I was stage gazer

星を追う

グランギニョル初日

初日行って来ました。f:id:a9azzzzz:20170729230801j:image

 

特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇館、そして吸血種の間で伝承される原初の吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?

グランギニョル公式サイトより

grandguignol.westage.jp

 

ネタバレします。

まあビジュアルが美しい…ダリちゃんとっても綺麗よ、だしゲルハルト(フラパパ)も美しいし初めに言っておくけどアンジェリコ様がラファエロに憧れて親友になりたがっているのは父親譲りです。アンジェリコ様の名前めっちゃ出てくる。ゲルハルトはわれしゅご!枠だし君は僕で、僕は君だ〜だし、星には手が届かないやの人だしもうそれだけで死んでしまう。設定めっちゃ盛る〜〜〜〜。フラパパは凄く弱い人だった。ダリちゃんの強さに憧れを抱いているのが…こう凄く…ソフィの強さに憧れるウルみたいな…親世代の話なんだけどTRUMP世代の事を凄く思い出す。

ウルの出生の話と言われつつめっちゃアンジェリコ様の出生のお話も出て来て余計な被弾を喰らう。喰らった。

ダリちゃんのイメージアップが凄いし、ダリちゃんは本当にいい父親で本当ダリちゃん〜〜ダリちゃんの愛情に全世界が泣いた。ダリちゃんがウルにかける呪いであり祝福は涙無しには語れない。

ダリちゃん本当にめっっっちゃ偉い人だ…繭期拗らせてる貴族なだけじゃなかった…知らなかったけど本当にびっくりするほど貴族。デリコ家迷子になる程広い。

色々拾いたいポイントが多すぎてうまく感想にならないけどTRUMPシリーズを全部見てる人は凄く泣いてしまうポイントが多いし、それでなくても楽しめるんだけど繭期のファンに向けたサービス多目。あとTRUMPシリーズの中で1番泣いたグランギニョル

貴族のための貴族による残酷劇〜が表に打ち出されるけど残酷というよりもやっぱり遣る瀬無い様な、台詞から引用するなら"これが我らの結末か"といいたくなる。

因果が複雑に絡み合ってこうなるという結果を既に見せられているからその根源を見せられる。だからTRUMPもLILIUMもああなったんだなというかSPECTERは同じ時系列で進行しているからSPECTERで出て来たデリコ家の事件とか繭期の少年少女失踪事件とか!TRUMPシリーズの他の作品との繋がりめっちゃ多い。

個人的に1番あー!ってなったのはアンジェリコ様とウルが腹違いの兄弟である事。実の兄弟と知らずにアンジェリコ様はウルを殺すのか…因果…アンジェリコ様もウルも本当の父親には育てられていない。でもウルに対するダリちゃんの愛情の深さとアンジェリコ様がああのびのびと育ったのはフラパパも愛情込めて育てたんだな〜ってアンジェリコ様はパパ大好きだし、小さい頃からデリコ家というかダリちゃんの話を聞かせて育てられて来たのが分かる。アンジェリコ様のママも出てくるし、マリアから生まれるアンジェリコ(天使)って神の子かよ神の子アンジェリコ様。マリアは自分がフラ家の子供を産む道具にされた様な気がして病んでしまったのだろうけどフラパパの生育環境がおかしかっただけでフラパパはパパなりにマリアを愛していたのに…まあどっかしら歪んではいるけど…でもそれでも生まれて来たアンジェリコ様とマリアを必死に守ろうとする我は守護者なりだし…。

それにしてもダリちゃんの愛妻家っぷりが素敵だった。スーとの不貞が疑われたけどダリちゃんはフリーダ一筋だった…あと愛する妻に言われた事を亡き後もずっと守っている事に泣けた。ラファエロを厳格に育てたのはフリーダの願いだったし、ウルを愛情込めて育てたのはフリーダとスーに託された願いだった。本当の子供じゃないのにウルに対して親バカが過ぎる…ウルが本当の父親じゃないのにダリちゃんにそっくりすぎて…ダリちゃんはウルを自分が人間の女に産ませた子、としてるけど自分の子供でないと事実を知らせるよりは自分が悪者になった方がいいと思ったのかな。もうそこの愛情の深さにも泣ける。アンジェリコ様も自分がゲルハルトの本当の子ではないと知らずに死んでいくのだろうし…。父親達の愛情…。

親の因果を受け継ぐというのもTRUMPシリーズあるあるだけどウルもソフィもアンジェリコ様も親の因果を受け継いでいた。ラファエロも親の因果というか…ラファエロはデリコ家をウルを必死に守ろうとしたけどウルはデリコ家を崩壊させる要因でしかなったんだな…それも父親から受け継いだ因果だけど。

すえみつさんは繭期のツイート覗いてるな?と思ったのはイニシアチブの謎がちょこっと解明された事!みんなそこ疑問に思ってたよね、という事がめっちゃ説明される…説明台詞苦手な人にはあのパート辛いのかな、凄く丁寧にイニシアチブについての説明が…。複数の吸血種に噛まれて相反するイニシアチブによる命令を同時に発動されると、より意志の強い命令が実行される、とか叶えられそうにない行動の発令について、とか。イニシアチブ掌握実験の話面白い…もっと聞かせて。あとイニシアチブの使い方が無限大すぎない?あとヴァンプの毒で人間は死ぬ事もあるけどたまに"ヴァンプ化"して生き残ってしまうとか…これも初めて知ったぞ…?強制的に繭期にする薬物の名前が"Cocoon"ってどういう事ですか…"Cocoon"の上演予定はいつですか。

TRUMPシリーズ各作品からの台詞の引用が多くてぐさぐさくるし、ダミアンの記憶と人格をイニシアチブによってコピーする事で受け継がれる、永遠に生き続けられるは"equal" "天球儀"ですえみつさんのTRUMPシリーズ以外の話もすえみつさんの思想みたいな部分で関わってくる。ダミアンコピーがたくさんいるならあの世界で起こる惨劇はダミアンコピーによって引き起こされているのでは…?

