I was stage gazer

星を追う

取り急ぎBADDYは最高/月組・BADDY

本当は来週のチケットを持ってるんですが初日のBADDYの評判とあのビジュアルが最高すぎやしないか???何だこれは???となったので行ってきました。

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BADDYは最高だよ!!!!みんな見よう!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんかてんこ盛りだし見終わった後にくみこーーーーーーーーーーーーーー!!!!!って演出家の上田久美子せんせいの名前を連呼したくなる気持ちになりました最高だよ久美子(先生)

BADDY

まずあらすじを見てくれ…

 舞台は地球首都・TAKARAZUKA-CITY。世界統一され、戦争も犯罪も全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくる。バッディは超クールでエレガントなヘビースモーカー。しかし地球は全大陸禁煙。束縛を嫌うバッディは手下たちを率い、つまらない世の中を面白くするためにあらゆる悪事を働くことにする。彼の最終目標はタカラヅカ・ビッグシアターバンクに眠る惑星予算を盗み出すこと。しかし、万能の女捜査官グッディの追撃が、ついに彼を追いつめる!

月組公演 『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

www.nikkansports.com

まんまこの通りです!ピースフルプラネットに月から悪党がやってきた〜!それを追うグッディ!悪に侵されていくピースフルプラネット!どうなるピースフルプラネット!

楽しいし可愛い。本当にお衣装がさいっこうに可愛いしアイドルちゃぴさん…つよくて可愛い☆☆☆って感じだし悪くて格好良いたまきさんワイルドぉ〜なのがやだ、こんな人全然好きじゃないんだから…(好き)っていうグッディの気持ちになれる…(好き)もう本当にショーの華やかさと格好良さと可愛いさ〜〜〜〜〜!!!!!!!!ってなるんだけど言いたいことも言えないこんな世界じゃー!やりたいことをやらせろーー!みたいな訴えも感じるというか既成概念をぶっ壊そうぜ!みたいな感じもありつつ、でもひたすらに楽しいエンターテイメントで最高のやつ…

(私がみやさんのファンなので…)スイートハートみやるりかーーーー!!!!って感じで大変私が大変。スイートハートは性別スイートハートなのでスーツも着るしドレスも着るし格好良く踊るし男も女も虜にするやつ(最高)ガーターベルト…BADDYに俺のスイートハートされる時点であっこれはやばいというのを察したけどやばかったのでみんなBADDYを見よう

美しいものの前には性別なんて些細な問題だったね…

 

最高に楽しくて格好良くて可愛くて息をつかせる暇なく最後の展開まで含めて本当に最高のショーでしたトンチキじゃないよ!トンチキ楽しいもあるけどトンチキではい…BADDY最高だねってなってみんな帰ろう!!!!!!!!

持ち前の美貌を全て封印したポッキー(月城かなとさん)のドジっ子も可愛いしロブスターだし、囮捜査頑張る王子(暁千星)さんも可愛いしロブスターだし、オイスターになる光月るうさん(上級生)魚介です。千海華蘭さんはロブスター売ってます。

 

スイートハート⇄BADDY⇄GOODY←ポッキーから最終的にポッキー←スイートハートです。

入り組んでいる月組

 

トンチキで可愛い服装(本当にポップな色使いで可愛い)ばかりじゃなく黒燕尾もちゃんとあるんですよ!最高…!でもやっぱりビロード素材のスーツが最高に格好良い。

 

 デュエダンで宙を舞うちゃぴさんが最高だし本当デュエダン〜〜〜〜って感じだし最高…めちゃくちゃ踊るんですよ群舞もめちゃくちゃ格好良いんですよ最高ですね…最後のパレードも本当最高だった…好き。

虚構の劇団 / もうひとつの地球の歩き方

最近タカラヅカばっかり見てるな…と思って(TENTHはノーカンにされてる)小劇場のストプレを久々に。

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生きることに挫けたら、今ある地球を捨てて、もうひとつの地球を歩こう。
もうひとつの地球は過去にしかないのか。
それともネットの中なのか。あなたと私の記憶の中なのか。
それとも、どこかの未来なのか。

これは、記憶とシンギュラリティと天草四郎の物語

虚構の劇団 | 第13回公演『もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜』

最近話題になった小劇場の分かりにくいあらすじ!

