I was stage gazer

星を追う

RENT2017

総括的な記録をつけたいと思っていてなんだかんだと時間がかかってしまったので割とぐだっている。とりあえず言いたい事をぶちまけただけなので長い。

2015年に見た時はただひたすらに曲が格好いいなってテンションが上がった、のとエンジェル…エンジェルと思ったしマークが傍観者で寂しすぎて死ぬと思ったし、村井さんを目当てで行ったから主演?主演とはあんなものなのか?と思った。RENTはそれぞれ濃いキャストが多いしその中でのマークの立ち位置って本当に難しいというか、間違えると本当に物語の外にいる人になっちゃって前回は完全にお客さんの側にいるような本当に存在が消えてしまうようなマークでそれはそれで良かったのかもしれないし、前回が評価されて今回続投したわけでもあるから決して悪かった訳ではないけど、今回のRENTでも物語の外から見る視点にいるマークである事はそうなんだけど、でも1人ぼっちではなかった。ちゃんと仲間が居たし、何かを生み出そうとするエネルギーというか自分がここにいる意味、自分が何をしたいのかするのかの葛藤がすごく見えるマークだった。マークの感情が見えるのが凄くいいなと思った。

自分に何ができるのか、とか。フィルムの中に僕はいない、なぜ僕は傍観者なのか、マークは色々考えて自分を見つめる、何がしたいのか何ができるのか?やっぱり寂しさは滲むけどでも迷いながらもちゃんと自分の道を進めるマークで本当に良かった。What You Own の前半と後半でマークのあり方が変わってるのに初めて気づいたり、魂捨てろ〜からのあのやめたっ!がすごく力強かった。ロジャーに対しての働きかけとか、エンジェルのお葬式での語りとかにすごく感情がリアルに見えるマークだなという印象もあってこの時どう思ってるのか、がよく分かる。あとマークがメインになるところじゃなくてもマークをずっと追ってるとマークの感情の揺れがすごく分かる。細かい部分の表現とか。村井さんによる”マーク”に対する理解が深まった結果なんだろうなと思って2017年の本当に最高のマークだった。

このマークが、村井さんが座長としているからこその今年のRENT、という評を見て本当にその通りだなと思った。RENTという作品を深く愛して理解してこの作品をたくさんの人に届けたいって思ってくれたのが本当に素晴らしかったし、ちゃんとその愛を受け取ったし、たくさんの人に届いたんじゃないかな。

まあ控えめに言って最高でした!ありがとう村井マーク!!

 やっぱり続投組の安定感と解釈が深まっている事がとても良かったし、新キャストが入る事での刺激というか変化がある事も凄く良かった。自分の中のRENTという作品のイメージがまた少し変わる様な。

RENTの物語の中で人との出会いでそれぞれ変化するのは勿論みんなそうだし群像劇ではあるけどその中でもロジャーとマークの関係ってあの物語の核になる部分だし、そのWロジャーが続投、マークである村井さんが信頼を置いて背中を預けられる相手なのがとても良かった。これまでもこれからも多分その時々に見たものが最高だと思うからとりあえず今年のRENT最高だったな!って言わせて欲しい。また2年後に上演されるならまたその時のRENTは最高だと思う。その時々に見るものが最高の組み合わせで最高のRENTなんじゃないかと思う。

で、ロジャーの話を…2015年に見たのは堂珍ロジャーだけでそれも回数も少なかったしWhat you own が凄く格好良かった、とか村井さんが歌う事自体に長けているタイプではないからその対比が凄く面白かったという印象で(改めて思ったのは村井さんはミュージカルでもストプレの用法で演じる人なんだなという、悪い意味じゃなくてミュージカルっぽさがない歌と台詞の境目がないというか)歌手を本業にされている方が多かったから全体的にライブみたいな感じで本当に楽しかったしロジャーは自分勝手に追い出しておいて追いかけていってでも結局別れを選んで後悔して…みたいないい加減にしろよ!みたいなイメージしかなかった。あときっとこの人はマークを残して先に逝ってしまうから、とか。マークはひとりぼっちになるとか。結局何もかもマークに帰結してしまう事しか考えられなかった。

今年の私の初日は堂珍ロジャーから、でその後もユナクロジャーよりも堂珍ロジャーを見る事がが多くて、回数のせいではないと思うけど個人的な好みとして堂珍ロジャーが凄く好きだった。何より熱いロジャーで。でも堂珍ロジャーが感情をむき出しにする相手ってマークだけなんじゃないかなと思った。どっかで遠慮がちな一歩引いて隠してしまう部分あるのかなって。でもマークだけにはそうじゃなかった気がして。Wロジャーは多分どっちも熱いんだけど熱さの種類が違うという印象。まず"RENT"を聞いた時の二人の熱の高まっていく様に凄くドキドキしたし何度見てもどこでみても変わらぬ熱量で本当に熱かった。多分2015年時点で1番好きなのはエンジェルだったんだけど2017を経て凄くロジャーが好きになった。好きになると理解したいと思う派なのでロジャーについてあれこれ捏ねくりまわしたくなるもので。

堂珍ロジャーは末っ子だの思春期だのというのが私の解釈(怒られたくない)

堂珍ロジャーは凄く弱くて、弱さゆえに心を閉ざして誰にも踏み込ませようとしなくて内に内にこもるタイプで、優しくないけど凄く優しい子だなと思う。人を傷つけた事をきちんとわかる子だなー自分の弱さも相手の弱さもちゃんと理解しているという気がすると堂珍ロジャーで聞く素敵な春を”とか”秋は嫌いだ”とか”電話する”が凄く優しくてとても愛おしくなる…あのシーンの傷ついた自分を全く隠そうとしない感じが好きだ…傷ついたんだって姿を見せるだけで結局そこから踏み込もうとしないし、また自分の殻に閉じこもるだけのロジャーなんだけど…結局何も変わらなくてうまくいかない。

