I was stage gazer

星を追う

ミュージカル王家の紋章

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イズミル:宮野真守 キャロル:宮澤佐江回を (敬称略)を観てきた。

原作は昔ちょろっと読んだ程度かな?キャロルが古代エジプトにタイムスリップしてしまう話、と言う事を知っている程度ほとんど知らない。原作何巻分だろうか?って思うくらいの省略っぷりを感じたのだけどミュージカルで3時間程度に収めるためにはうまいまとめ方なのかな〜。原作のファンだったら省略しすぎだし!ってなりそうかな〜って。曲が格好良い〜ミュージカルって感じ(当たり前)格好良い…

でもちょっと引っかかったのはミタムン王女の使い方はあれでいいのか…?1幕の序盤で死んで、ダンサー扱いっていう感じだった…時々亡霊として死んだ時の姿でふらふら出てくる…踊る時はめちゃくちゃ格好良かったし、1幕で死んでから出番なしだったらそれもそれで無駄遣いだな〜ってなる様な気もするし。

メンフィス・キャロルを中心に見た方が良いんだろうけどアイシスの存在感の大きさ…主演アイシスじゃないよね?ってめっちゃ思った。濱田さんのお歌が凄く良いのもあるし本当に凄い…姉としての弟溺愛というか自分たちをイシスとオシスになぞらえるくらいだし運命の相手と言う感じなのだろうな〜運命は味方してくれなかった。祭司なのになあ…あと今回ので描かれなかったけどアイシスが上エジプトの女王ならいずれアイシス側とメンフィス側の戦いが起こるんだよな〜、イズミルも諦めたわけじゃないだろうしイズミルアイシスを敵に回すキャロル・メンフィス大変だな〜

すっごく好きだったのがエジプトとヒッタイトの戦争のシーンでの剣を使った群舞、めちゃくちゃ格好良かった。殺陣よりもああ言うダンスで表現する方が好きかも。あと剣に赤い布が付いてて、血が流れた〜みたいな表現になってるのも凄く好きだった。

キャロルがイズミルに誘拐される時にキャロルに布をくるくる巻き付けて身動きが取れない様にされている〜っていう演出も好きだったしああいう表現好きだ〜

でも、ミタムンがアイシスに殺される時に油をかけられて火をつけられて殺されるんだけどミタムンが燃える表現をミタムンに何が赤い毛の塊を巻きつけて表現してるのは正直ダサ…いや照明だけで表現しても良かったかな〜って。 あと新体操のリボン(棒の先に布がついててくるくる〜ってやるやつ)でもやっててあのリボン久しぶりに見た。

物語をどう運ぶか、もそうだしどうこの世界を創り上げるのか、表現するのかって凄く大事で面白いなと思うしセットの使い方とか演出をまた別の方がやったらどう表現するのかな〜ってめっちゃ妄想してしまう。

大掛かりなセットがあんまりまくて周辺のヒエログリフが書かれた壁みたいなセット、で色んなセットが出たり入ったりするんだけど全体的な群舞が多かったりするから可動式のセットにして割とフラットな造りにしているのかな〜って。グランドミュージカルを見る時はセットドーン!ってなってるのをイメージしがちだったからそう言うところも面白かった。セットどうやって動かしてるんだろうなと思うくらい動きがスムーズで、でも機械とか使って動かしてる様子もなくて裏で人力で動かしてたのだろうか不思議…。

ライアン・イズミル・メンフィスが横並びで歌うのめっちゃミュージカル!って感じで好きだったのとメンフィス・アイシスのデュエット(歌詞違い)もミュージカル!って感じで凄く好き…ミュージカルのこう言うところが好きだという基本的な事をまた思った。(2人同時に歌うから歌詞は聞き取れんのだけど)

あと疑問点はイムホテップはナレーション役なのだろうか…?ここまでのお話をまとめましょう!(別にまとめてもないけどって感じだった)

よくツイッターで矢田さんがテニミュから帝劇への進出で、夢があるみたいな話をよく見かけてたんだけど本当にルカは良い役もらえてるな〜って。結構良い役というかエジプト側に潜むヒッタイト側のスパイ(イズミルの側近)だからめちゃくちゃ重要な役じゃないですか…こう言う時羨ましくなるな〜とも思ったし。大きい舞台に立つ姿を見られるファンの皆様は幸せですね。

歴史を変えちゃいけない!って言ってたキャロルがメンフィスへの愛を自覚したあたりからの歴史なんてどうでもいいからメンフィスを助けたいし絶対に死なせないって言うエゴ丸出し感がすっごい面白かったまあそこの苦悩みたいなのって原作だともっと時間割かれてるのかなと思うけどミュージカルだと省略するしかないから…ね…。戦争はだめだって言いながらメンフィスの為かどうか知らないけど余計な犠牲増えている?のでは…?あとキャロルが一旦現代に戻ってからまだ古代エジプトに戻るシーンの省略感…!どうやって戻ったのか気になるから原作を読んだ方がいいのかな。

キャロルは古代エジプトの人たちと何語で喋ってるんだろうか…?(ヘブライ語とかかな?)

キャロルによって歴史が改変されているので歴史改変阻止部隊を派遣したい、古代エジプトに。

ハッピーエンドきらきら〜って終わり方で、メンフィスとキャロルの婚姻のシーンで終わるんだけどその婚姻のシーンにルカ(イズミルの部下)が参加しててそいつはスパイだぞーー!ってめっちゃ突っ込みたくなった。古代エジプトはこれからも混乱が待っている。これで終わりと思うなよって感じですね。

浦井さんも初めて拝見したのだけどちょっと鼻にかかる様な歌い方されるな〜って言うので前に平野くんの歌い方が浦井さんに似ているって言ってる方がいてへえと思ってたんだけどちょっと分かる…と思った(全然似てないわ!と言うファンの方いたらすみません)

ミュージカルに出てほしいよねぇ…(しゃばけあるけども)

最近ちょっと観劇欲が落ちているな〜と思ったんだけど凄く面白かった。2.5次元、漫画が原作のミュージカルって日本オリジナルのものなんだよなと言うのがしみじみ良いなって思ったしこう言う作品は2.5って言われてない様な気もするけどもっと日本のオリジナルミュージカルもっと見たいなと思った。

Wキャストもう一方も見たかった…!平方さんのイズミルを見たいと思ってたのになぜか宮野さんのイズミル回のチケットを手に入れていたなぜだろう…?

王家の紋章がいけるなら天は赤い河のほとりとか蒼の封印とかも舞台化行けるのでは!?と思ったしらそういえば去年ガラスの仮面を見た。

日本には良い漫画がたくさんある…へうげものとかもどうですかねあとイノサンが舞台化されるのめっちゃ待ってる。宝塚あたりで。イノサンは作画宝塚だから。と言う妄想が深まった。

アドリブ入れたり、笑いを取りに行くシーンがなかった気がして徹頭徹尾真面目なお芝居だった…!それで飽きたりとかいう事もなく本当に作品の世界を大事に作っているんだなと思ったけど最近そういう感じの作品を見ていなって気づいてびっくりした。笑いのシーンがあるなし、アドリブを入れる入れないが作品の世界感を壊したりという事にまああまり関係は?あるようなないような?ここらへんは難しいところ…。

推しがいない舞台見るの楽しい〜ってなったし余計な事を考えずに作品として楽しめるの本当に良いな〜と思ったしこんなおっきい舞台に立ってる姿が見たいと思うのもやっぱりあって。オタクだな〜ってまた思った。