あとダリちゃんの殺陣が凄い!殺陣がめちゃくちゃ多くてみんな殺陣が多いんだけどダリちゃんはあのお衣装で殺陣するのが凄く美味しい…裾がふわって広がって凄く美しい…。染谷さんの殺陣は凄いな〜!だからダリちゃんは染谷さんなのかって納得。ダリちゃん美しすぎない???ってなったけど(ダリちゃんはこれまですえみつさんが演じられる事が多かったからそのイメージがついてる)

 ダリちゃんが自分の事をダリちゃんと呼ばせたがる理由がプレイ(私たちはダリちゃんのプレイに付き合わされていたのだ)TRUMPでダリちゃんが"これが我らの結末か"と言う理由は凄く独りよがりな物言いに聞こえるけど本当はあの時のダリちゃんはそうとしか言えなかった気持ちが分かる。グランギニョルを経るとあの台詞の意味がこれまでと同じ様な気持ちで聞けない。ずるいぞ。もう本当にダリちゃんが好きになるグランギニョルと銘打ってほしい。ダリちゃんが好きだ。

ダリちゃんがあの歳にして全く繭期が抜けてない理由も分かって凄く納得したし若いダリちゃんの大分やんちゃだし口が悪い。 

ゲルハルトは貴族として振る舞わなければならないと考えて殊更に貴族らしくあらねばならないと悩み続けてダリちゃんは貴族らしく振る舞おうとしないところが完全に貴族でこの2人の対比関係が凄く良い…最高だ!このゲルハルトがダリちゃんに憧れてるのとか2人が背中を預け合うのが最高だった。ダリちゃんのピンチに駆けつけるゲルハルトとか。アンジェリコ様もラファエロとそうなりたかったんだなって背中を見てしまった。パパ達格好良い…その分ラファエロ・アンジェリコにはその未来が存在しない事が余計に辛い………

 

貴族の貴族による残酷劇〜はそうなんだけど誰かが誰かを想う気持ちに溢れていてそう言うところが凄く好きだ…!

あんまり書いてないけど繭期組も凄い良かった!でもやっぱり大人に食い物にされる子供達感が強くて幸せになってくれよなと願えない感じがすごく悲しい。 

ギャグとシリアスか交互にくるのがすえみつ作品なんだけどダリちゃんが凄くお茶目さんでゲルハルトをおちょくるのが凄く可愛い…方向性は違うけどお茶目で品のあるって刀のあの人っぽさもある…アンジェリコ様を片栗粉か何か〜っていうのがあなたの息子も"ラファエロ"なのに……カタカナに弱いダリちゃん(おちょくってるだけだけど)

TRUMPが台無しに〜という前宣伝からあれこれ考えたけど思ったよりは台無しには…?でもアンジェリコ様がTRUMPでやった事はただただ"グランギニョル"だった。アンジェリコ様も原初信仰的なとこあるし…父親に似てるなアンジェリコ様。TRUMPは出て来ないけど繭期がTRUMPに繋がる〜は本当にそうだったなって…TRUMPの存在を否定したダリちゃんとゲルハルトがヴラド機関に関わるのも……そしてTRUMPに繋がる…。

ゲルハルトの基本姿勢が重心後ろよりで立ち姿のシルエットから凄く素敵…大変なんだろうなという役作り…。

スーがダンピールの子を産むことに迷いを持って生まれて来なければ、っていう精神性なのがしっかりウルに呪いとしてあると言うかソフィの母親であるハリエットは元々もダンピールだからかもしれないけどそれでも人間との間に出来た子供を慈しんでいたし、この対比もまた辛い。ウルも愛されてはいたけど、どれだけ愛されても呪いが解ける事はなかったんだなってそこは凄く残酷。

とりあえず初見は色んな事実にやられてしまってハアァァァってなりっぱなしだったかは2回目は落ち着いて見たい…。 

改めて見るとキャスパレが既にだめなのでゲネプロ映像めっちゃネタバレ

www.youtube.com

OPがダリちゃんの人間椅子の時の曲から始まるから初っ端から人間椅子くる?と思ってしまってドキドキした。

 

グランギニョルとは編集

  • 【Grand-guignol】 「guignol」は「人形劇」の意.普通は19世紀末のパリに実在した劇場「グラン・ギニョル座」を指す. この劇場では人形の代わりに人間が出演し,残酷でエロチックな恐怖劇を演じた. 参考「グラン・ギニョル―恐怖の劇場」 続きを読む
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「All for one 」〜ダルタニアンと太陽王〜

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宝塚をお手軽なエンタメだと思っている節があるのでヅカオタな皆様に申し訳なくなるにわかなんだけど最近RENTにどっぷりな身としては気軽に楽しめる作品が見たいな?って思い立ってビジュアルが大変愉快(!)と話題の月組公演を見た。推し以外のお芝居観るのも好きなんだけどたとえ小劇場価格とは言え当たり外れがあるもんで同じくらいの値段で(むしろ安い)宝塚という選択肢があると選んでしまうと思いませんか…住んでるところから結構時間かかるし交通費もかかるし始発で行っても…って感じだけどお金をかけてない分並ぶのは平気だし、お金をかけたいけど割と手一杯なので申し訳ない…ちょこちょこ継続的にお金を落としたい…。阪◯に乗るね普段ほとんど乗らないけど

太陽王は謎だけど三銃士とダルタニアンのこのビジュアルがめちゃくちゃ好みでそれだけでも良かったんだけど、凄く面白かった!ネタバレしつつ感想

愉快なビジュアル通りに大変愉快なお話だった…!!!!ちょこちょこネタ入れてくるのやめてくださいと思ったのとこいけせんせーは最近壁ドンという言葉を覚えたのか?エア壁ドンも?ってくらいに壁ドンという言葉を使いたがり…(にしか思えなかった)