マークとかコリンズに心配されている堂珍ロジャーはまるで末っ子の様で聞き分けのなさをしょうがないなあって見守る家族のような感じがする。2人に肩に手を置かれるとかとかそんな感じ。そんな3人をBoys like me~っていうエンジェルも好きだ。

対してユナロジャはもっと開放的というか引きこもりなんだけど内には篭ってなくてもうちょっと朗らかというか堂珍ロジャーのような頑なさはなくて、あと優しいなと思う。優しくて強い。多分ユナロジャにとって最後の曲は生きる希望、この曲を残すために俺は生きてるって感じ。堂珍ロジャーだと残したいけど時間がもうないかもしれないって不安に思う様な残りの時間はどれくらちだ?ってイメージ。

マークに対しても堂珍ロジャーの様にちょっと甘えたところはないかなという印象、しっかりしたロジャー…!結構感情を表に出すタイプでもあるなと思う。すごく素直というか。ベニーからの電話が掛かってるところから既にヒートアップしているロジャー。結構あそこのシーン力強い…と思った。マークに対する当たりが強いのもユナロジャ。でもなぜかミミからの当たりが強いのは堂珍ロジャー(笑)ミミに吹っ飛ばされるとこが明らかにユナロジャより堂珍ロジャーの方が吹っ飛ばされてる…どっちのミミも堂珍ロジャーに対しての方がグイグイ強めに行くと印象があって堂珍ロジャーが頑なだからより態度が強くなるんだろうなという気がする。マークにお前は誰だ?って尋ねるユナロジャはめっちゃ熱い…熱いんだけどどっかクールなイメージもある前半からのあれはめっちゃ熱い。あそこでやっとむき出しのロジャーになるって感じがするむしろ2幕のミミにお母さんの手伝いだよな〜とか散歩に行ってたんだよながめちゃくちゃ怒ってて、怖いくらいなんだけどあれが自分の感情を誤魔化してないユナロジャだと思うと裏切られて傷ついた!みたいな堂珍ロジャーよりもよっぽどミミの事を考えているなと思った。怒るって相手への優しさだなみたいな気もする…優しさってこれ以上傷つかないための、傷つけないための処世術なのかなみたいなところもあるんだけどあそこで怒るユナロジャはやっぱり優しいと思う。

堂珍ロジャーはミミに救われたくて、ユナロジャはミミを救いたいみたいなイメージがある。ユナロジャの場合は救えなかった彼女(エイプリル)にミミを重ねてるみたいなイメージもあって堂珍ロジャーはミミの弱さを自分に重ねてるイメージがある。なんとなくうまく言えないけどそういう風に見えるというイメージ。

正直ユナロジャの事はよく分かってないというか自分の中のイメージだけが膨らんでいる感じがする、誰に対してもそれはそうなんだけどやっぱりもっと見たかったな…。ファンの人から見るユナロジャのイメージと私が個人的に感じたイメージがやっぱり違って面白いなーと思った。

そしてミミ!ジェニミミはもう本当俺たちのミミでしかない…俺たちのミミ…強くてセクシー!でもクスリに逃げてしまう弱さのあるミミ。堂珍ロジャージェニミミの火花出そうなくらいのぶつかり合いをするロジャミミが好き…何気ないことでもすごい喧嘩に発展しそうなロジャミミ…でもロジャーの孤独を分かち合える相手はミミだけだと思う…やっぱりどっかで似ているなと思う。相手の気持ちが分かるからこそ受け入れられないみたいな。寂しい時にはっきり”寂しい”って言葉に出来ない寂しさをロジャーもミミも抱えているんだなとかなんとか。若さ故の怖いもの知らずなミミだけどジェニミミだと危ない事が分かっててやってる気がしてOut Tonight もすごく楽しいんだけど紗穂ミミだと大丈夫?セット結構グラグラしてるけど大丈夫?とかハラハラしちゃってこの違いがWキャストで面白いところなんだろうなと思った。紗穂ミミでも堂珍ロジャーへの当たりは強くてどっちのミミでも堂珍ロジャーへの態度が強くて笑ってしまった。ちょこちょと聞く裏話でも堂珍さんの扱い…ってなる事が多くて本人への態度がそのまま役に反映されているのを感じて堂珍さんの扱い…

ここまで書いてこの調子で書き続けるのは無理だからやめようと思ったけどエンジェルの話をしたいのでエンジェルの話をします。

エンジェルの話は散々したけど本当に”愛”についての解釈がきっと違うWエンジェルなんだろうなという気がしていて、平間エンジェルの包み込む様な本当に体の何倍もの大きな愛で包んでくれる様なエンジェル、包容力!みたいなイメージかな、I'll be your blancket のイメージ分かる。あのエンジェルに後ろから抱きしめられるコリンズ見たかった。丘山さんのエンジェルはいっぱい愛を抱えていて手渡してくれる様なエンジェルだなと思っていて面白かった。どっちのエンジェルもすごく好きなんだけどさすがに平間さんは凄く余裕がある、リラックスしているというか遊びが多くてそういうところも凄く楽しかった。Today 4 Uでロジャーにちょっかいかけたり、サンタフェでワインを注がれた時の動きが毎回違うとか、La vie~で自由すぎるとか。La vie~はちょっと色々ありすぎて本当にやめてくださいwwってなるエンジェルだった

平間さんのエンジェルは男でも女でもない多分性別が別れてない感じ性別がないのも天使だよねという気がして丘山さんのエンジェルは男でも女でもあってそこが凄く人間っぽいなあという感じがする。平間さんのエンジェルは本当に天から降って来た様なエンジェルで、丘山さんのエンジェルはこれまでの生きていた人生を凄く感じさせるというか。ドラァグクイーンぽいと言われるのを結構見かけたけど本当に人間臭い感じのするエンジェルというか。

