ幸せな気持ちになれる作品で本当に良かった。
でも東京で5回見るのは無理だ
Facebookに上げくれてる舞台写真が大変可愛いのです、もぐもぐチャーリー
たくさん通って見るよりも1回1回噛み締めて見たい感じかなと思ってしまった。通えるほどの財力を持ち合わせていない事が本当の理由だけど。でもだいぶ期間が空いてからの2回目、を見る予定だから変化を楽しみにしてる。
野良女
RENT製作発表からの野良女ってかなり変化が激しい、気圧の高低差。スタミュミュに行けば新エンジェルの丘山さんを拝見出来たかなと思いつつ、久々に女優さんばっかり出るお芝居を見たー!って感じでとても楽しかった。美しかったし。女性は美しい。
去年BAMBISHOWで拝見した佐津川さんともう2年前?に夜の姉妹で拝見した菊池美香さんが見たくて。どっちも平野くんと共演した女優さんだ。ちなみに白蟻の巣に出てらした村川絵梨ちゃんはカワイクシアワセで村井さんと共演している。大体共演者の女優さんを好きになるのに見に行けない事が多くて今年はちょこちょこ行けて嬉しい。本当にみなさん素敵な人なんだ…。
あらすじ見た感じ最近こういうの流行ってるの?タラレバ?(見た事ない)こじらせ女子?みたいな感じだったけど結構えげつない下ネタと美しい女優さんたちが演じるからこそ胸に刺さらずに見られるって感じの作品で面白かった。何より良かったのは男性の演出、というか見せ方というか。出演者で男性は池田倫太郎さんという方だけなんだけど(文学座だ…!)男性はトルソー(上半身だけ)で後ろから黒子の様に動かすんだけど股間のあたりが凹の感じで男性性を取り除かれているというかその男性性の役割としてマイクを使うんだけど、そのマイクを握ったかと思うと突然ショータイムが始まるから(結構歌うし踊る)女性が求めるから男性はそこにいるみたいな見せ方、だから実体がない、みたいな感じ。
その男性を”男”ではなくて1人の男として認めた時に初めて実体を持つ、みたいな。(マネキンに着せてたスーツ脱がせて黒子やってた池田さんが着て実体化させる)
2年間彼氏がいない女(鑓水)、元彼が忘れられない女(壷井)、DV男と付き合ってる女(桶川)、美人でモテるバツイチの女(朝日センパイ)、不倫してる女(横山)、の話を順序良くというか交互に見せていく感じで1人1人のキャクラクターの掘り下げ方もとても良かったし最後は綺麗にまとまる感じの。あと男性は鑓水が気になっている鈴木大助。鑓水と鈴木大助のやりとりを見守る他の四人による実況中継も面白かった。
私が一番好きだったのは不倫している女の横山が不倫相手の子を妊娠してウェディングドレスを着て結婚を迫るシーン、その隣では鈴木が鑓水にプロポーズしてるんだけど横山は妊娠したからやっと結婚できると思ってその期待の現れとしてのウェディングドレスなんだろうけどこれがすごく痛々しくて美しくて。哀しいから美しいみたいな、痛々しいから美しい。
で、結婚できないと言われた横山が自殺未遂を図る(もともとリスカ傾向がある・鬱診断されている)この時にきらきらした赤いものが降ってくるんだけどこの時の照明の感じとかが本当最高だった…!本当に美しかった。美しいと思うだけのシーンではいけないんだけど本当に美しくて。
友人全員リストカット癖を知っていながら黙認していて自殺未遂を経てやっときちんと踏み込んでいけるというか、遅いなと思うしここらへんちょっと白々しいと思うんだけどお話が全体的に動いていくシーンだから、お話的なものとしてはこのタイミングじゃないとだめなんだろうな。
あとDVを受ける桶川さんが綺麗なんだなー地味だけど目が離せないタイプの美人。ずっと眼帯とか包帯とか巻いてるけどそれがまた良い。
