I was stage gazer

星を追う

黎明ロマンティック

 

今宵語るは黎明〜

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黎明はまずOPがめちゃくちゃ良い。でもこれ実際DVD買ってみるとちょこっと場面カットされてる!この前にちょっとシーンがある。あと舞台セットの構造どうなってるの?って本当に不思議。すっごいセットが面白い。そんなところから?ってところから出はけするし、えっそんなとこまで舞台なの?ってところのシーンがあったりする。でも実際劇場で見たお客さんは見えにくかったのではないかとも思うんだけど…理想を追求した結果全然姿が見えなかった声が聞こえなかったは無しだと思う…実際どうだったかは知らないけど。

と、言うことでネタバレしつつ感想まずあらすじ(公式)

ささやかな葬儀が行われている。
通り過ぎる人々を見つめる。流れていく時間。
その日の朝、僕は病室にいた。
突然現れた、その世界の終わりに巻き込まれるようにそこにいる。
沢山のチューブに繋がれた父を見つめる。流れの止まる時間。
今と、過去と、幻想が交わる。
あなたは何を思って、何を感じ、どう生きて、何に涙し、何に怒り、何に絶望したのか。
遡る、幾重の世界を旅した、たった一人の“あなた”を探す物語。
朝焼けまでの物語。
黎明ロマンティック。

12thACT_ReimeiRomantic

やっぱりこのあらすじあんまり伝わらないのでは?たった一人の”あなた”が色んな所にかかっているというか誰にとっての”あなた”なのかなというところ。

とりあえず黎明に対して思うのは良かったなぁという気持ち。後悔しても仕切れないこととかやりきれないことがない。いやあるかもしれないんだけどでもそれは受け入れて生きていくしかないし、忘れずに生きていくしかない。それを全部覚えている。覚えているから良かったなと思える。あと言葉がちゃんと届くことは幸せで、分かり合えることも幸せで。そんな一瞬だけでも分かり合えた親子のお話だと思ってるから幸せだと思える。危篤状態の父を見舞って、父の人生の走馬灯の夢の中に巻き込まれる息子、というお話なんだけど父の人生を追体験する。母を亡くしてから故意に父を避けていた息子が否が応でも父と父の人生と向き合うっていう構図がとても好きで。それこそ親の人生なんて気持ちなんて全く知らないなあという自分にも向き合わされる、しいつかこんな時が来るのだなと少し感傷的(?)な気持ちにもなったりする。それはとても怖いことだなあという事も考えるし。父の人生をなぞって楽しかった事とか苦しかった事とか悲しかった事とか、知らなかった父の気持ちに向き合える主人公とはとても幸せだと思う。まあこの父(ソラオ)が末原さんなのがとってもだめですしてしまう。末原さんの感情をそのまま出すみたいな演技なんだけど演じていない様な素のままなんじゃないかと思う感情にすごく揺さぶられる。この人の演技を見てこんな気持ちになってしまう自分がいるのもとても不思議。やっぱり面白い演技をされる人だなあと思う。おぼんろで見る末原さんがご自身で作ったあの箱庭の様な世界、もとても好きなんだけど客演先で自分の意図しない所に転がされていくというかエムキチでしか末原さんの客演を見た事ないんだけど演技なのか素なのか全くわからないというかあの感情は本物だろうなと思う。だからとても好きなのかもしれないし、好きだなと思う。エムキチ名物なんだかよくわからないけど主人公に寄りそう本当はいない人のお兄ちゃんとはなんだったのかとはちょっと思いました優しかったけどお兄ちゃん…(睦月)最後は希望のある終わり方というか明けない夜はないし、夜が明ける前が一番暗い、黎明。