シンギュラリティとは

その意味では、シンギュラリティを「AIが人間の知能を超えるポインaト」とする解釈も、そう大きく間違っているわけではありません。

あらすじを説明しないと分かりにくいけどあらすじがとても説明しにくいこの作品、

AIの天草四郎を開発している社員が事故に遭い記憶喪失に、と思いきや実は事故にあったショックで天草四郎の魂が取り憑いてしまっていて自らを天草四郎と名乗り、弱き人々を助けるための行動を開始する、そこに天草四郎役のオーディションを受けようとしている俳優が自分も天草四郎であると名乗りでて……

AI研究と生きづらさを抱える人たちの話みたいな事だった気がしている。

虚構の劇団は2016年の天使は瞳を閉じて以来(もう2年近く前!)劇団員の皆さまはちょこちょこ別のとこで拝見していて久しぶりに劇団で揃っているのを見ました。鴻上さんも久しぶりに見ました。虚構の劇団に行くともれなく鴻上さんからパンフを買えます。

シンギュラリティとか人工知能とかいう言葉がポンポン飛び交って新聞の投書欄の見出し(いじめ、ブラック企業、待機児童)を見せられているようなどこに救いを求めていいのかわからないみたいな結局のところ信じれば救われるって事はないんじゃないか現代人にはみたいな事を思った。

天草四郎は結局のところ史実でも架空の存在なんじゃないかと思ってしまったけれど、信じたい救われたいものがその先に作り上げる理想の姿。そういうものをうまく作り上げられなくなってしまったのかなみたいな事を感じたり。

中盤あたりの天草四郎に救いを求める人たちのくだりがコミカルなのにしんどくて新聞の投書欄の見出し、本当に毎日ああいう文字を見かける気がする。生きづらい世の中でどう生きればいいのか悩む人たち。自分もそういう人の中に含まれるのでは?と思うけれど。

どうやって終わらせるのかな〜と中盤から思っていたけれどそういう終わり方なのか〜って言うのも(記憶を取り戻す、元サヤに収まる)このお話から自分が読み取れたものを反芻するにもなんだか難しいな〜…

劇団員の皆さまの絡みというか小野川さん秋元くんがカップルなのあぁ〜ってなっちゃうし(赫い月を思い出す)、みっちーさんとひかりさんがニコイチなのも可愛くてニコニコしちゃう(天使は瞳を閉じてでもニコイチな役だった)

天草四郎の説明パートを天草四郎を演じるために勉強中の役者(みっちーさん)に説明するマネージャー(ひかりさん)というのも無理がなく天草四郎の説明を入れるパートとしてうまいなぁと思った。

 天草四郎について作中でだいぶ解説されるのでにわかに天草四郎に詳しくなるし、天草四郎とは虚像だったのではないかという気持ちになった。色んな人がイメージする天草四郎がいるけれど本当の天草四郎はいない、革命期というか世の中を変えようとした時にそういう心の拠り所となる虚像にすがる事が必要になるのかなとか。それは宗教みたいな事でもあるなと思った。

とりあえず色んな要素がこんがらがって紐解いていくのも難しい感じ。

AIにどれだけ知識を与えても人間らしくならないのはAIが恐怖を感じないからだという話が面白かったしAIは神を越えようとしている主義を持つ新興宗教団体がAIプログラムを破壊しにくるのもなんだかテロ行為みたいなあれの喩えなのかなとか思ったり。そういう細かい部分を紐解くと面白いのかなと思いつつ私には分かりやすく引っかからなかったかなというのが正直なところ。

観る作品と受け入れる自分の精神状態とかそういううまくかみ合わないんだろうなっていう部分があると残念だからもうちょっとフラットな気持ちで見たい…

 

 

 

 

TENTH第3週 天使はこの森でバスを降りた

とうとうTENTHも第3週〜!クリエお祭り月間もそろそろ終盤という事で一足お先にマイ楽を迎えてきました。

 

天使はこの森でバスを降りた

有名な映画があるという事でハートフルなヒューマンドラマなんだろうなって泣かせにくるやつなんだろうな〜そういうの苦手なんだよね〜という先入観がめちゃくちゃあり…今回見るダイジェスト作品の中でも1番苦手なタイプの作品かもしれないなぁと思って蓋を開けて見たら凄く良かった…すぐ泣かせにくるお話だと決めつけてごめんなさい。ダイジェスト版で作品それぞれに作品の持つパワーを感じつつどうしてもダイジェストでやる事の難しさを感じてしまっていたけれどダイジェスト版の演出としても1番好きな作品でした。再演して。

shiningを歌う深い森の中がすごく美しくてクリエのサイズ感だから出来る演出で本当に良かった。

TENTHでダイジェスト版を上演した3作品がそれぞれ"家族"とか"マイノリティ"を扱った作品でクリエのホーム感とこういう作品はクリエででしか出来ないって言うこだわりを感じたので本当に再演を望む…