平間さんのエンジェルは10代かな?ミミと同世代くらいかな?と思うのに対して丘山さんのエンジェルはマークたちと同世代の様な気がしてコリンズとの年齢差がWキャストでかなり幅があるなと思った印象がある。

紗穂ミミ丘山エンジェルの姉妹感があるエンジェルミミも本当に”親友”って感じのジェニミミ平間エンジェルも凄く良かった…平間エンジェル紗穂ミミ、丘山エンジェルジェニミミだとまた印象が違って、あと好きだったのはエンジェルモーリーン。丘山エンジェルと上木モーリーンの組み合わせの時のエンジェルの彼女感とモーリーンの彼氏感とか平間エンジェル上木モーリーンだとモーリンのポーズを見よう見真似でやるエンジェルがすっごい可愛かった…あと丘山エンジェルだとロジャーとミミの喧嘩を止める時にミミのポニテを掬う動きしてたのも可愛かったんだけどうまく説明はできない…

エンジェルが好きでしょうがないんだけどまたこのWエンジェルを見て本当に素敵な役だなと思ったしまた面白いWキャストを揃えてくださった事に感謝…

身長差もあるからコリンズにすっぽり抱きしめられるエンジェルとコリンズより身長が高くなっちゃってたまに屈むエンジェルどっちも本当好き。丘山エンジェルだとコリンズが肩に顎乗せてたのも可愛かった。

どっちのエンジェルもばっきばきに踊れる人だな?という印象が始まる前からあったけどもう本当ばっきばきに踊る…各々の解釈で踊るから同じ振りで踊るのに印象がまったくがらっと変わるのも面白かった。願わくばWエンジェル揃った姿が本当に見たかった

ここまで書いたら割と気が済んだけどコリンズ・ジョアンヌ・モーリーン・ベニーの話もいつかしたい…あとゴードンのWill Iが好きすぎる話とContactでのナロさん・直生さん、ナロさん・由佳さんのダンスめちゃくちゃ格好良すぎて毎回好き…(アクロバットでめっちゃ格好いい)ってなってた話と岡本さんを見るたび売人だー!ってなっちゃうのとでも終盤のChiristmas Bellで新井さんと岡本さんの絡みがめちゃくちゃ可愛かった話とWhat you own でセットをぐるぐる回す新井さんと岡本さんがにっこにこしてたり、二人の息の合わせ方がとても好きでいつもめっちゃ見ちゃうってなってた話はいつかしたい…本当に今年はRENTをたくさん見られて幸せだった。

きっと今回のキャストが今後揃ったRENTは絶対見られないと思うから本当に見られて良かったなってしみじみと幸せを感じる。

プレイヤー

www.bunkamura.co.jp

を見てきた。

サイコ・ホラーだったのか…シュレディンガーという名前の犬の着ぐるみがアメリカのホラー映画の殺人鬼って感じだったのであれは夢に出てきちゃう怖い

内容は去年見た天球儀を思い出した。これは天球儀なのでは?と思った。アプローチの仕方がすこし違うけどたどり着く先が同じというか何とも面白かった。

劇中劇であるお芝居の稽古をしているんだけどそのお芝居の中で”天野真”という女性が失踪する、失踪した彼女の行方を追ってたどり着いた真相、彼女の真の目的が明らかになるところから凄くこの物語は”変化”する。信じるものと信じないもの。

彼女自身は舞台の上に役としては登場しないけれどみんなそれぞれの記憶の中に”天野真”がいる。"天野真"を知る者同士が彼女の話をする時に"彼女"が出てくる。彼女によって選ばれた8人は天野真の記憶を持っていてその記憶の断片を持ち寄ったところで天野真は”再生される”ゆえのプレイヤーである8人、という話が劇中劇の話で"天野真"の死、その目的について迫っていく。プレイヤーとなる8人の役者の他に演出家、プロデューサー、演出助手、制作、市長が周囲にいて物語の中にいる8人と物語の外にいる5人なんだけど演出家だったり制作は次第に物語の中に取り込まれていってるようで、特に演出家は途中から”天野真”自身になっている瞬間があったり。他人の体を借りて自分の言葉を再生するばかりでなく各々が持ち寄った断片の”天野真”から完全な”天野真”をこちら側にアクセス出来るようにした、全員”天野真”に取り憑かれている。お芝居の中では話が進むごとに全員”天野真”に執着して新興宗教のようになるんだけどお芝居の外側では実は全員この芝居を作った作家のプレイヤーである、作家の言葉を再生する再生機であるという真相が明らかになる。プロデューサーが"彼"を再生するために用意したお芝居。

この”取り憑かれている”という表現が逸脱だなと思っていて役者は役に取り憑かれて段々と演じている役と自分自身を同化させて言ってまさに取り憑かれていたし、その役を生み出した作家にも知らず知らずな間に取り憑かれていた。たまに誰の人格で喋っているの?という時があって、本人でも天野真でも演じている役自身でもない誰か、その誰かが作者である"彼"を再生、彼が向こう側からアクセスしている状況と言うのが見えてくるのがお話の終盤あたりだから誰か良く分からない人のの言葉を喋る違和感とか気持ち悪さは少しあるんだけどその誰かの片鱗が見えてからのお話の進み方がすごく早かったなー。

脚本は初稿のまま未完成だったんだけどお芝居が進んでいくごとに役者が考えて継ぎ足していく、でもこのお芝居を考えているのは自分なのか、役の人物なのか再生された作家なのか、境界が曖昧になっていってちらほら見え隠れしていた”彼”(作家)が出てくるシーンがラスボス〜〜〜!!!!!って感じだった。お芝居の段で演出家が”天野真”になるシーンがなって"天野真"とは?ってなるんだけど結局そこじゃなくて”彼”を再生することがこのお芝居の目的で、そもそも”彼”は自分の作ったお芝居をネットで公開して”彼”自身をアクセスフリーにする事が目的であったというラストにゾワッとした。役者は台本に書かれた”彼”の言葉を、思想を拡散する役者の体を借りて"彼"を再生する。彼は永遠と拡散されていく。彼の死は消化されない。この言葉通りに考えるとシェイクスピアは未だに"再生"され続けているという台詞がおもしろかったし、まさにそうだよなぁと思った。忘れ去られる事が本当の死なら言葉が思想が生き続ける限り"彼"は死なないし、他人の言葉を語る役者という職業をプレイヤー(再生機)と言うのも面白くて分かる…ってなってしまった。