グランドホテルやった組と同じ組ですよね???というコミカルっぷりが凄く良かった!グランドホテルはしっとりしたお芝居ですし。OPの剣を使った群舞から凄く格好良くてテンション上がるしルイ14世お可愛いらしいな〜でもなぜ愛希さんが男役を??と思ったらルイ14世は実は女だった!というとんでも設定…そ、そっかぁってなったんだけど女性である自分を抑えきれずに性別を偽るルイ14世を演じる愛希さんがすごくお可愛いらしくて…女装してこっそり抜け出した時に王の風格を出してしまうとかの演技が最高…可愛いのに偉い(可愛い)ダルタニアンに恋をしてしまってから一段と可愛いらしくてなって余計に男である事に耐えられなくなってしまうのも可愛い乙女可愛い…男役っぽい演技を娘役の方がされるってかなり倒錯感があって良い…。

グルシンスカヤと男爵のオネショタ感から一転太陽王とダルタニアンの守る者と守られる者の関係みたいなカップルとても良かったとても同じカップルには思えなくて凄い。一瞬娘役トップの方って変わったんだっけと思った変わってません。

壁ドンとかエア壁ドンとかが印象に残りすぎてるけどコミカルな道化っぷりのモンパンシェ公爵夫人がとても良かったルイ14世大好き〜なともすればモンペ感のある美しくて面白いお姉さん…と思ったらモンパンシェ公爵夫人役の沙央くらまさんは専科の男役スターとぐーぐるせんせいに教えてもらったんですけど男役???って頭が混乱した私の中では色気のある面白い美しいお姉さんです…おっぱい…

男役されてる時も見てみたい…フィナーレの時の髪型がボブで下の方が赤くてって言う感じも凄く好みで思わず追ってしまった。ダンスもすごく素敵でした…モンパンシェ公爵夫人が剣術は得意なんです〜と言う台詞があって闘うんだけどあれは中の人が男役だから?と言う事実に今更思い当たった…あそこはウケるとこだ!梅芸版スカピンのマルグリットを思い出した。

あと私完全に美弥るりかさんが好きなんですけど推しとか贔屓というのは無理なのでこっそりハァァァ好きってなっておく事にしました…グランドホテルのオットーで見てから顔が美しいってなって思って瑠璃色の刻は見なかった事(既にチケットなかった)にしていたけど本屋さんとかで表紙の雑誌を見かけるたび好き…ってなってたので好きです。舞台写真買います…

そんな方がチャライケメンとか最高でしかなかった…最高アラミス神父に懺悔します!!!!!!!むしろアラミス神父にお布施を渡したいのですがどうすれば???客席降りしてお客さんを誘惑していたのでチャラ神父サイコーってなりました。最高…いや本当色気がダダ漏れで本当もう〜〜〜〜ってなったのでチャラ神父に積みたい。フィナーレでウィンクしてるのをばっちり覗いていたんだけどあれ食らった人は死ぬんじゃないだろうかという色気のだだ漏れっぷりよ…

お話の本筋に戻りたい…やっぱり群舞格好良い〜ってなったのと小池先生の画面の作り方が凄く好きだな〜と改めて思って舞台一面の構成というか画面の作り方が合わないとつまらなく思えちゃうからそこが凄く上手いというか合うんだろうな〜と思う。でも小池先生演出の宝塚以外の舞台はあんまり好みに合わないというか宝塚で見ると面白いってなるのでこれからも宝塚で拝見したい。盆がぐるぐる回るしセリも上がるし舞台機構使いたい放題!で感じで面白かった〜これだから大劇場は楽しい!ってなる舞台機構の使い方もこいけせんせー!ってなってしまった、楽しいです。そこに乗るの大丈夫?ってちょっとハラハラしたりもしたけど…。

殺陣もダンスもあって格好良いのにネタをぶっ込んでくるコミカルさが本当に良いバランスだったしあと言いたいのはラップと電子音楽電子音楽はダンサブルで格好良くて(使い所も良い)ラップはラップ!!??ってなるんだけど凄く格好良かった。

あとお衣装が!デニム!格好良い!アラミスの背負ってるマントが裏地がデニムで表がレザーみたいな仕様になってる気がしたんだけど重くない???格好良いけど重くない???それで殺陣とかやるの凄くない???ってなりました。重くない???クラッシュデニムを穿くダルタニアンも格好良かったな〜。女性は群舞でスカートが円状にふわっと広がるんだけど男性陣はマントが円状に広がるのが凄く格好良いでもあれ凄く大変なんだろうなって綺麗に翻すの…いや本当に最高でした。All for one! One for Allの決めポーズも格好良かった!タイプの違うイケメンを並べるの美味しい!ポルトスだけ何か皮袋持ってて最初に三銃士とダルタニアンが並んだ時に違和感だったんだけどポルトスが酒飲みという設定だからあんな邪魔なものを…邪魔じゃないのかな…。

悪役というか銃士隊と対比になる近衛隊のお衣装も大変素敵だったし対比がめちゃくちゃいいよお〜〜!ベルナルドとダルタニアンが双子設定くる?と思ったけど来なかった…ダルタニアンパパのレイピア〜のフラグは何だったんだ…回収されなかったレイピアの下り。あとガストンの男だ〜でルイ14世の祖父もガストンの出身で〜も別にフラグじゃなかったんだなってもっと言うならアラミスの修道院育ちで〜もフラグかと思った(悉くフラグへし折ってきた)