1番初めに行ったクリエはRENTの前に行っておこうと思って急に行った"SONG WRITTERS"だったり"RENT"で何度かお邪魔していたりここ2年観劇始めはクリエから〜なので思い出のいっぱいある劇場になっていて、シアタークリエ10周年おめでとうございます!最近お向かいの劇場に行く事も増えたのでまたシアタークリエにも気軽に来れちゃうね!の気持ちです。これからもクリエで見たいって思う作品がたくさんありますように〜!

 

2部

RENTとZANNAの週ですね!!RENTは歴代キャストのドリームキャスト感がある。上演当時には見られない組み合わせ。諸事情で(向かいの劇場に行く予定があって)ZANNAの1曲目を聞いて離脱せねばだったのでほとんどRENTコンみたいな感じで見てしまって…申し訳ない…。

藤岡ロジャーを初めて拝見したんだけどすごく意志の強い正しさのあるロジャーだなあという印象でとても新鮮だった。引きこもりなのか?という強さ、自分の意思で引きこもってるんだろうな…。言葉のアクセントの置き方の強さみたいなのも感じた。村井マークとの掛け合いのあるwhat you own もソニンミミとのぶつかり合うanother dayもジェニミミとのwith out you は本当に切なくて良かった…

本当に何にも代え難いくらいに村井さんのマーク、が存在としてすごく大きいなぁというのも感じて、きっとこの先村井マークを見られる事がないのかもしれないみたいな感傷的な気持ちになってしまったけれど、村井マークにもう1度会えて嬉しかった。これ以上観るとあの夏から帰って来られない気持ちになるくらい1度でも色んな感情が込み上げてきてしまったから私のTENTHは終わりました。

久しぶりに家族に会えて嬉しくてはしゃぐ弟(末っ子ではない)みたいな村井さんがめちゃくちゃ可愛いかった…RENTはファミリー。お姉ちゃんたちに遊んでもらいたそうだった(ジェニファーさんに無駄に絡む)

まだTENTH自体は31日まで上演があるので最後までクリエのお祭り騒ぎを出演される皆様も観劇される皆さんも楽しめますように〜!

幸あれ〜!(1週目の新納さんを2週目の伊礼さん、3週目の村井さんが引き継いでいるのが面白い)

TENTH 第2週〜ニューブレイン

早いものでTENTHももう2週目が終わって3週目が明日からですね……早いTENTHを見に行ったつもりがひかりふる路を見てTENTH見てひかりふる路見てたのでどっちがメインか分かりません…ひかりふる路の話はもうまともにできないのでしません。

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ニューブレイン

あらかじめサントラを借りて予習していたけどその時の印象が子供番組??脳の腫瘍??ゲイカップル??だったのが見た後は蛙??お母さん??看護師??ホームレス??神父??という感じでした。全く分かってない。というかニューブレインについての印象がこのキャストをよく揃えたなと思うくらいの濃厚すぎるキャスティング…歌もお芝居もダイジェスト版でかなり省略されていて読み取れるのはニュアンスくらい、に突っ込まれるこのキャスト濃ゆい濃ゆすぎる…このキャストを揃えられるクリエ10周年すごいなって感じでした。いや本当お歌が最高でした…ストーリーよくわかんなかったけどって感じ…脳に腫瘍ができて手術することになって恋人との事だったり、仕事の事だったり、家族の事だったり色々考えたり悩んだりするシーンがある事はわかるけれどどうしても!尺が!足りません!そして挟まれるカエルみたいな…輪郭が上手くつかめない感じダイジェスト版ではもったいないこのキャスト揃えたんだからちゃんと上演して欲しい…あまりにも駆け足…

 

第2部

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セトリはGOLD,アンナカレーニナ,ブラッドブラザーズ,天使はこの森でバスを降りた,YGCBからそれぞれ。

天使はこのバスで〜は3週目の先取り出し藤岡さんが参加されないそうなので聞けて良かったな〜!なんていうか柔らかくて清々しくなるようなそんな印象の曲だったかなぁと。作品自体の雰囲気もそんな感じなのかな。