美しい朝日さんはいつでも美しくてキラキラしてる朝日さんじゃなきゃいけない、って桶川さんにだけ吐露するのとか、朝日さんが桶川さんに友達だからもっと自分を大事にしてって言ったりするこのほかの人には見せない2人だけの関係、みたいなのもすごくよくて、横山と鑓水、鑓水と壷井、桶川と横山みたいな。みんなで居るときは明るく自虐的な話もできるけど2人だけだとガチな話を始めるのがすごく良いでもわかる様な気がする2というのはとってもパーソナルな数字だ!どこまで見せて良い自分なのか、っていうのもあると思うし。
いろんなタイプの女優さんがいてすごく眼福だしかなり脱ぐ(!)普段見ている舞台だとあんまり露出が激しくない、脱がないイメージあるからもうガンガン脱いでいくからとても眼福最高かよ…あと朝日センパイはすごく美しい。キラキラしている。アフタートークで見せていこ!ってみんなで言ってるって仰っていたからガン見するのもありなんだなーって。ちなみに男性も脱ぎます。みんなガンガン脱ぐ。
綺麗な女優さんたちがガンガン脱ぐ様を見に行ってみようの会でも楽しいかなと思う。精神的にちょっと痛いところ突かれた…という部分もちょこっとあるけど基本的には”自分を幸せにできるの自分だけ”って感じで”もっと自分に優しく”って感じだから。普段なかなか手が出ない感じのお芝居で楽しかった!
RENT2017 製作発表
頂いたチラシ(新聞広告っぽい)とゲストパス〜
前から4列目までマスコミ席、番号がついてる(抽選で席番を引く)のは5列目から。マイク9本横並び 、で下手端にバンドセット。
上手の本当に端だったけど前にマスコミの方もいなくて大分見やすいお席でした。
司会の方からRENTの説明、日程等の説明ありつつ(しれっとキャストの皆さんご登場で)1曲目 Season of Love 今日登壇するフルキャストで~って事で18人のSeason of Love、村井さんと堂珍さんが同じマイクで、始まる前に堂珍さんが村井さんの肩ポンポンって叩いててニコニコした。ジェニファーさんと平間さんが同じ、あとユナクさん丘山さんが同じで時折顔を見合わせながら歌ってるのが印象的で。
あと平間さんがどこかでそっとジェニファーさんの腰に手を回していたのを見てエンジェルミミ~~~って1人ですごく萌えた。
村井さんと堂珍さんは近いなって感じなんだけど顔を見合わせたりすることなく見なくても分かるみたいな感じがすごくマークとロジャーの関係そのまんまだなとも思った。
そして2曲目~Anoter Day 司会の方がこの曲は2幕で~とか細かく説明してくださるのもよかったAnoter Dayはどこで歌われる曲でしたか…RENTは映画にもなってて~とかブロードウェイでのロングラン、オフブロードウェイでの新演出版、日本では5度目の上演とかオペラのラ・ボエームを現代のNYに置き換えて作られた作品だとかのRENTの説明。初めて見る人にも優しい。私は2015年版から観始めたので基礎知識がほとんどないのでありがたい。
Another DayはWロジャー、青野紗穂さんのミミで。新キャストのお披露目って感じですね。2015年の時もWロジャーが歌ったらしいのでWロジャーの人気の高さを実感…
1番を堂珍さんが2番をユナクさんがって感じでどっちもロジャーなのに雰囲気が全然違って面白くてそれに負けないパワフルなミミがとても良かった。発音がちょっと外国なまりっぽい感じだったのが不思議で確か日本の方のはずと思ってしゃべってる時も普通だったけど。外国人の役を演じる時にちょっと外国の方っぽいなまりを出す方がいらっしゃるけどそのタイプなのかしら…?また公演でどんな風なミミを見せてくれるのか楽しみだな。
3曲目はI'll Cover you rep. (Wエンジェルがいない)コリンズの光永さんを中心に、って感じでエンジェルがいない…ってなったんだけどまあエンジェルを想って歌う歌だからしょうがないけど…。光永さんのコリンズとても良かったんだけどこの時の村井さんの歌う時の表情がSeason of Loveの時と全然違ったのが印象的で、すごく哀しみに満ちた表情をしていてもちろん哀しい歌だから当たり前なんだけどすごく印象的だった…