あと小ネタといえば反撃の巨人(笑)何かネタがちょこちょこ古くない…???進撃の巨人がホットワードだったのだろうか

銃士団解散した後の三銃士とダルタニアンそれぞれの行動が面白かったんだけど一番真面目に働きかけていたのはアトスだけだった!政治的な行動を起こし…あとの人たちはポルトスは剣戟団だし、アラミスは神父になるし、ダルタニアンは国王といちゃついてるし(笑)個性も考え方もバラバラな三銃士とダルタニアンがお互いを信頼しあっている関係がとても良い。三銃士とダルタニアンは義兄弟の契りを交わしていると昔読んだような気がするけどその設定のままでいいのかな?あまりにもすぐ国王が女性であることを暴露するからハラハラした(笑)ダルタニアンに国王が好きだ、って告白された時のアラミスの専門外だー!がめっちゃ面白かったし国王は女性だって言われてすぐ信じられのも凄い厚い信頼関係を感じる。ベルナルドだけオリジナルキャラクターなんだけど当て馬?感にショーヴランと似た雰囲気を感じる!壁がないからダメよ!って壁ドンにダメ出しくらうの笑っちゃうし壁ドンにこだわり続けるの可愛い。国王の胸を触って牢獄に送られるモンパンシェ公爵夫人だいぶ面白い、あそこの部分で花ざかりの君たちへを思い出した。うっかり胸触っちゃいかん。1789と同時期のお話だからか何となく思い出すな〜って気持ちになったんだけど衣装がデニム(ロダンデニム着てなかったっけ?)というところもあるかな〜。レザージャケットみたいなのもすごく良かったけど。1789は東宝版しか見てないんだけどヅカでは月組がやったと聞いて俄然気になっている。私は神だを歌う美弥るりかさんなんですかアルトワ伯…。あとロミジュリが見たい。ストプレでは見たことがあるけどミュージカルでは見たことがないロミジュリ。

もう本当に格好良くて面白くてみんな見て!!!!って言う気持ちになる良いお芝居だった〜曲も好き!あと1回見たくなってヅカは1回までにしておこう(キリがないから)という自分の決意が揺らいでいる。もう1回見たい…

 

前回月組見た時のグランドホテルの感想読み返してたらポルトスの暁千星さんって私が見た回のラファエラという事にびっくり同一人物とは思えないポルトスの酒呑みダメ男っぷり…!まさまさかという気持ちびっくりした…別人じゃないですか。マリー・ルイーズの早乙女わかばさんも可愛かった顔と名前が一致し始めてからが本番かもしれない。朝美絢さんもまた拝見したいと思っていたけど組替えされてたんですね(知らなかった)こんどロベスピエールという興味の惹かれるタイトルを雪組がやると聞いて… ロベピエみんな大好きフランス革命すぎてヨーロッパ史のフランス革命の部分だけ詳しくなってしまう

stargazer9.hatenadiary.com

 

RENT20170716

20170716

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キャスト配役は以下の通り

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エンジェルクリエちゃん

おけぴの貸切公演で私にとってはRENT2017初日。図らずも新キャストばっかりの組み合わせな事にモーリーンが出てきてから気づく(途中まで上木モーリーンだと思ってた)2015は堂珍ロジャーしか見られてなくてマークとロジャーのシーンだけだけど記憶にある懐かしさが蘇ってくるんだけどそこにミミ、コリンズとかエンジェルとかの新キャストが加わってくると知ってるけど知らないRENTだ!って感じが大きくなっていて新鮮でもあるし不思議な気持ち。

全体的に見ると続投組が多いけどやっぱり新キャストがいる事で全然違うように見える。

そんな感じで1幕はわりとふーんって感じで見てたんだけど2幕はびしゃびしゃに泣いてしまって、マークのHalloweenからのWhat you own(アメリカって呼んでるから曲名不詳だった)の流れが本当に最高だった感情の載せ方が全然違うすごく変わった。村井さんが見て欲しいって言ってたのものはこれか!と思うような。もちろん全体的にすごく変化しててよかったんだけど個人的にいちばんぐっときたのは僕はどこにもいない〜からの流れだなってしみじみ…あそこでマークが感情を爆発させるのが好きで。自分の殻を破れた感じ。

1幕のタンゴモーリーンが2015に見たときからすごく好きなシーンでタンゴのリードを取られて女性役は難しいな!ヒール履く?っていうやり取りとか皮肉ぽい感じが〜好き!モーリーンに振り回されてばっかりだよね、でもこういうとこも好きなんだよね、って元カレと今カノが話してるのは何か微笑ましくて同じ人を好きだから最初は険悪だったのに同志の様になる2人がとても好き。村井さんがジョアンヌのミキティさんと仲良しという事も分かっているから中の人の仲の良さも相まってより微笑ましく…”プーキーちゃん”が一つのキーワードなんだけど最後にジョアンヌがモーリーンからの電話を取ったときに”プーキーちゃん”って言われてるのを聞いてへっへっへっへって笑うマークが小憎たらしくて凄く良い。これ2017の追加でよりあーマークだ!って感じさせる些細だけど重要な追加ポイント!

私にとっても2度目のRENTで、2年ぶりのRENTで前回見たときとまた感じ方が違ったり解釈が違ったりするなというのを感じて

ゴードンがライフセラピーで”今日は最高”っていう台詞がたまらく好き。

新キャストの青野さんの沙穂ミミはエネルギッシュで小生意気な感じ凄く可愛い。丘山さんのエンジェルとの姉妹感が凄く強くてとても空気感が似てるエンジェル&ミミだな〜という気がする。2015は平間さんのエンジェルしか見てなくて平間さん以外のエンジェルを見るのが初めてなんだけどなんかこうばっちばちな感じというか瞬きする毎にきらきらが見えるエンジェル。あとすごい茶目っ気があるいたずらっぽい感じ。平間さんのエンジェルが凄く達観しているイメージがあるんだけどそれとはまた違う感じかな〜とりあえず1回見た感想だからまたイメージ変わるかもしれないな〜と。

ベニー役のナロさんは前から居たよね??っていう馴染みっぷりがとても不思議で前から居たよね?(笑)ベニーは悪い奴じゃないんだ〜っていう悪役なんだけど悪い奴じゃないんだ〜って感じがとてもよかった前からいたよね??