YGCBは16日と曲を変えてきたらしくてKITEも聞きたかったけど精神分析になっていたようで。YGCBキャストってもしかしてTENTHでるキャストの中でも若いチーム??もしかして最年少がいる??(田野ちゃんさん)周りのお兄さんお姉さん達から大変可愛がられているというか8~6歳の子供達でもあるし、大人に囲まれて柔らかい雰囲気を出していたのとか大人達がにこにこと見守っている感じが凄く新鮮だった。YGCBの世界には大人が存在しないので。大人に囲まれるとこんな感じなんだな?っていう。YGCBキャストの子供感もさらに際立つわけで、とても良かった。

宙組 不滅の棘

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実は別箱公演に行くのが初めてだったりします。デビュー!

宙組を見るのもエリザ以来だったり…ルキーニの愛ちゃんさんが凄く好きでまた見たいなぁと思っていたら主演!不老不死!と聞いてからこれは絶対見たい!って行ってきました。

簡単な感想としては凄く良かった!不老不死に苦しむ青年を演じる愛ちゃんさんの倦んだ演技がとても良かった、生きてる喜びを感じられない彼が歌やダンスで不死の悩みを誤魔化しているのも良かった!現代ではスター(って何)のマックス・エルロイのライブのシーンがとても良かったバンバン。スターは蘇る〜

もうとにかく愛ちゃんさんが可愛くて仕方ない…って言うのが8割の頭の悪い感想で凄く可愛いかった……最初の登場は不老不死になったばっかりの頃〜少年っぽさが残る感じで次は不老不死になってから諦めていたはずなのに初めて人を愛してしまった頃の苦悩する感じ、最後に現代のスターとしてマックスウェルガールズを侍らせて目的のために女を利用する〜みたいなやっぱり不老不死ものはこれまでに経てきた年数によって精神の移り変わりというか後半に行くにつれてどんどん病んで行く感じがめちゃくちゃ良い…生きていく時間が長くなるごとに絶望する事が増えるみたいな…

不老不死ものはすぐ100年とか時代が経過してしまうからお衣装も時代時代に合わせたものに変化すると言う楽しみもありますね!色んな時代のお衣装が見られたのも良かった。

1番可愛かったのはやっぱりマックスウェルのふわふわ白コート…可愛いお洋服を着せられて…不遜な態度を取るの可愛い…足の長さを強調しながら足を組むのがすごく可愛いかったしどんなにキザな態度を取ってもどうしても可愛いなぁってなってしまうので本当にすべてのシーンにおいて可愛いみたいな頭の足らなさを発揮してしまうので…すべてにおいて可愛く見えてしまう愛ちゃんさんは凄い本当は格好いいが褒め言葉なのは分かっているけどどうしても可愛くて…

どの時代も建物もお衣装も真っ白なのは色のない時代を(ただ無味に過ぎていく)生きてきたって暗示している事なのかな〜って感じでとても良かった。

何より白衣装とても可愛い!色味がないとデザインが際立つというかクリスティーヌの真っ白帽子とかふわふわな袖とか白くてふわふわしたものの可愛いさを感じた。うさぎとかそう言うものを起こさせるからかな…

限りある命を持つものを愛おしいと思いながらも人間にうんざりだって言うのとか、昔の恋人カメリアに踊ってくれ!って言ってすべての憂鬱を歌とダンスで晴らそうとするのがよかったそれでも不老不死の憂さは晴れないけど。

宮廷お抱えの歌手とかスターとかそんな不老不死なのに目立つとこばっかりにいて…と思ったんだけど歌う事に喜びを感じて長すぎる人生の楽しみにしていたんだなって納得できたんだけどあのマックスウェルのライブシーンがすごくて、宝塚のレビューみたいな感じのゴールデン〜ゴールデン〜って歌うんだけど白い卵型のバルーンが出てきてそれを割って出てくるのは謎の女性(役名:美人)からの衣装を脱いでマックスウェルになるんだけどここの面白さ!美人の時は女声でマックスウェルに変わった時はパッと男声に一瞬で切り替えてあ〜ジェンヌさんだ!!という楽しさを感じた。口を拭って口の端から頬を汚した感じがすごく好きで、色っぽかった。