歌唱披露の後はフォトセッション!それぞれの立ち位置でお願いします~って時に村井さんが先にすっと出てきて(真ん中だから)みんな来ないかな~って感じだったのと袖にいる(らしい)ユナクさんにこっちだよ~って呼びかけてたのが可愛かった。お隣Wロジャーだもんね!ロジャーに挟まれるマーク。普通に立つのかと思いきや舞台のへりに腰かけて撮るのがあー見たことあるやつだ!RENT!と思った。あとがっちり堂珍さんと肩組んでてやっぱりここめちゃくちゃ仲良しだな~って。カメラがたくさんあってどこ見ていいのか分からない!ってなって手振ってください(合図して)って言いながら村井さんが手を振り振りしてたのが可愛くて何枚撮ってもずっとにっこにこの表情を崩さずにいるのがさすがプロ…!と思っていたら次ははしゃいだ感じで撮ってみましょう~ってなったときに一瞬後ろにめちゃくちゃ下がった?(そこ映らないんじゃってとこまでいった)あとに前にずり落ちて、はしゃぎ過ぎて舞台から落ちる村井さん。そんな座長です。はしゃいだ時の表情の豊かさが大分面白かったので色んな媒体の皆さまお願いします。はしゃぐ村井さんは岡本(悠紀)さんに全然はしゃいでない!楽屋での方がはしゃいでる!って駄目だし(?)していたり。でもはしゃいだ感じで~の時の堂珍さんはめちゃくちゃ表情が格好良かったんですけど。コンパクトにまとまってらしたし。
撮影が終わり、エンジェル役の丘山さんが公演のために退場されることになり、一足先にご挨拶を。とにかくふぅぅぅぅぅっぅぅぅ↑ってテンションの高い感じでご自分の名前を名乗るのを忘れていて皆に突っ込まれてたりしたんだけど渡米して16年、その経験を生かして~みたいな事を仰っていて前回平間さんのエンジェルしか拝見できなかったのだけど、また丘山さんのエンジェルがとても楽しみになった。とてもテンションの高い、可愛らしい感じの方でした。村井さんがふぅぅぅっぅぅぅぅぅ↑とか茶々を入れてたんだけど丘山さんにハグを求めていてRENTのキャストはファミリーだからハグしないと物足りない気持ちになるって言ってた村井さんを思い出してまたRENTの絆を感じた。新しいキャストもこうやって愛を持って受け入れられてるんだなというのがとても嬉しかったり。丘山さんはアメリカンなノリの方だな~という印象もまた強い。
そして質疑応答~まずは1人ずつ挨拶から。
こんにちは~村井良大です、から始める村井さん\こんにちは~/って返ってこなくて(前列がマスコミの方なのでそりゃ反応薄いと思う…)いつも空気が読めなくてすみませんってなぜか自虐的になってた。
内容がほとんどうろ覚えなんだけど村井さんは長い公演期間もこのキャストの皆とならやっていけそうみたいな感じのお話を。その後の質疑応答でのマーク続投は東宝版では初めてですがどうですか?みたいなお話とかも何となくうろ覚えで人生を変えた作品に~みたいなお話もしてたかな…前回は僕でいいんですか?って思った話もしていて懐かしくなった。村井さんがこれでいい?質問なんでしたっけ?って隣の堂珍さんに話しかけて救いを求めたら皆が良い事言ってたよ~みたいな返しでフォロー入れてくれるのが暖かいファミリーだなという感じでとても良かった。
それとは引き換えに、Wロジャーへの質問でご自身もミュージシャンとして活躍されていますがその経験がロジャーに生きてくることはありますか?という旨の質問にミュージシャンだから、ではなく人生の経験が生きてくるみたいな感じの事を答えた後の堂珍さんがこんな感じでいい?って聞いたらだめ~ってダメだしされてて本当に弄られキャラなんだな〜愛されてる。ユナクさんはソロでも曲を書いたりするからOne song gloryの気持ちがわかるというかあれくらい有名な曲は作れてないけどみたいな事を…