役者本人と演じている役名2つの名前がそれぞれにあるんだけどそういえばいつからか役名でしか話しかけなくなっていったような気がするあれはどこからだったかな全員が役に飲まれて行ってる感じ。逆にプロデューサー、演出家、演出助手、制作は役割としての名前と本人との名前があるんだなとか思ったけど制作の子はなんとかちゃんってちゃんと名前呼ばれてたな…

肉体から離れたところの精神世界〜みたいな話もあるんだけどこれは新興宗教のオカルトめいた話で面白かった。信じるという事は信じざるを得ない状況を見せる事だとか。こういう手口か!みたいな。外にいる人をどう引き込むか、頑なに信じようとしない人を強烈な体験で引きつける、事によりより強力な作用点として利用する。反発が大きいほどその作用も大きい。

催眠術を掛ける(本当は臨床心理士)の仲村トオルさんとか死んだと思ったら生きとったんか!の藤原竜也(敬称略)のラスボス感がすごく良かった。あと成海璃子ちゃんとかテレビで見る役者さんが多くて豪華キャストだな〜って諭吉越えのチケット代を持ってしても大劇場を埋められるキャスト。勿論名前を初めて拝見した役者さんもすごく良かったし、私のお目当ては村川絵梨ちゃんだったりしたし可愛かった…あとイキウメの安川順平さんも外側の人間としての立ち位置が凄く良かったそれでも引き摺り込まれていくのとか。

テレビに出る役者以外は一人前の役者って言わないんですよ〜っていうメタい台詞があって満席・立ち見も出るくらいのプレイヤーに対して同じ会場・同じ条件(平日ソワレ)・チケット代も大体一緒の某作品が割と後方席は埋まってなかった事を思い出してしまいちょっと心が痛くなった。映像に出てる役者さんの集客力つよい。脚本の前川さんも演出の長塚さんも演劇界でめちゃくちゃ有名な人なのも分かるけど多分それだけで埋まった客席じゃないよなって(これはただのぼやき)

長塚さんの演出を拝見してみたかったんだけどこれ前川さんの演出・イキウメだったらどうだったんだろうというのもまた気になって。イキウメだと小劇場仕様だからまた違うんだろうな〜。

藤原竜也はすごい!ラスボス!去年鱈々で見た時は全世界の均衡を保つために僕は生きているみたいな自分をどこまでも縛り付けて生きている小心者のゲイの役だったからラスボスの方が藤原竜也〜〜!ってイメージあるかな。藤原竜也を見たって感じ

目の錯覚を起こさせるような、遠近感をおかしくさせるような仕掛けがいくつかあった気がしたし、シュレディンガーの着ぐるみが怖かった、最後の演出が映像(ドラマ)っぽいなってちょっと思った。うーん好みの問題かな…

とにかく一気に呑み込んでしまった感じがしたけどこれはまた改めて考えて咀嚼するのも面白いかなと言う気がした。

前川さんの作品は心がひやっとなる…急に冷たいものを差し込まれた感じ。ガッ!ってくる衝撃はなくてヒヤッとする感覚。

肉体を持つことに意味はない、精神体になっても生き続ける事ができる。それは永遠に生き続ける事でもある、みたいな事はイキウメの”天の敵”でも同じようなモチーフが使われていた事を思い出してあと時枝悟という名前がどうしても天の敵の”時枝悟”を彷彿とさせてしまった。

終わったあとにもじわじわ来るけど不思議ともう1回見たい!ってならないのは不思議だな…細部のあれこれが気になるところはあるんだけどもう1回って言われたらそれは別にいいかなってなるのなんでだろう…

凄く面白かった、んだけど思い返して感想書くのは凄く苦手だからやっぱり見た後にがーって書いちゃうべきだな…冷静になると見たときの感覚が思い出せなくて困る。

RENT 20170827

大千秋楽…!今年のRENTは運良く制作発表から見られて本当にキャストが初めて全員揃うくらいの頃から見ていたんだなと思うと本当に終わる事に現実感がなくて、あれから4ヶ月短いよねと思った。すごく楽しみにしててどうしても満足いくまで見たくて個人的にめちゃくちゃ無理をしたんだけどどうしても無理をしてでも見たくて。本当に今年のRENTを見られて良かった。2015年に見た時よりも作品に対する理解も、愛も深まって本当に見れば見るほど楽しくて愛おしくてこんなに好きになるなんて思ってなかったし、多分これから先もRENTは特別な作品なんだろうな、と思う。

村井さんがRENTがなければ帰ってくる場所がなかった、っていう旨の話をしていてアンディにRENTはホームだよとも言われたらしくカテコでその話をしていたけれど本当にRENTに関わった人たちはこの作品が何よりも特別なものになるし、本当にホームになるんだなってまたすごく愛おしくなった。

本当にいい千秋楽で最高だった。割と本編は落ち着いて終わりだなあっていう気持ちで見ていたのにカテコでのキャストがサークルになって歌うSeasons Of Loveが本当にずるいと思った。あれはいかん…泣き出してしまった。お稽古でのワークショップの形式らしいけどSOLは大切な誰かを想って歌う歌、ですごくパーソナルな部分の話をしてから歌うからわりとみんなぐちゃぐちゃの状態らしいけどそれをアンディはいつも”Beatutiful"って褒めてくれるという話もしていてこの日のSeasons Of Loveも全員涙声で、時折鼻をすする音とか聞こえてきて全くまともな状態でなかったけど本当に今までで一番美しい"Seasons Of Love" だった。

