I was stage gazer

星を追う

宇宙に関する千の噂

熱闘!!!飛龍小学校☆パワードという作品の話(観劇当時の感想と+振り返りで追加)

6/25マチネ・ソワレを観劇。
 とにかく赤木ジョーは世界一格好良い小学3年生。

2016年私が見た平野くんの役の中でも1番格好良かった…個人的に。

でも劇場で見たものがあんまりにも良いとDVD見た時に劇場で見たものと全く別物に感じてしまってDVDではあんまり楽しめない....本当に熱い舞台だったんだ…劇場で見て欲しかった

噂が噂を呼ぶ、きっかけもフォロワーさんから勧められて元々はシャトナーさんがやってた劇団ピスタチオの作品、ということくらいを把握してとりあえず平野くんが短パンらしいから見に行くと思ってと軽い気持ちで見に行ったらなるほどこれはみんなに見て欲しくなる熱さで本当に良かった。

先に見た人たちからの噂(ツイート)を聞いていてもそれでも想像を遥かに超えて熱かった。流れてくるツイートがまるで噂が飛び交っている様で噂で構成される作品の噂がネット上をビュンビュン飛び交っているのがまさに噂が噂を呼ぶ舞台。

自分の子供の頃を思い出したり舞台なのにまるで映像作品を見ている様な演出と、そこにないものがそこにあるように見える・見せられてしまう演出にわくわくした。

飛龍エメラルドは確かに存在した。飛龍エメラルドは物体として存在しなくて照明だけでその存在が示されるという演出もとても良かった!!

子供の頃の盛大なごっこ遊びを役者さんが身体を使って全力で演じるともうそれはごっこ遊びでなくて実在するものになってしまうんだなというのが不思議で面白かった。最初のテロップからもう本当に格好良くて、凄く映像的。(ダダダダダッ)あのテーマ曲を聴くとどうにもわくわくしてしまう気持ちになるのと子供の頃に見たインディ・ジョーンズの映画を思い出した。クフ王のピラミッドのせいかしら。

どうしてもジョーに目が行きがちで居るのに、居ないジョーの演技は本当にああいう主人公なのに物語の中に居ない、主人公大好き。ジョーはいるんだけど、ジョーの存在自体がみんなの記憶から消えていってるから、居るけどいない。ジョーは自分の存在を取り戻す為に謎を解いて上級生たちに立ち向かっていたはずなのに結局世界=学校を救うために自分を犠牲にしてしまう凄く子供だなと思いつつも子供だから選べる選択で。子供の視点から見た世界が描かれていて大人が1人も出てこないから多分大人の視点から見るとこのお話は全く別物なんじゃないかと思った。結局ジョーの存在はどうなってしまったのかなって考えてしまう。

ジョーは永遠に子供のままなのかもしれないと思ったり。 

あと大人になってしまった立場からは学校が崩壊しても自分の生活がなくなるわけでないのに、って思ってしまうけれど小学生にとっての世界=学校と思うとジョーは世界を失うか、自分の存在を失うかの決断をしたと考えると凄く腑に落ちる。どこまでも格好良い小学3年生…!!!!!!

マリとの関係性も本当に小学生っぽいな〜とえすいーえっくすの噂の真相を突き止めてしまったらちょっとショックを受けるのでは?と思うくらい純真な小学生。マリが最初にジョーを知らない子よ、という噂オークションのシーンは1度目は知らないふりなのかと思って見ていて、2度目はもうこの時にはジョーの存在が消えかけているのだなと分かると凄くショックを受けて、ジョーの為に大人になりたくて次に会った時はちょっと違うわたしかもしれないってウキウキとジョーに手紙を書いた数時間前のマリが居た事が分かるとあの手紙のシーンがより愛おしくなる。 飛龍エメラルドを手に入れて大人になった自分を思い浮かべて手紙を書くマリを想像すると本当にその純粋な恋心が可愛らしい。マリのP.SP.SP.Sがずっと続いていつ終わるんだよって言うのも本当に小学生。

女の子たちは同年代の男子たちと比べてやっぱり成長が早くて遠山会長のもう既に半分大人になってしまっている、飛龍エメラルドがあるせいで大人になってしまった、っていうのが本当に切ない。勝手に自分が大人になっていく事を自覚させられるのはなかなか受け入れられないし、なんでパチオは知ってたんだろう。アリスがカメレオンスーツを着て遠山会長に変身した時の遠山会長がとても好き。パチオの機械にはない人間性を身につけて帰って来ます、という台詞にフフフとなったのでこの2人の将来を勝手に考えるの楽しい。アリスの命を賭けてあんたを守る義理はないよ(台詞あやふや)が完全にフラグ…恋は電撃と言うからにはあの年齢で恋多き女なのかなとか。不知火とのカップルも完全に姐さんって感じで可愛い…小5にして彼氏を"あんた"呼びはシブい…。あとカメレオンスーツを着たアリスがジョーに平手打ちするのがなんとなく好きで。

とにかくみんな個性的で純真で格好良くて、確かに子供の頃って凄く格好良い事を恥ずかしげもなく言えたりするよなと言うのを思い出した。大人が全力で子供を演じるのにおかしさはなくて本当にみんな全力で小学生で愛おしくて仕方なくて轟天寺様は番長なのにパパが怖いとかDS取り上げられちゃうかもしれないし、ウォンの親父がめっちゃ怖いの気になる。ウォンに声を掛けるジョーめちゃくちゃ格好良いし、さすが飛龍小一の探偵!ジョー轟天寺様の身長差が6年生と3年生の体格の差を体現しているのが…!萩野さん大きいなぁ…4〜6年生は3年生のジョーから見ると怪獣のような姿をしている、がエスカレートして6年生はもう人でなくゴジラになってしまうんだけど、尻尾まである。人間USBとか村雨とラスベガスの熱い友情とか秘密ハンターズの小物感(とても小学生っぽい)、真面目口兄弟の対決がそれぞれの特性を生かしていて本当に美しかったし、児童会長と番長のにらみ合いが赤と青の対比でよく漫画で見る龍と虎のにらみ合いみたいな感じでとても好きだった。

ピスタチオ版も借りて見せてもらったんだけど、古代番長がいない飛龍小が何かとても不思議でウォンが色々誘導する役割を担ってて不思議な転校生…2016年版のウォンも不思議な転校生だったけど格好良いよウォン…転校するたび技を封印する。USBとかブルーレイディスクとかも新演出なんだけど今の小学生はそんな事知ってるのか、って感慨深くなった…。

未だにジョーの話をするとテンション上がってしまうくらい大好きな作品、本当にジョーが格好いい。終わった後にもいい年した大人で飛龍小学校ごっこ始めてしまって、本当に”飛龍小”の卒業生みたいな気持ちになって楽しかった。名札クルッとかダダダダダッ!とか。

 小3トリオ可愛い。

 

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 シャトナーさんの作品に出演するのが6本目で初主演がこの作品、というのも本当に熱い話…本当に飛龍小で、ジョーが平野くんで良かったなあ。本当に生で見られて良かった。

プロデューサーの登紀子さんを別の現場でお見かけした時に平野くんジョーすごく良かったです!ありがとうございますと言ったら良くん主演でやりたかったの!とか共演者もめっちゃ褒めてたとか照明さんも良くんはきっかけがわかりやすい!と褒めてたとかいうお話をちょこっと聞けて嬉しかった。