あと印象的だったのがモーリーン役の新キャストの沙羅マリーさんが学生時代にお仕事をしてたから青春っぽい事が出来なかったからこのキャストの皆さんと青春っぽい事がしたい!って仰ってて\いいね~/\スイカ食べよ~/\夏だしね~/ってわいわいがやがやしてて全体的に茶々入れるのは村井さんと上木さんって感じでこの2人が突っ込み役というかムードメーカーなのかしら。
平間さんがRENTが初ミュージカル?でそれから色々ミュージカルに出させて頂いたけどやっぱりこの作品は他と違うものがあって、とRENTについての愛を語ってくださっていたのが良かった。
色々な役をやっています~と話されていた岡本さんが前回の初日前日にこの作品に関われることが幸せすぎて気絶したらしく今年も初日前日に気絶しようと思いますって言ってて笑っていいのか。
MARUさんが去年の製作発表の時の記憶がない、今年も初めて演じるつもりで演じます~みたいな事を
あと青野さんが経験も少ないし最年少だし甘えようと思います!って言った時に堂珍さんに向かって\甘えられるんだ~~~/って話しかけてたのが可愛くて…前回村井さんが最年少座長でしたもんね…?そうだよね…?
あとミミについて聞かれたジェニファーさんのお話でミミはセクシーな役で~って言ったときにあれこれ言っていいんだった?って言ってたんだけど村井さんが放送禁止用語だよ!って返してたんだけど嘘を言うのはやめてあげてください。ジェニファーさん本気にしそう(ちょっと天然な方だと思ってる)本当に村井さんからの茶々入れが結構すごくてでもまじめにお話聞くときはまじめに聞いているしこのギャップ…!座長が良い感じにカンパニーの空気作ってくれているんだな~というのも感じた。ミミについてのお話は10年やってるけど最初のイメージと演じてみてが違うお話、剥いても剥いても色んな所が見えてくる玉ねぎみたいな役だそうで。あとジェニファーさんが今年初めての事もあったんだよ〜花粉症になった!って仰ってました。
コリンズ役の光永さんが18(19?)年前に赤坂でやったRENTのチラシ配りをした事があってバイト代は貰えなかったけど代わりにNYでRENTを見せてもらえて本当に人生が変わった、と。RENTHEADSなのでいろいろ細かいとこまで知っててうざがられるかもしれないけどって仰ってたけど\いいよ~/みたいなノリの返答でこのカンパニー本当仲が良い。(何度目か分からないけど改めて思った)
ベニー役のナロさんは唯一の悪役として嫌われるように頑張ります!って言って笑われてたけどでもこの役は嫌われる方がいいんだよね?その方がいいんだよね?って確認してたのが可愛らしかったのとユナクさんがいてくれて心強い、外人頑張ります!とのことでした。あと関係ない話なんですけど~って所属しているCODE-Vからメンバーが脱退された話もちょこっと触れててRENTを通して歌い続けるってことを伝えたいって仰っていたのも印象的だった。
最後は村井さんの挨拶で締めていただきましょうでえ~?って感じだったけど何か結構いい感じのことを仰っていた…キャストの事だけじゃなくて演出家の方についても触れてた気がする…でもとにかく見に行きたくなるような本当に良い製作発表で楽しかった!きっと歌唱動画は上がると思うので楽しみにしています。
ライブハウスでやる製作発表ってRENTの雰囲気にあっていてとても好き。ライブハウスで聞くRENTの曲もまた良い。
まさか当たると思わなくてRENT2015製作発表にも応募して、YGCBの公開稽古にも応募して3度目のチャレンジで初めて当選!地方住には当たらないシステムなのだと思っていたのに本当に東宝さんありがとうございます!!!!!お気召すで熱心にアンケート書いたからかな?本当に当選して嬉しかった。倍率は教えてもらえなかったけど少しでも雰囲気が伝わればいいかな…今年のRENT もとても楽しみ!
