I was stage gazer

星を追う

狼少年に星屑を

アイワズライトでの末原さんの演技がとても良くてとても悲痛で優しくて、おぼんろの話は前にうっすら聞いた事があったけどこれは行ってみるチャンスかなぁと思って、「狼少年に星屑を」見た。再再演している、どうしても伝えたい物語と聞いて、あとハロウィンの時期にやりたかったのは分かる。trick or treat がとても優しい言葉だった。モノローグがエピローグに繋がって行く感じも好きでパズルのピースが最後にぴたっとはまる様な。末原さんの泣き方はやっぱり悲痛でどうしても聞いていられないと言うかこの人の感情は演じているものでなくて本当にそう思っているのだと思ってちょっと心配になったり。あの泣き方にわたしの感情がすごく揺さぶられる。
末原さん以外の3人(おぼんろの語り部は本当は5人)は映像のビョードロで拝見していたのだけど本当に凄い人たちで…!わかばやしさんのジョーキゲンがとても可愛くて邪気がなくて好きだったのだけど狼少年ではうさ耳の老婆(可愛い)だったり、教官だったり、コウモリだったり、渡し舟の番人?だったりとにかく兼役が多くてめまぐるしく役が変わってその演じ分けにひたすら凄い!凄いとなるばかりだった。老婆が待っていた息子は本当は居なかったのがとてもショックだった(島の向こうに行って死んでしまったのだと思っていた)けど優しい嘘なのもとても幸せだなぁと思った。
幸せとは何かとりんぺい、タクマ、じゅんぺいが話し合うシーンがとても好きで、お腹すいたって文句を言える相手がいるのは本当に幸せな事だなぁと思うし、あたたかいシチューを食べさせてあげたいそれはキンキラキンのラブだなぁって。
何で自分たちを不幸だと思うのか海の向こうには幸せがあると信じて疑わないのか、それは生きていく為に必要ででもいつまでも守れるものでなくて、でも信じ続けさせていたいって言う気持ちがとても愛おしくて苦しくてりんぺいが辛い…タクマのエゴの気持ちも凄く分かるしじゅんぺいの涙も辛い。幸せを追い求め続けてきっと向こうにはあるんじゃないかって言う姿勢は誰しもにあって普遍的なものだなぁと。諦められない幸せ、みたいな事を身につまされたり。突然カラオケが始まったり(!)弁士が出て来たり(お話の続きが気になる)
笑い転げる事も多くて凄く凄く楽しかった。この気持ちを忘れたくないなって思ったしそう思える事がわたしには幸せ。だなぁってキンキラキンのラブを感じた。あと地味にりんぺいの爪がしっかり塗ってあったのが好きで。あと臨場感のあるお席大変楽しかった。首が辛かったけど。臨場感凄い。倍々作戦!とか物語で世界を変えたいとかとてもまっすぐで気持ちが良くてまたあの物語を一緒に作りたいなぁってまるで共犯者の気持ちで次回公演も観に行こうと心に決めました。
本当に楽しかった事はとてもお伝えしたかった。

1つ気になったのは末原さんだけ手までもふもふだったのは何だったんだろう大変可愛い手をしていた。あとうさ耳可愛いかったね…うさ耳

パンプキンパイを投げるシーンがなぁ…とか幸せを3分こするのとか色々思い出してまた考えてみたい事もあったり楽しかったなぁ。