二幕でこの曲から始まる前のキャストが出てくるのを見るときの村井さんの表情が本当に柔らかくて優しくてあとすごく笑顔なのがいつも好きだったんだけどこの話を聞いて何かすごく腑に落ちたというか。RENTのカンパニーはファミリーだっていつも言うけど本当にこういうところがRENTっていう作品の特別さなのかなとか。

あとカテコでナロさんの提案でキャストの皆さんが上演前にやる円陣”やるべきことはひとつ!” "RENT"というのをやって本当にこのカンパニーとお客さんでひとつのRENTという作品が完成したんだなみたいに思えて嬉しかった。

何かもう2度とこのキャストで見る事はないんじゃないかという雰囲気を感じたけどでも本当に一生の宝物みたいな日々だったからいつまでもこの夏を忘れたくないなというか本当にRENTってすごくいい作品だなって本当に大好きなので延々とこの夏の亡霊を続けていきたい引き続き…

回数の話はうっせー自慢かよ!って他の人の見てなるんだけど普段はせいぜい頑張って4回とかなので許してください。東京公演だけで軽く20公演と通う人いると思うんですよね…すごいなぁ…。初めて2桁超えて嬉しかったので許してください。エンジェル・モーリーンはWをバランス良く見てる気がする。

東京4大阪4福岡3なのでバランスよく見られたかな!愛知公演も行きたかったところだけど…もうこんな事する事はないと思うししばらくチケット買えないのではと思っているチケット持ってる分はあるけど他に観に行きたかったものを色々諦めて全振りしたけど後悔はない !もうちょっとロジャーの話をしたいしエンジェルの話をしたいしミミの話をしたいのでまだ終わらせたくないなRENTという気持ち。とりあえず千秋楽おめでとうございました。本当に素晴らしい作品を創り上げてくれたキャストとスタッフの皆様に感謝しかないです。ご要望は複数のメールアドレス使って出してもいいものなのか悩む。よろしくお願いします東宝さん。

RENT 20170826

RENT福岡公演に来たよ〜

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後方座席は2階に上がって先に行くんだけどその階段の途中に変なオブジェがある福岡市民会館f:id:a9azzzzz:20170827005857j:image

山笠の鬼……

 

そんなものを横目に見つつマチネは最後方の一つ手前の席に座った(後ろから見てみたかった)びっくりしたのが前の方が詰め詰めで多分A席のあたりからすかすかであとはB席がちらほら埋まっていて、RENT初福岡公演らしいから難しいとこもあるのかなと…そんなもんなのかな…ちなみにレミゼと四季のリトルマーメイドと被っていたらしい。

マチネのキャストはユナクロジャー、紗穂ミミ、平間エンジェル、沙羅モーリーン

紗穂ミミと沙羅モーリーン千秋楽回

ユナロジャと紗穂ミミの組み合わせを初めて見た。最初で最後なのが惜しい…でも凄くソフトなロジャミミだなぁという感じ。堂珍ジェニが全力でぶつかり合うタイプなのと対照的だなと思った。ユナクさんのロジャーが結構ソフトなタイプなのがあるかなぁ…Light my candleの最後にクスリを取り返してロジャーを突き飛ばすシーンも随分ソフトだった。あれ紗穂ミミ堂珍ロジャーだともっと強くいってるよね?あれ?と思った。ユナロジャについてのあれこれがうまく考えられてないやと思うんだけどユナロジャは強いなと思う。引きこもりのロジャーだけど心の内までは閉ざしてなくて入り込む隙は大分ありそうな堂珍ロジャーが入って来るなって言ってるだろ!な反抗期なのに対して、ここからは良いけどここからはだめだみたいな境界線のはっきりしてるロジャーだなぁって堂珍ロジャーはドアを開けた時点で警戒心バリバリってなのにユナロジャはドアを開けたら入って良いよって言ってくれるけど目に見えないバリアを張っている人だなと思う入りやすいけど踏み込みにくいロジャー。最初から分かりやすく拒否を示されるよりもどうやって心を開かせていいのか困るタイプだと思うからその分堂珍ロジャーは分かりやすいかなぁ…堂珍ロジャーは打てば響くけどユナロジャは我慢するタイプかなとも拒否もするけどあくまで優しい。堂珍ロジャーは拒否も全力というか。

ロジャーはそもそも引きこもりで誰にも心を開きたくないと思ってるのにミミには大分油断してるよなあというか、やっぱりエイプリルを思い出して惹かれてしまうからかなぁ…エンジェルに対してあんまり興味のなさそうな堂珍ロジャー(もらったお金見てる)と怪訝そうな顔するユナロジャが面白かった。でもそんな態度取られてもエンジェルはこういう時もあるのよ、ってロジャーに言うのが本当に天使だなぁ…

ロジャーはミミに隙を見せてしまった、って慌てて閉ざして追い出そうしてより頑なになるんだけど…火は消えたのさ、早く行けよ〜までは割と楽しく会話してるよねえ…まあ早い段階でクスリやってるのが分かるから心配になっちゃったのかもな…クスリなんでやってても良い事ないって知ってるから。舞台で見るとLight my candle〜からOut tonight〜Another day〜の時間の流れがわかりにくいなと思うんだけど全部マークがちょこっと出かけてた間の出来事だよね…?マーク出かける→LMC→マーク戻る→コリンズエンジェル→タンゴモーリーン→Out Tonight→モーリーンの抗議集会には2人で来てるもんな…?ミミは2回ロジャーを訪ねて来るんだよね?何かややこしくなってきたからこれなんか間違えるのかもしれない…短時間に色んな事があって混乱しちゃう