スーツの男たち
3/20 マチネ 高円寺アトリエファンファーレ
ガッツリ濃密な3人芝居。
出演されている方も演出の方もほぼ存じあげなくて制作会社(CATプロデュース)への期待値のみで見に行った。何より少人数でのお芝居が大好きなのもあるしあらすじを読んでもおもしろそうだったし。結果、とても面白かった!期待を裏切らないCATプロデュース(褒め倒す)
ネタバレ有りの感想
安西さんの演じるマックスの知的で繊細、でもとても優しい所とか、章平さんのボビーの大型犬の様な…でも小心者で"任務"を行う前は落ち着かなくてはおしゃべりになってしまう。ぐるぐるとマックスが座る椅子の周りを回りながら不安でしょうがないって感じのボビーとても可愛いかった。うんこしてる時は凄く個人的な空間だ!って言うのと新陳代謝が言えなくて色々バリエーション豊かに言い間違えるのとか。
そうこの二人の関係性がとても可愛くて好きでこう言うのに弱いですね…好きです…ただの仕事上の相棒にしてはマックスがボビーを見捨てられない感じ、もっと愛情を持って接している感じなの何でだろうと思ったら2人は幼馴染でマックスの方が組織でも高位で優位に立ってるんだけどなんだかんだ我儘を聞いてあげたりするのが可愛い…そうか君たち幼馴染なのか…。
2人の立場が逆転するところ、マックスがボビーをかばってあげなきゃみたいなところから実はマックスの方が危うい立場にいる、みたいな2人の関係の変化も面白い。
2人でいる時は緊張しつつも割ときゃっきゃしてるというか幼馴染故の気安さもありどうやってボスに言い訳するのか2人で一生懸命考えていて(ボビーはあんまり考えてない)とても2人の関係性の感じとかにほのぼのしてしまうんだけど割と笑えるところも多い前半に対してボスが出て来た瞬間の空気がピリピリする感じ、本当にガラッと変わる。ボスだけ三揃のスーツなのがボスの前時代感を感じるけど。マックスは新しい男なんだよな…そしてボビーとボスだけにある仲間意識とか。あのボスのマックスと引き離してボビーをこちら側に引き込もうとするのずるい!そりゃあ簡単な方を引き込んで危険な方を消す方が楽ですよね!まあ逃げる事を察していたのかもしれないけど。ボスは本当はどこまで知っていたのだろう?
ボビーが仲間たちの名前を羅列してあいつはこうなった〜ってあげていくの面白かったんだけどそれがマックスが書いているという小説の伏線というか…何というか。よく覚えてるなボビー…
フィラデルフィアの話をする時の2人の仲良し感が本当に可愛い。あの出来事があったから2人の信頼関係の厚くなったのかな…。こいつはやっぱり助けてくれるみたいな。それからのあのラスト!あの悲鳴と電車の音の使い方が怖い!あと最初の場面にまた戻るのが!関係が変化してしまった2人!(ミュージカルのリプライズって感じ)ボビーの口数はどうだろう多かったのかな…?でもそれに気づかないマックス。
こんな結末になるなんて誰が思った!うわぁぁぁぁん酷いよー!という気持ち…でも死に顔がとても綺麗です。マックス。あとマックスの髪を撫で付けてあげるボビーにお前ってやつはー!と思う。お前ってやつはー!いつまでも相棒としていて欲しかったんだなって。普通の幸せを望んでしまったマックス。逆っぽいのになぁいつも怖がっている何回人を殺しても慣れないボビーといつも冷静なマックス。でも本当はマックスの方が繊細でずっと怖かったんだなって。80席くらいの会場で舞台も本当にシンプルでセットも椅子と背景くらいで本当にお芝居をがっつり見る!という感じ。2人のバーモントへの道すがらがロードムービーっぽい。ずっとあの時間が続けば良かったと思ってしまった。
とても面白かった!濃密なお芝居でした。
グーテンバーク!ザ・ミュージカル!
