I was stage gazer

星を追う

ACCA 13区監察課

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品川クラブEXに初めて!来ました!円形ステージと通路と舞台という形状…A〜Dブロックでぐるっと囲んでAが下手側から始まってCがセンターかな?Dは完全に上手

プレミアムの範囲がどこまでなのか分からなかったけど運よく最前で見て来ました。視線に困る。客席降りというか客席から出ハケしたりむしろ会場中を舞台にした作りだったから舞台じゃないとこでもキャスト見る機会多くて面白かった。

ウィッグの色が凄いと思ったんだけど質は良いウイッグだった…あと荒木さん初めて見たんだけどカラコン入れてる瞳がむちゃくちゃ美しかった…役のせいもあるけど飄々としてて腹の内が見えないけど人当たりもよくてなんか好感を持ってしまうようやつだった…好きなのかな???(すぐ好きになる)

原作未履修でいったけどジーンが巡る13区を景色ではなく人と服装、歌(国歌みたいなもの)で現す演出が本当面白くて!舞台の上に各区の伝統的な衣装のマネキンがおいてあってジーンが今どこの区を訪れているのか分かるようにスポットライトが当てられる。

各区の代表の人たちはそのマネキンと同じ服装で登場して歌ったり踊ったりするんだけど五長官の出身区になると長官がマイク持って歌う(笑)歌詞の内容はよく覚えてないけど本当国歌みたいなそれぞれの区の歌みたいなもんなんだと思う。

13区はそれぞれ独立した国の様なものでそれぞれが議会で統治されたが国家なんだけどクーデターの疑いがあるって事でジーンが各区を巡って調査をしている。そのジーン自身にもクーデターに協力してるんじゃないかって疑いが掛けられているという二重の…ジーンも怪しいけど他にもいるかもしれないし何よりジーンを見張って誰かに報告しつづけている人物・ニーノがいる。ニーノはジーンの親友と言うけれど。

ニーノの曲者感とか得体のしれない感じとジーンの人当たりは良いのにやっぱりどっか読めないところがある感じは似ている様な似ていない様な。

ニーノはフリーライターのフリをしながら実はACCAの内務調査官だったりジーンがクーデターに協力しているんじゃないかという疑惑を調査していたり、ほほうってなったんだけど最終的にはジーンが王族の血を引く人間でニーノの父親がジーンの母親をずっと影で見守りつづけてきてニーノにもその任務が託されていたという話だった二重スパイみたいな…

そのジーンとニーノの話に王族ドーワー家の後継者問題、各区の抱える問題、クーデターを企てているのは誰か?みたいな事が絡んでくるんだけどもうちょっと細かく知りたいなと思う部分もありつつ、2時間と少しの舞台でうまく見せてるなと思った。

ジーンの出生が明らかになっていくシーンでのニーノの父親、ニーノの幼少期を姿と声で演じる役者さんを変えてたのが良かった!演じる役者さんと声を当てる役者さんが別っていうのはなんていうかこうとっても演劇的で面白いなと思ってしまう。ニーノの声はもちろんニーノの丘山さんが当ててるんだけど。

ニーノがCanonのフィルム一眼抱えてるのにちょっとテンションが上がったとか円形の舞台の下のあちこちに椅子が置かれてて主に五長官が座って客席側に顔を向けていたり舞台の上でのジーンやニーノの振る舞いを冷静に見ているのが怖かったし見ているのを見ているという二重構造!も面白いなーと思った。五長官が円形舞台を取り囲んでいるとこれから何かが召喚されそうな気がする!(魔法陣)とか威圧感がすごい!とか思っていた

全員腹の探り合いをしていて全員怪しい緊張感が走る…!

最終的にクーデターはドーワー家の王子が王位を継ぐ事を懸念した五長官によって仕掛けられていて実は王家の血を引くジーンを王として立てるために各区を回らせジーンにタバコを渡す=クーデターへの参加意思を表明になっている展開のはずが実はクーデターを起こそうと企てたフラワウ区出身のリーリウム長官が覇権を握ろうとしていたという目的が明らかになって実際クーデター実行の段になってリーリウム以外の五長官は裏切り、逆にリーリウムを追い詰めてドーワー家の王子にACCA継続を約束させる(元々クーデターの計画もドーワー王国の独裁を懸念してのもの)というどんでん返しがあってストーリー的にもすごく面白いなと思った。フラワウがACCAから脱退して独立国家になったとかフラワウが覇権を握ろうしていた理由がフラワウで採れる資源を他の区にも平等に与えばならないという事を理不尽に感じてだったけど。

ジーンがパン、ニーノがチョコが好物という設定があるんだけどそれぞれそれがなぜ好物なのか、の理由がそれぞれの親に関係する事なのが良かった…グッときた…

ジーンが失恋しました、ってモーヴ本部長に言うのがえっ好きだったの?ってなったんだけどグロッシュラー長官に失恋した訳はないからモーヴ本部長よね…

ジーンの監察報告という体で説明台詞をめっちゃ喋るというか序盤は物語の外にいてジーンを語り続けるだけのニーノが誰よりもジーンに寄り添いつづけて来た人物なのが良かったし中の人的には丘山さんが喋る台詞が膨大で大変だったろうなとか…あんまり日本語が得意でないイメージもあるから(日本人だけど)歌ったり踊ったりしないストプレの丘山さん初めて見たから勿体無い…ってちょっとなったけど体格の良さとか得体の知れない感じ(ニーノと同じく丘山さん自体が異分子)みたいなのも良かった

荒木さんは今回初めて拝見したけど本当凄かった何がというかいやー好きだよねみたいな感じが。すっごい魅力的な人だなぁと……

あと五長官のイケオジっぷりが最高だった………目の前で美中年をガン見する喜び(笑)格好良いんだよね〜人として魅力的というかやっぱり格好良い。素敵だった。

モーヴ本部長役の連城まことさんの紅一点の艶やかさとしなやかな美しさもすごく良かった!

若いキャストの皆さんはアンサンブル扱いの様な感じで各区の格好をして各区の人たちとして出てきて踊ったり歌ったりするからわー可愛いねみたいな感じなんだけどそこに五長官が錘の様に存在するという点もこの作品の魅力的なところだなと思った。

最前はちょくちょく見下ろされてる…っていう視線を感じるのが…良かった…(笑)

あと振り付けが可愛い(笑)BATIKの黒田郁代さんの振り付けだからバレエっぽいのかと思いきや可愛いかった!

感想書いてみて改めて面白かったんだね?ってなったから本当ならもう1回くらい見たかったな!