最初から不老不死をバラす様な態度しか取ってなくてどうするの??どうするの??と思っていたけど不老不死である事よりも公文書偽造罪で訴えられたので笑ってしまった。そこかーいっていう突っ込み…でも元々バラして消えるつもりだったから不老不死である事と、何の目的があって近づいたかをバラして消える。目的は不老不死の薬の作り方をただ唯一愛した女、フリーダに残したものがどうなったか、を知って手に入れる事だったんだけどやっと手に入れた不老不死の薬の作り方を誰も受け取らなかったのが切なかった。フリーダも不老不死にならずに死んでしまったし、やっぱり彼は孤独だっていうのを最後まで如実に実感させられた感じ。

不老不死なのに子供を作れるのか?っていうのはちょっと不思議だった薬で不老不死になった後天的不老不死だから…?不老不死ではあるけれど肉体の限界を感じている事も不老不死ものとしては珍しいなって…?

女の子をいっぱい侍らせていたり利用するために近づいて目的を達成していくんだけど愛した女は1人だけって言ってフリーダ…ってうわ言を繰り返すのが辛かったし女の子たちに対しても愛じゃなくて不老不死である事を慰めるための存在、愛玩という感じなのが辛かった。ある程度の好意はあるけど愛してはない。

女の子を可愛がったり誑かしたりするのすごく色っぽい感じなんだけどやっぱり可愛いな〜〜!!ってなってしまって本当にすべてにおいて可愛いという感想しか抱けなくて困った。なんでこんなに可愛いのか。孫か。(ルキーニの時にも可愛い可愛すぎるんじゃしてたので他の人には可愛く見えなくても可愛く見える)

愛ちゃんさんの演技もお歌もとても好きだな〜と思うし男役さんだから格好いいと思うのが普通なんだと思うんだけどどうしても可愛くて一から十まで可愛い…ってなってしまって主演で真ん中に立つ愛ちゃんを見られて本当に良かった…!行く機会を逃していた宙組の本公演にも行こうと思うくらい良かった。

あと幕間休憩明けにちょこっとアドリブシーンがあってお掃除の子たちとおばさんのやりとりがあって私が見た回は照明さんとのやり取りというかスポットライト浴びた事がない〜みたいなやつだったんだけどとても可愛かった…スポットライトを浴びようとする子が可愛くてお芝居の前半パートで道化役をやってたのも可愛かったからお名前をチェックしておこう…と思った。

愛ちゃんさん以外うろ覚え…って感じで申し訳なくなっていたけど宙組の皆様も本当にとても良かったしフリーダとクリスティーナならわたしはクリスティーナ派かなってなったので次回の本公演も楽しみにしようと思いましたまずチケット取らなきゃ…

TENTH 第1週 Next to Normal

観劇始めはクリエから〜

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初日がどうしても取れなかった! 

1幕 Next to Normal

かなり予習して曲を聞き込んででもネタバレは回避して見てくれという初演を観た方からのアドバイスにより曲は知ってるけどストーリーはほぼ知らない状態で見たらこれはめっちゃこねくり回したいタイプのお話なのでダイジェストじゃなくてちゃんとフルサイズで見たい…

遠くにあるようで身近なお話というか身につまされるなぁというか、"家族"である事って実は何も保証されてないというか実はとても難しくてみんなそれぞれ何かを抱えて無理して笑っていつか綻びが出て来ちゃうというか、変わったお話じゃなくてどこにでも実はある事なのかなぁって、Next to Normalは普通の隣で生きていく、普通じゃなくてもいいって事だと思うんだけど普通とか幸せとかって無理して維持しなければならないものでもないし、みたいな。この家族だけだと本当つらくて行き場がなく感じるんだけどヘンリーの存在が救いで、と言う気持ちだった。ヘンリーはナタリーに君は四角、僕はカーブって言うけれど(多分)柔軟に生きれる事をナタリーに教えてくれる"完璧"じゃなくても良いんだって愛されて良いんだって教えてくれる…天使だ…(最近の頻出ワード)

幸せな人は何も考えていない、分かっていないだけとか悲しさは忘れるのではなく共に歩いて行かなければいけないとか。うんうんってなりながら見るやつだったし、ナタリーが大好きヘンリーが可愛くてナタリーを抱きしめる時の愛おしさに溢れる感じがとても好き。君のために何かしてあげたい、出来ることはない?ってマリファナ勧めて来たり、何もできないって困った顔するのがすごく可愛い。RENTみたいな作品と言われるらしいけどラストのshineとかまさにSeasons of love みたいだったしヘンリーはエンジェルの様な存在なのかなと思った。愛で包み込んでくれる人だった。ジャズが好きなヘンリーがマリファナ吸ってモーツァルト弾けって?ってナタリーに言われていいねぇ!(いい考えだねみたいな感じ)って言うのがすごく好き。