もうすごく楽しかった!めっちゃ笑った。
原田さんの女性役が可愛い。
グーテンバーグというミュージカルを作る2人の男がミュージカルのネタ見せ(のようなもの)をプロデューサー、お客さんに向けてやるという話。グーテンバークという作品を上演しながら、ちょこちょこ解説が入る。その解説のなかでミュージカルの構造みたいなのを説明したりとか(1幕終わりにこんな曲を持ってくるとか・2幕はお話を終わらせるためにあるとか・韓国ミュージカルは脚本が荒いとか)のミュージカルあるあるネタを入れてきたり、色んなミュージカルのパロディがあったり(CATSはわかったのだけど)この役を市◯正親さんにやって欲しい!(モノマネ)とかあって怒られるよ!みたいなやり取りとか、あくまで本番でなくてネタ見せ、の様な段階だから上演したいミュージカル(グーテンバーク)の役を2人で演じて見せないといけなくて役名の書かれた帽子を被る事で役を入れ替えて行って、本当にこの役の演じ分けが本当に凄かった。女性役も男性役も死んだ赤ん坊役もあって本当に贅沢で本当に豪華なお芝居だった。
ミュージカルあるあるネタも面白いし、それ以外でのコミカルな部分もあるし、肝心のグーテンバークは本当に何なんだこのストーリーは…感じの中身のなさ(でもそれもミュージカルっぽいなと思ったり)でも本当に10役以上(何役あるのか分からない)を一役一役丁寧に演じ分けられていたし、私が一番好きな役は美輪明宏だった(笑)原田さんの美輪明宏が好きで、唐突にでてくる美輪明宏。福井さんは一瞬躊躇いがあってからの美輪明宏だった(笑)邪悪な修道士という役が原田さんの本役らしいけどモデルが高校時代の化学の先生?で本当にこういう人がいたんだ!と笑ってしまうキャラの濃ゆさだった。
あとお気に入りはチャームソングと言われる物語の筋に全く関係ないけど出てくる面白い曲、ビスケットという曲で振りも可愛くてビスケットのCMソングの様で。でも本当にお話には関係ない(そのあと休憩中に客席でビスケット販売されてて結構売れていた販促効果!)
知り合いの方に連れて行って貰ったのだけどたくさん笑って曲も面白いし、お2人のお歌をすごい堪能して本当に贅沢で豪華だった。いやでも本当に演じる側は大変だと思う…本当に楽しかったしちょっと活版印刷の父と呼ばれるグーテンバークの話は勉強になる(?)キャラクターの人気投票があって邪悪な修道士が大人気だったのが笑ったけど見たら分かるあれは確かに人気ある…。とても面白かったから、連れて行ってもらって感謝した。
白蟻の巣
新国立劇場小劇場。
新国立劇場の資料室のアーカイブは利用したことがあるけど劇場の方に行くのは初めて!何だか面白い造りだったけど座席はだいぶお尻が痛かったクッション引いてたけどお尻が痛かった。感想を書く時にあらすじがあると大体見ていない人にもわかりやすいのでは?と思うけどあらすじをかくのはなんとなく苦手な気がするここがよかった〜という話をしつつお話を説明する感じになる、ので公式より引用
あらすじ
ブラジル、リンスにある珈琲農園。経営者である刈屋義郎と妙子夫妻、その運転手の百島健次と啓子夫妻。4人は奇妙な三角関係にあった。啓子の結婚以前に、妙子と健次が心中未遂事件を起こしていたからである。
それを承知で健次と結婚した啓子ではあったが、徐々に嫉妬にかられるようになり、夫と妙子が決定的に引き離される方法はないかと思案する。一方、心中事件を起こした妻と使用人をそのまま邸に置き続ける義郎の「寛大さ」に縛られ、身動きの取れない妙子。