コリンズの光永さんは大分気合の入ったコリンズだな〜という感じ。最初に怪我してエンジェルに手当てしなきゃ〜って言われて傷口に触れさせないように避ける仕草をしているのに初めて気づいた。エンジェルとコリンズって気がつくと大体いちゃついてるな?というのが本当に可愛い何このカップル〜あんなにいちゃいちゃしてるところを見せられるからコリンズの隣にエンジェルが居ない事を見せられるのが本当に辛くて喪失感が大きいんだけど。あと丘山さん身長も大分おっきくてヒール履くとコリンズより大きいんだけどそのエンジェルを抱っこするコリンズすげ〜!ってなった…すごい。丘山さんについて光永さんが3秒で飽きる(すぐ飽きるみたいなニュアンス)けどまたすぐ会いたくなるって語っていた通りのエンジェル・コリンズカップルだという気がした。

沙羅さんのモーリーンはスタイルがめちゃくちゃいいあのキャットウーマンみたいなレザースーツめっちゃ似合う…あの格好するせいかおっきいねこちゃんがジョアンヌに首根っこ掴まれるみたいなイメージがあって怒られるとしゅんとしちゃうけど気まぐれに寄ってくるみたいな可愛らしさ。

堂珍さんのロジャーの内にこもる感じ凄くわかるしでもマークに対するときはめちゃくちゃ熱くてこれくらいの気持ちでミミと向き合ってくれ〜ってなる。マークって凄く寂しいんだと思ってたんだけどあんなにちゃんと向き合ってくれる人がちゃんといるんだなって、でもそれはマークが同じくらい真剣にロジャーと向き合っているから、で。お歌は上手くなったけど村井さんの歌は喋るように歌うのがとても好きで、RENTの曲って結構難しい曲が多いしミュージシャンの方はやっぱりお歌の段になると凄く”音楽”として歌っている感じがあって、それと村井さんの歌は対比になるような気がして凄く好きで2015はその違和感みたいなのが(悪い意味じゃなくて)くっきりあったけど、やっぱりそこが好きだな〜と思った。音楽との合わせ方みたいな話はご自身でも触れててやっぱりそうなんだなと思ったけど堂珍ロジャーとのRENTとかWhay you Ownでの対比がとても好きなんだけど。ユナクロジャーとはどんな感じかのかな。楽しみ。

もうめちゃくちゃマークが熱くて好きだ…という気持ちが増した。

好きな役者さんだから贔屓目に見る気持ちもあるかなと思って村井さん以外のマークも見てみたい気持ちもあるんだけどやっぱり村井マークはマークだな〜という気持ちが強い。眼鏡が変わったからか前より反射するような気がするんだけど見てた席のせいかな…?いろんなところで色んなことが起こってるRENTはやっぱりセンターで見たい。

改めて見てContactって色々衝撃的な曲だな〜っていうのとRENTの中ではあの雰囲気が異質で、エンジェルの死でもあるしこれは〜って特にぶん投げる解釈も何もないけど。

凄く熱くて好き〜!と思った部分と次見るときの変化が楽しみだな〜と思った部分両方あって、今年の私のRENTはまだまだ終わらないので今年の夏はRENTを背一杯楽しみたいな!

村井さんが好きなことと村井さんが演じるマークが好きな事と、RENTという作品が好きな事が相まってこうなんかうまく言えない感じがもどかしいような感じ。他の作品についてならもっとすっきり感想が言えるんじゃないかという気がする(気がしているだけで言えてないと思うけど)

 

www.youtube.com

今手持ちの組み合わせを確認次第もうちょっと増やせるかな〜増やしたいな〜と思ってしまう…

スロウハイツの神様


www.caramelbox.com

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RENTのあと暇だな〜と思ってたら全力でお勧めされたので見てきた。千秋楽後の追加公演がなかったら見られてなかったから本当にいいタイミングだったし、本当に良い作品だった。

勧めたくれた方から『涙を数える』『TRUTH』を見せてもらった事があって凄く優しい物語の描き方をするなという印象で、映像で見て面白いとは思ったけどきっと生で見た方がもっと良いなと思ったからこのタイミングで見られて良かった。

HPを覗いて見たらこんな一文が

"人が人を想う気持ち"をテーマに、"誰が観ても分かる""誰が観ても楽しめる"エンターテインメント作品を創り続けています。

なるほどなと思う人を傷つける表現をしないんだろうなと思う。

ハーフプライスチケットというものもあってふらっとお芝居見たいなと思ったときに気軽な気持ちで見られる良い劇団だな〜と思った。

ハーフプライスチケット(当日半額券)

公演当日の10:00から開演の1時間前まで、下記のチケットぴあで当日まで余ったお席を通常公演:3,500円でお求めいただけます。
【池袋】チケットポート池袋店(池袋パルコ店6階)
【渋谷】チケットポート渋谷店(渋谷109 2F)
【銀座】チケットポート銀座店(銀座ファイブ 1F)

 スロウハイツの神様は原作を読んだ事もなくて本当にただ勧められるがままに行ったんだけど伏線回収がとにかく気持ち良いお話だった。あれこれも伏線かー!っていう回収っぷり。あれなんだったろうな?が一切なくて凄くすっきりした。劇中に出てくる謎は全て解けたんじゃないだろうか。オープニングのダンスが凄く好きだった!

”スロウハイツ”はマンション?アパート?の名前でシェアハウスって言うとまたニュアンスがちょっと違うけどそこで暮らす人たちのお話。住人は全員クリエイターで”トキワ荘”みたいっていう台詞も出てくる。

RENT見たあとにまたこういうクリエイターが集合住宅にあつまるみたいなお話を見るの不思議だなと思ったし、創作者の葛藤みたいな部分も出てきてちょっとリンクさせて見てしまう部分もあったり。

お話は”想いあっているのにすれ違う心”みたいな両片思いみたいな話だった。とにかく伏線回収が気持ち良い…あとヨーヨーができないかのうが可愛い。

キャラメルボックスの劇団員の方以外には柿喰う客の玉置さんが出演されていてそれもちょっと気になって見に行ったんだけど拝見するのがエンドルフィンの後だったからすごいかのうが可愛くてほんわかした気持ちになれて良かったし、やっぱりいい役者さんだな〜と思った。今年拝見した虚仮威もエンドルフィンも何かこうなんとも言えないような気持ちにさせられる役を演じていたのを見たからなんかこう平凡(でもないけど)な闇がないって言われるような役を演じられているのが逆に新鮮だったし穏やかなのも良いなと思った。声を張り上げたりするような絶叫する役ばっかりで拝見してたな〜って。