マークがちょこっと出かけてた間にロジャーが外に出られる様になったのマークびっくりだよね…外に出るんだ!って言ったりロジャー説得して連れて来る!って決意した裏でロジャーは見知らぬ女に誑かされていた…(?)まあマークは外に出れる様になったんだなって嬉しそうなのでまあいいのか…

エンジェルが初対面できっとそのうち分かるわ今は頭がいっぱいだけよね〜って言うのはすごくよく分かってるなと思う。他の事が考えられないくらい囚われてる、いっぱいいっぱいなのをわかってる、エンジェルのあの悟りを開いた様なのは何でだろと思ったらライフセラピーの効果もあるのかなぁ…エンジェルはあそこの常連というか通ってるんだよね。まず何より自分を受け入れる事が出来てるから相手をありのまま受け入れられる。エンジェルにありのままの自分を受け入れてもらえるからコリンズもエンジェルをまっすぐに愛せるんだよね。愛は与えるものだし、与えられるもの。

 コリンズが何もしてあげられないのに、与えられるばかりだっていうのにkiss me,で返すエンジェルとあの時雪が降ってくるけどあの2人にはすごく暖かいものに見えるんだろうなと思ってエンジェルとコリンズはあのシーンが一番幸せな時間に見える。買ったコートをエンジェルがコリンズに着せてあげるのとちょうど同じあたりの場所で2幕のコリンズがエンジェルを着替えさせるんだよね…あのリプライズ感はすごくずるい…

コリンズが盗られたコートを売ってるホームレスに泥棒じゃないか!って詰め寄るのをもう忘れましょうって穏やかに言うエンジェルが本当に誰に対してもエンジェルだなと思う。相手を受け入れる、事は許す事でもあるのかな〜とか。でもまあしっかり値切るんだけど(笑)ここの値切り方が平間エンジェルと丘山エンジェルで全然違って平間エンジェルは指で1・5、1・5ってずっと示しながら強気に行くタイプ、丘山エンジェルはちょっと可愛い顔してねだってみたり色々して、結局買わずに去ろうとするのは2人とも一緒だけど。いつの回だったか平間エンジェルがうっかりお札落としちゃったのをすぐ拾い上げる由佳さんの動きがさすがだな〜と思った。あれはあれで面白いハプニングというかわざとやったのかな?って思わせてくれる感じだった。

26のソワレは堂珍ロジャー・丘山エンジェル楽回だったけどエンジェルのマントをくるっとうまく首の周りに巻くとこで巻けなくてSantafeの途中で解けちゃったりその後のI'll Cover youでもうまくボタンが留められなかったのか最初から脇に抱えてコリンズにつけてあげてたり今まで見た回はスマートにこなしてるイメージがあったから楽回にしてちょっとわたわた大変そうだなと思ったけたまにはこういうこともあるのが舞台はナマモノ…ドラムスティック折れたりも大変だと思うけど地方公演は色々あるな〜と…

最初にコリンズと出会ったエンジェルがNo,なんて言わせないって言う決め台詞(?)があるけど丘山エンジェルはこれまで少し強引な格好よさがあるイメージだったんだけど26のソワレはすごくかわいい言い方でちょっと平間エンジェルに寄せたのかな?って感じですごく可愛かったはー可愛いねってなるエンジェルだった。

あのマントバサッ「パラダイス」(イケボ)もすごく好きなんだけどあそこはイケボのまんまだった。

平間エンジェルだとSantafeでマントを首に巻いた後ちょっと首周り調整するような緩める動きを毎回やっててそれが何故かすごく好きだった。 

マチネの抗議集会がOver the Moon がモーリーンが合図を出す前に始まっちゃってずるい!って事になりやり直しに。紗羅モーリーンの千秋楽なのにすごくリラックスした回だった。

一足先に楽を迎えるキャストの挨拶を聞いて本当に寂しくなったんだけど、マチネの紗羅さん、紗穂ちゃんの挨拶はどっちも新キャストだったのに対してソワレは新キャストの丘山さん、続投の堂珍さんで堂珍さんの挨拶がすごく落ち着いていたのが丘山さんの挨拶と対照的で面白かった。

堂珍ロジャーが本当に今回びっくりするくらい好きだったから楽回すごく寂しかった…頑張ったけどやっぱりこんな感じか、のカテコのお写真

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RENT 20170819-20170820

19ソワレと20マチネ 

19ソワレはユナクロジャー・ジェニミミ・平間エンジェル・沙羅モーリーン

20マチネは堂珍ロジャー・ジェニミミ・平間エンジェル・沙羅モーリーン

ちょっともう記憶が曖昧なんだけど19ソワレはわりと事故が起こってて、Happy New Year Eve、でマークにシャンパンを取り上げられたミミがむせた?零した?か何かでその後のミミパートが笑っちゃってほとんど歌えずという自体に。あれはもう本当に事故でしかなかった(笑)もうすごく笑ってしまうんだけどそのあともマークに向かって零しちゃったの!って一生懸命説明してるミミ。あとエンジェルにも説明してて(仕草でわかる)すごく可愛かった…!なんか貴重なものを見れた気がする!これだから舞台はナマモノやめらんねえってなっちゃう。まあたまには事故も起こるよね。あのシャンパンって中身入ってるんだ〜というのも意外で。水分補給用…?