義郎の寛大さがすべての邪魔をしていると思った啓子は、邸から遠く離れた地へ義郎を送り出す。
義郎の留守の間に健次と妙子が再び関係を結び、それが露呈することで自分たち夫婦が邸から追い出されることを目論んだのだ。
白蟻の巣のように、それぞれの思いが絡み合い、いつしか4人の関係が変化していく......。
白蟻の巣は元には戻せないし1回起こってしまった事はひっくり返せないみたいな話なのかなと思っていたら全然違った。まったく想像と違った。むしろ昼ドラだった。昼ドラだと思えばとてもしっくりくる!ああいうの見た事あるような気さえする!以前に別の作品で拝見した村川絵梨さんがとても好きでまた拝見したかったのだけど美しかった…君は太陽のようだって表現されるように本当に暑く、輝いていた。以前の作品でもエネルギーを発散させる様な役で彼女はそういう役を当てられることが多いのかな。とても瑞々しい感情を持って演じられるのが好き。
スカピンで拝見した安蘭さんは逆にこれまでのイメージとがらっと違う不気味な幽霊の妙子。不気味ゆえの美しさとか生気を失っている故の美しさみたいなのがやっぱりある。どうしようもなく飲み込まれて行きたくなっちゃう感じ。この人に絡め取られたい感じ。アリ地獄を思い出した。
あと大杉さんのコミカルさが好きででもあの人も死んでいるというかむしろ無関心によって殺されている様な気がした。知っていて知らないふりをしているあの人も死人なのだろうけどそれでも偽りの様な外への関心があって道化として振舞わねばいけないみたいな立場も感じる。
啓子はあの死人しかいない空間の中でみんなやり過ごしている様な中で1人だけ生きていたしそれがとても辛かったのだろうし当事者としてもっと参加したかったのかも知れないと思ったでもそれが叶わなかったし彼女はやっぱり太陽なんだなと思った。みんな太陽に焦がれていた。奥様が啓子さんが美しいっていうのはやっぱり本心だと思う。
死人は最初から死んでるから死ねないのだと思うし、多分なんどやっても死ねない。生きている人は啓子だけだ。大杉さんも夢は夢のままでって思い描いている日本は夢の国であって本当に日本に帰りたいわけではない。本当に死にたい訳ではない2人も同じ感じなのかな死を夢見ているだけで本当に死にたい訳ではない。
もともと少人数のお芝居だけど台詞の量がすごいし言葉の言い回しが面白くてさすが三島由紀夫だぁと思ったし妙子と健次、義郎と啓子のそれぞれの関係の対比とかも面白かったしそれぞれこの二人ずつでやりとりするシーンが多くて本当に言葉が多くて面白かった。
ゆっくりとテーブルが移動したり、ベッドが移動したりするのが気味が悪いのとあの舞台機構どうやって作ってるんだろうという疑問が。あと紗幕の向こうにある白蟻の巣のセットの気味の悪さとか。紗幕で引かれた境界がブラジルの空気を思わせるというか。むわっとした感じ。
新しい血をどんどん取り込んで死なせて腐らせて結局あの夫婦はそれでも何も変わらずに表面を取り繕ってご主人の寛大さの元に生きていくのだろうか。啓子は一筋の光に見えたのだな何もかもを壊してくれる様なものでもあり。啓子が旦那さまのことをあなた、と呼び始めて奥さんの様に振舞い始めたのが本当に好きだった。強かな美しさ。
もっと色々細かな部分を理解&考えられたらよかったのかなと思うけど私にとっては理解出来ないような理解出来る様なちょっと気味が悪いお話という感じだった。とても好きです。