あと良い人しか出てこないけど唯一の悪役の莉々亜ちゃんのわかり安い嫌味っぽさが登場してきてときからこいつ絶対引っ掻き回す役だ〜!ってなるのが良かったわかりやすい悪役!あと五十嵐くんというただスーという女の子の引き立て役でしかないみたいなか黒木さんというなんでもかんでも裏で手を引いてる全ての黒幕みたいなちょっと嫌な人たちが人間らしくていいな〜と思った。その分メインの人たちの”人の良さ”も際立つわけで。でも本当に”ちょっと嫌な人”っていう完全な嫌な人ではないから優しい世界。

あと考えさせられるなと思ったのが創作が実際の人間の行動に及ぼす影響について、劇中である小説に影響されて事件が起こってその小説を書いた小説家はマスコミからバッシングされて3年間筆を絶っていたっていう出来事があって創作が現実に及ぼす影響についてって創作者であればどこかで突き当たる問題なのかなとかそこに創作者の葛藤というか中の人(原作者)の自己投影を見たような気がして、作品を通して中の人が少し見えてくるのが好きで、別に本当に作品が現実に問題を起こしたわけではないと思うけど創作するってほんの少し今ある世界を変えてしまうかもしれない力を持つんだな〜と良い意味でも悪い意味でも。そんな事をぼんやり思った。

フラグ回収が本当に気持ちよくて一度見た後はその伏線を貼る部分が気になるはずと言われて確かにそこの細かいお芝居も見たかった。

RENT見るまでRENT以外の作品を自重していたけどすごく素直に良い作品だなと思えるものに出会えて良かった。これからもふらふら見に行こう。

 カテコで撮影オッケーだったので適当に撮った写真

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伊礼彼方の部屋〜時空を越えた!トークイベント〜

先日ライアン兄さんと平方イズミルトークショーへ行って来た、感想を書くとレポになるから上げていいのか迷ってたら公式(おけぴ)からレポきてたから心置きなくあげる!今更だけど。

okepi.net

王家の紋章のセットを背景にしたトークショー(豪華)テーマ曲は徹◯の部屋の曲を伊礼さんがiPhone(かな?)で流す。最初違う曲ながしててあっ違ったってちゃんと徹◯の部屋のテーマを流していた。ここでなぜかメンフィスの浦井健治さんが乱入(伊礼さんも本当に知らなかったらしいので本当に乱入)ガイドブックを見ながらパンケーキが食べたいって主張しながら帰って行った。本当に中国の方なのか?と思うくらいぺっらぺら喋って始めえ??と思ったら浦井さんでびっくりした…結局何だったのか分からないまま退場された一言たりともまともに喋らなくてびっくりした。

伊礼さんと平方さんの他には長尾鉄平さんがアシスタントとして参加。この長尾さんが後から色々と忘れられない人になる…最初はお茶(茶色の液体が入ったペットボトルを持ってきて)濾過してくる〜っていって水が入ったペットボトルを持ってくるという王家の紋章小ネタも披露してくれて本当にサービス精神旺盛。

事前に集めた質問に答えていく。

・曲を作る時に歌詞から作るか曲から作るか?

初演の王家の紋章で健治へという曲を出した、浦井さんと共演した時に彼方へという写真集を出していて隣に伊礼さんのグッズが売られていて伊礼さんのための、みたいになっていていつか共演する時に何か作りたかった、この曲を作る時は♫け〜んちゃ〜んというメロディを思いついて作っていった(ニュアンス)

 

王家の紋章についての質問

・ライアン兄さんは孤独(王家の紋章でほとんど一人芝居だから)

・新妻さんのキャロルが生存反応してくれて生死を確かめなくて良かったのが嬉しかった

・袖で長尾さんと女性アンサンブル(お名前失念した)がネタを見せてくるけど(伊礼さんの反応は薄い)大阪来たらあんまりやらなくなってあれっ!?ってなった空気みたいなものだったからないと寂しい

・伊礼さんは平等が好き(同じチケット代払ってるんだから全体的にファンサービスしろと平方さんにだめだし)

・一挙手一投足が言えない平方さんと天邪鬼をオタマジャクシと言ってしまう伊礼さん

・伊礼さんは平方さんをアホだと思ってる(平方さん談)

・続演の意味がわからない平方さん(続きね!続き!って説明されてやっと分かる)こうやって突っかかってたら3時間くらいかかるから

・長尾(哲平)さんと平方さんは同郷、同じ年、同じ高校出身

イズミルの衣装は大変

・ライアン兄さんは歩かずに台移動(再演から特に)

・劇中でのトラブルはほとんど台のトラブルのライアン兄さん、イズミルは衣装が巻きついてしまう事

・稽古で怖い伊礼さん、稽古場は戦場だから演出家と戦っている

・ライアン兄さんのいろんなアプローチを試しては演出家に却下される(そのシーンをこうやってみたんだけど、の再現をしてくれた)ライアン兄さんはそんなことしない!って言われた

・2.5のお芝居だから声がこれでいいのか不安、見た目はどうにかなるけどコマとコマの間の動きが分からないからそれを考えるが難しい。

・ライアン兄さんがメンフィスと歌い方をシンクロさせてる所が好き(平方さん)

・浦井さん、伊礼さん、平方さんの3人を3人のルドルフと称する平方さん

・平方さんがアップの時に頭を動かさずに足を前に蹴飛ばして歩いてるからふざけてるのかと思ったらイズミルの衣装での歩き方の練習だった(長尾さん談)

・時空の意味が分からない平方さん

 ・時空を越えて行きたい場所の話をする時に重い鎧、顔をがしゃーんってやるやつ、騎士!って言いつつ伝わってないと思ったのかレゴブロックの!って言い出す平方さんレゴブロック発言にポカーンとする客席と伊礼さん