海宝さんのゲイブがむちゃくちゃ怖かったんだけどゲイブ=抑圧された意識みたいな事だから"怖い"ではなくそこに当たり前の様にあるものとして受け入れなければいけないというか決して怖いものとしての扱いをブロードウェイ版ではしてないらしく(あと初演の小西さん辛源さんも)ここら辺の解釈をもうちょっと掘り下げたいなぁというか私が"怖い"と思ってしまったものが果たしてなんなのかみたいな。欧米における精神病、の話も色々関わってくるらしいけど(日本よりももっとカウンセリングとかがカジュアルに存在する文化)

海宝さんのお歌の圧が凄いというかクリエで聞くサイズ感じゃないというかそういう異質さもゲイブなのかなぁと思ったり。

日本での初演はBW版の演出に合わせたのかなぁという演出は見えた(舞台写真から)んだけどダイジェスト版はかなりそこから改変があったな?と思うし、大きい目が出てくる演出がすごく怖かった

村井さんの役解釈がいつも好きだなぁと思うんだけど何よりヘンリーが凄く好きだって気持ちで演じているのかなという風に受け取ってしまって演じる役に対する愛情はどんな役でももちろんあると思うんだけだ何よりこの役やってて凄く楽しいんだろうな?とか凄く好きなんだろうな?って言うのが伝わってきて何よりそれが良いなと思ってしまった。もちろん作品としても面白いなと思うけどあくまでダイジェスト版でどうしても伝わりにくいことがあるなという印象で。フルサイズで上演してほしいな…村井さんのヘンリーと村川さんのナタリーのカップルにひたすら萌えるしかないから…君にとってのパーフェクトになれるヘンリーくんよ…

 

  ニ幕

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ショー!って言うからどんな感じなのかな?と思ったらMC挟みつつゆるっとしたり歌が始まると踊ったりここでしか聞けない曲!とか作品上演当時の裏話とかも聞けて面白かった。

ジャージーボーイズが格好良くて再演見に行きたくなった良い宣伝ですね!?(笑)

見たことない作品だけとウエディングシンガーの彩吹さんのおみ足が美しかったり新納さんの女装とか楽しかった!MCが緩すぎてかなり時間が押しちゃうのはあるけど本当あっきーさんのおしゃべりはゆるゆるだし伊礼さんと新納さんはアウトな事狙って喋るの面白いし武田さんのブラッドブラザーズ裏話とか1幕のN2Nを吹っ飛ばす内容で面白くて、2週目からは村井さんがニ幕に出るからどんな感じになるのかワクワクする!

あっきーさんのサパータイムはやっぱり最高だしこの曲はやっぱりショーで映えるなぁと思う。

花組 ポーの一族

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www.youtube.com

僕たちはー!\不老不死大好き芸人です!/なので行ってきました。他日程でチケット持ってるけどなんとなく2回以上見たくなるんじゃと思って今日は当券で行ってみました。

8時近くに着いたので当然立ち見。オペラも忘れたので細かい部分はそんなに見ていないので全体的にふわっと見ました。ポーの一族も昔読んだっきりでお話忘れていたし、花組の公演を拝見するのも初めてなので本当に全体的にふわっとしています。

 

お話

エドガーがバンパネラになるのを嫌がっていた子だとかメリーベルはいつバンパネラになるんだったか、とかポーの一族はなんで全滅したんだっけかとか知らなくても大丈夫です。ちゃんと全部やります。わかりにくいところもそんなにないかな?と原作に詳しい方が見るとまた違うのかもしれないけど前知識なくても大丈夫です。予習しなくても大丈夫です。

 

キャラクターについて

 

エドガー

エドガーの苦悩がすっごく良かった、佇まいも本当にエドガーそのものだし、人間である頃のエドガー、バンパネラになってすぐのエドガー、メリーベルバンパネラにした後のエドガー、みたいなエドガーが過ごしてきた年月を感じさせる演じ分けが本当に凄い…後半にいくとより苦悩する部分とバンパネラとして生きてきた時間の長さで諦めの気持ちが強くなってくるみたいなところもあって本当に良かった。しょうがなくというか望まずにバンパネラになった子が一族のトップになるのすごい。でも別に一族の事を考えて増やしたいとかじゃなくて誰か共に生きてくれる相手だけを探しているような。ポーの一族自体はこの後のお話もまだあったからエドガーの途上の姿なんだなとか。