あとLa vie~ の時の平間エンジェルがとても自由で…私が見たのはマークが机に向かって腰を振るシーンのあとにマークの股間を触ってあら〜みたいなリアクションするのとかMr. Grayに向かってチャック下ろして何か見せようとしてコリンズに全力で止められてたんだけどその他にもいろいろやってたらしくて本当に自由で可愛い平間エンジェル20はLa vie〜でミミにちょっかいかけまくるエンジェルで可愛かった。後ろから手に首を回してぎゅーってしてるの本当に可愛い。

Santa fe~の時にコリンズから注いでもらったワインをマークに飲ませてグラスをッポイってしてたり平間エンジェルの時の方がマークと仲がいい気がする。そのせいか、エンジェルのお葬式でのエンジェルは〜ですごく泣きが入ったマークでびっくりした。これまであのシーンでマークがなくイメージがなくて、どっちかっていうと勤めて明るく振舞うみたいな空元気っぽさを感じるよう気がしてて泣いてる?泣いてる?ってすごくびっくりした…涙声だったし言葉に詰まるような感じもあって。気になって20日のマチネはエンジェルの入院シーンから奥の方にいるマークを見てたけど最初はエンジェルの方を見てるけど目を逸らして舞台の中央にエンジェルが抱きかかえられて行く時は目を逸らしてみないようにしていたけど泣いてて、すごく悲しくてそれでも目を逸らす自分にも思うところあるんだろうなと思ってしまって、辛かった。”僕だけが生き残る、1人で”は分かってるんだよねと思った。死が怖いのはロジャーだけじゃない。きっと来るいつかにみんな怯えてるけどそれでも”今日”を生きるんだよね。こういうことをしみじみ考えちゃって何度見てもやっぱり面白いなー。 

戦争の反対はCreation 

マークはホームレスの人に同情なんていらないよ!って言われるけどあの時点でまだ撮りたいものに迷っている気がする。偽善者って言われたっていい!僕は撮りたいものを撮る!なマーク。が撮ったものがRENTっていう作品そのものだと思っているんだけどマークの作った作品が世界でほんの少し世界が動くみたいなうまく言えないけどクリスマスベルズリンギン〜が1幕と2幕で少し違う、2幕はほんの少し希望があるのがとても好き。でもみんHIV患者だったり薬物中毒だったりするんだよな…

ここまで見た結果ベストな組み合わせが堂珍ロジャージェニミミ平間エンジェル上木モーリーンかなぁ…丘山エンジェルだと紗穂ミミが好きみたいなカップル以外の組み合わせが好きなとこもあるし、光永コリンズとのカップルは丘山エンジェルが好き。

平間エンジェルはエンジェル単体として見た場合に本当にエンジェルで好きで。本当に平間さんはエンジェルなんだよなぁと思う。みんなをニコニコ見守ってくれる感じがある。平間エンジェルは本当に不思議な子だなとも思うし、本当にエンジェルでしかない…丘山エンジェルはこれまでの経験が分かる、というか嫌な事もたくさんあって今の状態にあるんだろうなって感じがする。酸いも甘いも噛み分けてるエンジェル。丘山エンジェルに比べると平間エンジェルは少年の様な軽やかさがあるな〜って凄く思う丘山エンジェルはがっつりドラァグクイーンなんだけど平間エンジェルは男でも女でもないというか性的に未分化な感じ。だからこそのエンジェル、なんだと思う。天使に性別なんてないもんね!

今年のRENTもそろそろ終わりが近づいてきていてもうこれ以上どう頑張ってもチケット増やせない。寂しくて寂しくてしょうがなくて後悔したくない!とおもって無茶苦茶なスケジュール組んで、他のもの色々蹴ってRENTを優先させ続けてきて、でももうそれも終わってしまう。最後の最後まで楽しみたいなぁ。寂しいって思うばかりじゃなくて。

RENT20170818

今日のRENTは〜〜〜〜〜???堂珍ロジャー・紗穂ミミ・上木モーリーン・丘山エンジェルでお送りします!チャリティ・デイだったのでマステを貰いました、あとLove Healsとカテコでの写真撮影

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カテコもう帰っちゃってるよお写真が2枚くらいしかない、本当に電源入れて立ち上げるの間に合わなかったむらいさんそれを分かってて喋ってくれたけどそれでも無理だったよ…

Love Heals は訳詞の紙をもらったんだけど歌うのは英語詞なんだ!と。男女ペアになって歌うのがすごく良かった男女カップル新鮮で(笑)ミキティ丘山さんとか、あと上木さん光永さんとかすごく良かった!村井さんはなろさんお隣だったけど(笑)役に入ってない時の本人として歌うのがミュージシャン組が本領発揮って感じの!役の時はやっぱり歌い方変えてるんだな〜とか。当たり前だけど。

もうRENTは良い加減飽きたよ、ってなるけど私は飽きてないので自己満足。本当に何回見ても楽しいRENTはわくわくするし、One song Glory で胸がぎゅっとなるし、Light my candleでロジャーの寂しさを知るし、あの咄嗟にAZT隠すのもロジャーの弱さだな〜と思うOut tonightはパワフルなミミ!と思ったら夜は眠れないとか言い出してミミの寂しさにもぎゅっとなるしWill Iはどうしたって好きだ

丘山エンジェルは光永コリンズより身長高いからコリンズが後ろからエンジェルに抱きついてる時にコリンズがエンジェルの肩に顎乗せてて凄く良い…このサイズ感。最高。あとたまにかがんで上げたりするのも可愛いコリンズよりおっきいエンジェル最高だな!!!丘山エンジェルと光永コリンズのサイズ感がすごく好き。

死が自分の知らない間に自分に近づいてきてるという気分はどんなものだろう、尊厳を失って死んでいくことへの不安、尊厳のある死、尊厳死とはなんぞと言う気持ちになる。明日になっても悪夢は醒めない。たしか他の訳詞で誰が世話をしてくれるのか、みたいなのがあった気がする。本当に辛い時に誰がそばにいてくれるのか。本当の孤独ってそういうものなのかもしれないと思ったり。

別に暗く考えるわけじゃないけど自分がこれから向かう先なのに、死についてぼんやりとした意識しかなくて。今回はすごく個人的な体験と重ね合わせてしまった。私は大切な人の死にちゃんと向き合えるのか本当に不安になる。逃げてしまうかもしれない。これからマークはロジャーとかコリンズの死に立ち会うことになるかもしれないっていう孤独があるんだよね…ちゃんと向き合わなくちゃいけない。