・時空を越えて行きたい場所の続き、日本なら奈良時代奈良時代から平安時代まで行き続けたい(?)奈良はね〜聖徳太子とか〜(客席からクスクス笑い声が起こったので)え?何?友達?(聖徳太子が)と聞く平方さん。時空を越える動き?がドラ◯もんのタイムマシンでぽん、って出てくる感じのアレだった時空を越えるいめーじそんなんなんだな〜って空中に穴が開いて出てくる感じ。

・休演日の過ごし方は太陽を浴びたいからお散歩する。(2人とも)伊礼さんは姫路城を見に行った(この時気がついたら電車に乗ってる〜って言った平方さんのジェスチャーが明らかに窓から入り込んでる感じでめっちゃ伊礼さんにツッコミ入れられた、それお客さんー!ってなりますよって)

・キャロルが鉄の作り方を知ってる事についてツッコミを入れる、くだりがあったけどあんまり覚えてない

・特別ゲストキャロペイ

 ・キャロペイの衣装をアマゾンで揃えたのはメンフィス

・キャロペイのヅラからめっちゃ髪の毛が抜ける、それを平方さんに渡す、キャロペイの髪の毛に夢中になって伊礼さんの話を聞かない平方さん

・持ってた王家の紋章のグッズのペン?を弄りだす平方さんあまりにそれに夢中になっているから伊礼さんも客席も気になってしょうがない。伊礼さんと客席から視線に気づいてえ、俺のことは気にしないでみたいな態度の平方さん

・女性キャラクターで誰が好きですか?の質問 伊礼さん→ミタムン、平方さんもミタムンかな〜って言おうとしたら俺がもうミタムン取った〜って小学生みたいな言い方をする伊礼さん。ナフテラは?って強引に勧められて実はナフテラ誘拐してるからナフテラかな!ってなる平方さん

・キャロペイと平方さんによる某シーンの再現(キス)

・キャロペイになった途端座り方と平方さんへのべったり度が増す

・キャロペイ的には恋人にするなら平方さん、結婚するなら伊礼さん

・抽選でグッズをプレゼント、で当選したお客さんにグッズを渡すために会場内を走り回るキャロペイ

・パンフにそれぞれサインを入れてるんだけどキャロペイのサインも入れたらしくパンフが当たったお客さんにこのページ!ってめっちゃ見せるキャロペイ

後半からただのキャロペイのターンになってるくらいキャロペイ濃かった…夢に出てくるわよ〜って言ってて私個人的にこれからRENTで結構拝見する機会がありまして…これ見に来たお客さんだけに分かる事RENTでやってよ〜って伊礼さんに言われててこれやるから!って言った動きは本当にやるんだろうか!!!

お芝居については妥協しない、みたいな感じの話を聞けてとても良かった。真面目なお話もちょっとふざけた感じのお2人も見られて本当に楽しいトークイベントだったからまたやってほしい。

I love a piano

一台のピアノとそのピアノに惹かれた作曲家とその恋人の話、って感のお話。40年をさらっと1時間半で綴るミュージカル。使われてる曲が全部既存曲というか、ある1人の作曲家の曲、らしい。このお話のために作られた曲ではないんだろうな〜って言うのを感じるとショーっぽい

公演詳細 | StageGate [ステージゲート]

ショーでいいのか?

作曲家が恋人にプレゼントするために作ってる曲がホワイトクリスマス、だったからこれクリスマスの時期にやればぴったりだったのでは〜〜!恋人と見るミュージカル!!!!!とか余計な事を考えてしまった。タイトル通りにいつもピアノのの側で物語が進んで行くんだけどピアノめっちゃ動かしてたから形はオルガン型だけど多分電子ピアノだろうなとか余計な事を考えていた。オールディーズというか古き良きアメリカ〜(ピアノは1926年生まれ)って感じの選曲で、すごく楽しかったけどミュージカルというよりショーとして見るのがしっくりくるかなぁって。物語がないわけではないだ随分さらっと進むから。恋人のサリーと出会い、別れ、ピアノを手放し、音楽家の夢を叶えて、戦争に行き、ピアノと再会したと思ったらサリーにも再会して、サリーにプレゼントするはずだった曲を完成させてプレゼント。

物語としてはとてもさらっとしていて、もっとガツンと起承転結が欲しいと思ってしまうんだけどショーでいいのかな?でも一応ストーリーはあるんだよって、って私がちょっと戸惑った。良い曲が多いし、ソシアルダンスもタップもあって本当に見所たくさんあって楽しい。禁酒法大恐慌、太平洋戦争(真珠湾攻撃)とかアメリカの近代史を辿る様でもあるし。

演出がYGCBの小林さんだからか、ところどころYGCBを思い出したりタップ指導がSHOWル・リアンの演出の本間さんと聞いてル・リアンを思い出したり。

お衣装も代わる代わる、レオンとサリーも男性キャスト、女性キャストがそれぞれの年代を演じる、ちょこちょこ挟まれる小ネタ(気づいたのは乳首ドリル、上沼●美子的な番組名)とかも細かい…細かい

男性陣は全員拝見した事がある、(むしろ上口さんと屋良さんを拝見したくて行った)女性陣は全員初めて拝見したのだけど樹里さんのコメディエンヌっぷりと流石の元ジェンヌっぷりが凄くてアダムスファミリーにもご出演される様なので楽しみ。

あと吉沢梨絵さんに目を惹かれた好みなのかな…ハンプトン(上沼●美子的な)がとても素敵だった。可愛らしくて。

イキウメ / 天の敵

去年太陽で初めて見たけど面白かったから次も見るぞ〜!と思って天の敵控えめに言ってめっちゃ面白かった…イキウメは良いぞ…面白いところを話すのネタバレになるからイキウメは良いぞ…って伝えて回りたいイキウメは良いぞ…

 

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とりあえずあらすじはこんな感じ

ライターの寺泊は、食事療法の取材中、戦後まもない1947年に「完全食と不食」について論文を書いた医師、長谷川卯太郎を知る。
その卯太郎の写真が料理家の橋本和夫に酷似していたことで、寺泊は二人の血縁を疑い、橋本に取材を申し込む。
菜食の料理家として人気を博す橋本のルーツは、食事療法を推進していた医師、卯太郎にあると考えたのだ。
「いや …… 長谷川卯太郎は私です。今年で122歳になる」
(引用:イキウメ公式HP)

