I was stage gazer

星を追う

モノモース エンドルフィン

エンドルフィンとは

エンドルフィン(endorphin)は、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の「報酬系」に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬と呼ばれることもある。

エンドルフィン - Wikipedia

このエンドルフィンの項目が後からじわじわ効いてくる作中でも説明されるけど。

 

ネタバレあり

トーリーはざっくり言うとゴミの島(希望の島、通称絶望の島)で生きる少年の話

絶望の島で生への希望を持って生きるとか。自分と同じく島に捨てられた少女に希望の島なんだって言って聞かせる。

島で少年が生きていた事を知っていた&知っていて少女を捨てたあの男はなんだったのだろうか

生への執着とか誰かに覚えてて貰う、生きていた事を知って貰う事で生を肯定されるという部分がめっちゃ好きだ。誰かに生きてた事を知って貰う、誰かの存在によって自分の存在を証明されるのとか。

ただ仕事帰りの状態で見る作品じゃないなってくらいにメンタルがゴリゴリ削られる仕事帰りの観劇は見て笑って帰れるやつを選ぼう。

夕陽+盲目の女の子、でアイワズライトをゴミの島でヴルルの島を思い出すやつなんだけど本当にメンタルの抉られ方が比じゃない痛覚の話は割と無理…想像力の問題で言えば精神的に痛いよりも肉体的に痛い方が辛い。まあその両方かな。

3人芝居だけど序盤の3人が1人を演じるところが凄く良かったまたそれぞれの役に戻っていくんだけど。客席に訴えてくる感じも割と辛かった私たちにも役割が与えられているのだな〜。

あと舞台セットが全部お洋服で出来ていて小道具はトランクがあったり額があったりするんだけど食べ物は全部布だったのが面白かった表現が凄いし本当に演技も凄いんだけど本当に胃が気持ち悪くなるやつ…血が美味しいみたいな演技が本当すっげえってなる…最初のネコとか、トラックに轢かれる話から割と無理だったから腕を切るシーンが死角であんまり見えなくて良かった。絶叫が辛いのかもしれない。

何となく大塚さんとか玉置さん拝見したいという気持ちで言ったんだけど大塚さんの瞳の冷たさとか、玉置さんの少年の声色の変え方が本当前半と後半で全然違って序盤の少年がとても可愛かった声で経年が分かるのが凄いなぁと思った。

アフタートークはあんちゅ(NMB48の石塚朱里さん)と脚本演出の山崎彬さんだったけどあんちゅさんが物を大事にしよう!っていうのを感じたって言ってて凄いな〜ってそのメンタルが凄い。

お話のあらすじを説明出来ないんだけどこのエンドルフィンのタイトルの意味は死ぬ直前に謎の男に出会って死ぬ前に何がしたいって聞かれて自分の生きていた記録をスマホのボイスメモに残そうとするんだけど誰かに生きていた事を知って貰うって事が何よりも叶えたかった欲望=生への欲望って事ででスマホのボイスメモに自分の人生を話して聞かせる間幸福を感じていたと言う事なのか。何より生への欲望とか渇望が凄い。人と関わる事の幸福感とかかなとか。そう言う部分はめちゃくちゃ好きです。事前のあらすじから大分お話が変わってて詐欺なのか?ってなった