ロジャーの弱さを弱い人間だと笑えないし、大切な人の死にちゃんと向き合えるコリンズが本当にすごいと思う。エンジェルがこれまで与えてきたものをコリンズはちゃんと愛で返したこの関係性がやっぱりとても好き。

自分の死よりも本当に受け入れられないのは大切な人の死、だなと思うし愛して失うのが辛くて愛さない事を決めたロジャーだし、愛する事を恐れないエンジェルはエンジェルだから出来る事であってそうできない弱い人間を批難してはいけない…ロジャーの言う分かち合えない、自分愛せない限りって言う言葉に本当にそれって思うしロジャーは弱い自分を愛せないからミミにちゃんと寄り添えない。でも彼の死は無意味さって言っちゃうロジャーそれはダメだよ…ロジャーはちゃんと全部わかっててそれでも目の前の事から逃げ出しちゃう感じがすごく悲しくてでもとても好きだなと思う。

2年前に見た時はこんなにロジャーの事好きじゃなくてなんなんだあいつはってずっと思ってた気がするんだけどなぜか今回すごく愛おしくなる。手のかかる末っ子だからかな…

素敵な春をとか秋は嫌いだ、とか電話するとかぼそっと零す言葉が優しくて素直に慣れない感じがしてとても好き。ひどい事を言った、って思った時のフォローなのかもしれないなと思うとより愛おしく感じる。

 

RENT 20170817

そろそろRENTのカテゴリを作りたい。

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配役表探せなかった。あのクリエに置いてたボードは持ってこれないですよね、残念。あのボードは製作発表からのお付き合い…

 

 

と言うことで大阪初日ー!やれんのかオオサカァァァァァァァァァァァ⤴︎⤴︎⤴︎と言う地方公演に挑むバンドマンの気持ちでなぜか。

東京楽が凄く楽しかったからあの気持ちで見ると、あらやっぱり初日ってこんな感じですよねっていうのを思い出した。東京初日は行ってないけどこんな感じだったかな〜。中々熱しにくい客席(楽しそうではあった)を前にロジャーとマークがめちゃくちゃ熱かった。あの組み合わせが熱いのかな。いつでも変わらぬ熱量でお届けしますって感じですごく好き。

 

堂珍ロジャーは秘める熱量が凄いというか内側が凄く熱い人間なんだろうな〜と思う。マークとの全力のぶつかり合いとか。本気で殴りかかりそうな時あるんじゃないかと思ってしまう。それに応えるマークもめちゃくちゃ熱いと思うけど外に出ろよ、よとかロジャーからマークに言う電話するは凄く優しくてこの2人の関係が凄く好き。

本気で相手の事を思ってぶつかり合う相手がいるっていい…本当に家族だな〜と思うこの組み合わせ。でも堂珍ロジャーは中の人の年齢に比べると幼い感じがする。聞き分けがないというか反抗期というか…反抗期ロジャーと保護者マーク。ロジャーが外に出たって本当に嬉しそうなマーク可愛い。

紗穂ミミは堂珍ロジャーには若すぎるのでは(ミミは19歳だけど)と思ってしまうけど精神年齢的には近いのではと思ってしまう。ユナロジャはもうちょっと精神的に落ち着いてるかな〜。堂珍ロジャーは分かっているけど出来ないもどかしさも大きくてよりどんどん内側に篭ってしまうんだよな〜…ミミの若さを眩しく思うし、美しいと思うロジャーだよなと思ってる。眩しくて目を瞑る。これはユナロジャも同じかな…?

あとびっくりしたのは紗穂ミミなのにめちゃくちゃ表情がジェニミミぽくてびっくりした…同じ人を演じてるのはあるけどそんな風に思ったのは初めてでびっくりした。ジェニミミというかあれはミミの顔なんだろうな〜。凄く可愛かった。あと凄くドスが効いてた(笑)紗穂ミミは若さでごり押しするイメージあるけどあぁん?みたいなヤンキー感があった!というかWミミが堂珍ロジャーに対する当たりが強い気がする!(笑)ユナロジャ紗穂ミミは見てないからよく分からないけどジェニミミは確実に堂珍ロジャーへの当たりが強い(笑)でもそういうぶつかり合いが本当にロジャミミの好きなところなんだけど。

ロジャーの事が理解できなくてごり押しするミミ。でも最初は本当に軽い遊びのつもりで近づいたと思うんだよな…惹かれるものはあったとしても…とか色々…影のある男はモテるからロジャーの影に惹かれたのかもしれないし。確実にミミとマークでは恋愛に発展しないなぁなんて事も思ったり。マークだとキャンドルつけて!いいよ!じゃあね!って感じになりそう。

何回目にして気づいたんだみたいな事も多くてLa vie bohemでのモーリーンマークの連携の取り方と言うかアイコンタクトだけで相手が何をやろうとしてるか分かる感じ。マークがモーリーンのステージマネージャーやってた、って事もあるし当たり前だと思うけどあのアイコンタクトが最高に元カレ元カノの雰囲気を感じて好き!

エンジェルミミも凄く好きで初めて見る組み合わせの平間エンジェル紗穂ミミだったんだけどサイズ感が可愛いな…?(笑)個人的な好みとしてはやっぱり丘山エンジェル紗穂ミミ、平間エンジェルジェニミミが好きかなという気がした。La vie bohemでの平間エンジェルの悪ふざけがなかったし(笑)さすがにあれはね…!

何度目だって感じなんだけどwithout youとかWill Iとかは何度見てもうるうるしてしまう…目が潤う…

会場が大きくなったせいか、ホールの作りか音が結構クリアで聞こえやすかった!かなり下手よりでスピーカーが近くてきつかったのはあるけど。真ん中あたりならかなりいいのでは…?ピロティホールはD列くらいから段差がある、と覚えた!

 まだまだやれんだろ、オオサカァァァァァァァァって感じなので大阪で見るRENTも全力で楽しんでいくぞーーーーーーー!