長生ものとくれば不死身か?そうでないのか?が気になる深刻な繭期。太陽の時も繭期の人は好きだから見てって勧めたけど繭期の人は見よう。こう色々と刺さるものがあるぞ…橋本和夫のキッチンアトリエはファルスの研究室っぽい(イメージ)

 

ネタバレしながらしか感想が書けないので、"完全食"を探していた橋本和夫こと長谷川卯太郎がたどり着いたのが"血液"それも人間の!医者として科学者として、一線を超えてみた。血を飲み始めると、代償に他の食べ物を受け付けなくなる、太陽の下を歩けなくなる。生命が宿るものにはそれだけエネルギーがあると言う話になるほど〜ってなったんだけど血液は物凄く汚い、と聞いたことがあるのでそこらへんは個人的には抵抗がある…〇〇より汚いみたいな話があるけどうん…吸血鬼ではなく、飲血者と表現する。

血を飲むことで若さを保ち、病気を克服して、身体能力を高められる、だけど生殖能力はない、飲食という娯楽がない。ご飯を食べる事を楽しみに生きてる人間としては無理だ…と思う。あとこの設定は太陽のノクスとキュリオだな〜って。老化も寿命も受け入れて人間らしく生きるか、不老と健康を手に入れて人間らしさを失うか。こうざっくり言っちゃうのは乱暴な気がするし、他にもいろんな要素があるのだけど

卯太郎は自分の事を"観察者"と言うけど本当に最初の料理を作るシーンから寺泊の様子を見ているのとか本当に"観察者"という雰囲気ずーっと見てるあれは本当の事を話すかどうか見極めている節もあるのだろうけど。あと死を受け入れた者の顔を見ている。寺泊が持病、について受け入れてるといった時の卯太郎の表情の変化があったのだろうか細かいところもうちょっと見たい

現在の卯太郎と寺泊が話しているシーンがメインだからほぼ2人芝居なのでは?他のキャストの方どうするんだろうと思ったら2人が話している現在、と卯太郎のこれまでの人生(過去)のシーンが重なって繰り広げられて皆さん色んな役をしてらっしゃるし、現在がちょこちょこ過去に干渉する時間軸なのが面白かった

それにしても卯太郎と玉田にアーーッてなるやつだった「太陽」的な配役の意味で…玉田は飲血を望んだかな〜…科学的な挑戦のため、から不老を失えなくなってしまった卯太郎が愛する者の失う悲しみ(最初の奥さん名前なんだったっけ)また再び失うかもしれない事を断ち切るために飲血をやめると言う決断に至るのがとても良きでしたね…めぐみだけは飲血をしないって言う保証があるとは限らないけれど…とても2人の関係が愛おしかった。あと写真を撮るのがこうこの〜〜〜〜って感じ。その写真渡してくれっていうのも…不老者が自分の意思で不老者をやめる事で出来て良かった優しい世界。それが出来ないから不老不死ものは辛いのよね

ベジタリアンの血で太陽を克服してしまったのがノクスが越えられなかった一線を越えてしまった、でもきっと生殖能力はその必要がないから多分絶対無理なんだろうな飲血者が増えるとまた血を巡って戦争が起こるだろうという予見は何かこう色々考えされられるところがある…

人間は太陽を作り出してしまった、がこう1番何かこう…と思った。

イキウメの描くそんなに遠いところにあるわけでない少し不思議(SF)な世界という気がして見終わったあとにう〜〜〜〜ん…って考える心地良さがある。面白いな〜。時枝のお話も不思議だった…人間ではないものになった時枝…

パチンパチンとフラッシュの焚かれる音と光と共にお話が切り替わって展開していく感じが最初ちょっとぞくっとした。少しずつ切り取られた世界なのかな〜

太陽のノクスは吸血鬼みたい〜ってなるけど今回完全に吸血鬼だったのに笑ってしまった吸血鬼、ではなく飲血者、だけど。不完全な人間、という生き物に対しての愛を感じるのがめちゃくちゃ好きだ。

イキウメはまた見たいな〜〜 と思うのと未だにオークボヒトエさんの年齢不詳感が凄い…本当に10代かと思う…玉田めっちゃよかったあとめぐみ〜〜めぐみ〜〜髪の毛下ろしてるのとあげてるので大分イメージ変わるめぐみ。村岡希美さんをもしかしたらキネマと恋人ぶりに見たのでは?と存在感の面白い女優さんだ〜〜冒頭の料理番組のタレントが好き。

とりあえずプレイヤーのチケットはすでに確保済みなのと散歩する侵略者と、関数ドミノと、とめちゃくちゃイキウメの作品上映予定があるので逃さず見に行こうと思うイキウメは良いぞ

 

6/11追記

千秋楽で最前ドセンの席がご用意されて3秒クッキングで前に出てくる時近いなーってなるお席だった。前に出てくる時と舞台中央に戻る時の照明の切り替え方が細かくて面白かった。2回目見ると卯太郎が糸魚川に飲血を勧めたけれど断られて、どこかへ行こうとした時にヒロアキが現れてまた卯太郎を必要とした、だから卯太郎は死ななかったんだなと思うけど医学に貢献しないと救われない気持ちと。寺泊が救われたかったんですか?って聞くけど卯太郎は救われたかったんだと思う。医学的に何か有益な事が見つかるとか。ただ私欲の為に飲血を始めたヒロアキたちが引き金になったのか、めぐみが老いていく事を実感してめぐみの時間は有限である事に気付いたからか。とかまたぼんやり考えてしまった。最後の大丈夫、大丈夫がどんな意味を含んでいるのか考え出すとちょっと怖い。

 

全然関係ないけど村井さんはイキウメ好きじゃなかろうかと思ってしまうSF的な意味で…あの世界観に似合うだろうなとかもふと思ってしまうやつ…D-BOYSは前川さんの作品に出られて羨ましいさすが大手事務所…