明日海さんすっげええええええ喋るとお花畑とか言われてるけどやっぱりトップの方ってすごいなって本当凄かった

 

シーラ

ママ味が凄く強い…ママーーー蠱惑的ではないんだけど凄く包容力のありそうな本当に甘えたくなるような綺麗なお姉さん…こんな人にちょっと艶っぽい事言われるとついていきたくなっちゃう…男も女も魅了してしまうバンパネラの魅力なのかなとか。エドガーが好きになってすぐ失恋してしまってでもバンパネラになったシーラとはずっと一緒にいたけど人間のシーラがずっと好きだったんじゃないかなって人間の頃の憧憬をずっと引きずってるのが分かって良かった。見た目が純粋無垢な人間なのにバンパネラに引き入れる仲間を選別してるとことか誘惑するとことかもう本当に得体の知れない魅力があってとても良かった…バンパネラになってからより魅力的になる感じ。

 

アラン

エドガーが形容するように生意気なとこもあるけど素直な子(そんな感じ)だなと…気に入らないお金目当ての従姉妹と結婚させられそうになるし、お母さんは医者に色目使ったりおじさんと浮気したり男に取り入って生きてるタイプだし、許嫁の子は死んじゃうし、思い出を美化をして生きてるタイプだから許嫁とそっくりのメリーベルの事すぐ好きになっちゃうしクラスメイトは自分に取り入ろうとしかしないし、唯一仲良くなれるかも?と思ったエドガーは人間じゃないし彼が何をしたって言うのかくらい積んでる。不老不死にする事に躊躇いを覚えてくれたメリーベルがいてくれた事だけが幸せだし、でも結局おじさんをころしたと勘違いしたまま絶望してバンパネラになっちゃうの極まってるとしか言いようがない。死は救いだと思ってる教なので。美少年2人の絡みはやっぱり美しいのでエドガーの隣にいるのがアランで良かったなという感じもある、永遠の”少年”である二人にしか分かち合えない事もたくさんあるし…思春期特有の疑似恋愛みたいな感情をエドガーに向けてる節も感じられてすごく良い。

メリーベリに会いたいって台詞に以上に反応してしまう(別作品です)

リーベル

捨てられて養子になった先で血の繋がってる腹違いの兄弟がいる事が発覚して求婚者の男性も自殺してまうってこの子も不幸を積んでいる。お兄ちゃまっていう言い方が可愛い。バンパネラになってもシーラみたいに振り切れないバンパネラになりきれなくていつまでも人間の心の弱さを持っているのがよかった可愛いし可愛い 

 

ポーツネル男爵

大人気ない…と思いつつそれだけシーラの事が好きだしバンパネラである事の危険性が痛いほど分かっているからこの人はこんなに慎重なんだな〜とかエドガーとシーラの何倍もの時間をこの人は生きてるんだな〜多分… せっかくキングポーのアドバイス貰ったのに無駄にしないで…ちゃんとアドバイスは聞いて…

 

バイク・ブラウン4世/バイク・ブラウン

イケメン眼鏡のオカルトオタク、原作でのキャラクターを全く覚えてないけどなんとなく好きだなと思った。バイク・ブラウン4世のひ孫のバイク・ブラウンも同じ方が演じられていてイケメン眼鏡はいいなと思いました。2幕始めに歌う曲が好き。

 

大老ポー

キングポー。もう存在感がすごい。キングポーすごい霊媒で呼び出されたキングポーが出てくるところ好きキングポーはすごい(繰り返し)

 

メアリーとメアリーの連れの男

なんかこの二人の茶番感がすっごいおもしろかったんだけど茶番ではなかったのかもしれないけど面白かった 

 

セットが豪奢で大掛かりなセットも多くて予算の潤沢さを感じたし本当宝塚でしかできないだろうなと思う作品で凄い…あまりにふわっと見てしまったのでもうちょっとじっくり細かい部分を次回見る時に楽しめるといいな!

 

チケット難の作品ではあると思うけどみたいなーという気持ちが少しでもあるなら見て欲しいあまりにエドガーがエドガーなので本当にすごい…