I was stage gazer

星を追う

Headwig and the angry inch special show

www.hedwig2017.jp

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東京3日間、大阪1日だけの幻か???と思うようなスペシャルショー!本当にミュージカルでもライブでもないストーリーを極力削ったライブ+パフォーマンスって感じが1番分かりやすいかも。大体のストーリーはやるんだけど細かいところはばっさりカットだったけどでもこっちの方が分かりやすいなと思う部分もたくさんあって良かったし、何より生でオリジナルのヘドウィグ観られたことが純粋に凄い。

バンドのアングリーインチ以外の出演者はヘドウィグのジョン・キャメロン・ミッチェルとイツァークの中村中さんだけ。中村中さんがヘドウィグの代弁(語りの部分を日本語で)したりイツァークやったり、トミー・ノーシスやったりする。

ヘドウィグアンドザアングリーインチのジャパンツアーって言ってたけどまさにそんな感じ。大阪城ホールではトミー・ノーシスのライブやってるらしい(その様子をちょこちょこ挟む)東京はトミー・ノーシスはどこの会場使ってたんだろうな…(笑)

元々ヘドウィグの映画が好きで日本版でもミュージカルでやってると後から知って見に行きたいなーいつかはと思っていたからまさかこんな風にジョン・キャメロン・ミッチェルのヘドウィグを見ることにはなるとは思わなかった本当にヘドウィグだ!以外の感想が見つからないくらいにはヘドウィグだった

客席降りしてお客さんに絡んでいったりお客さんの膝の上に乗っちゃったり(ご褒美だ!)する振る舞いも本当ヘドウィグだー!って感動するしきりで…イツァークに対する態度の酷さとか。ヘドウィグって自分勝手だな〜とか思う部分と求めても手に入らない幸せとか悲しいなって部分もあって好きになれるとこばかりじゃないけど本当に魅力的な人だなって言うのを改めて思った。

本当に美しくて悲しくて寂しくて格好良くて生で観られた事が夢かな???ってなるくらいの凄い時間だった。最後の言葉がグッとしみた。着飾ってないそのままの自分で、みたいな感じのお話。

中村中さんのパフォーマンスも凄く良かった!1人で足りない分を全然補うって感じの活躍っぷり!トミー・ノーシスの声も中村中さんで笑った。

最後はオリジンオブラブ(愛の起源)の対になる曲End of Loveでの締めなのも凄く良かった

いや本当ジョン・キャメロン・ミッチェルは凄い…もの凄くキュートだしクールだしお茶目だし…夢みたいな時間だった…

ところでヘドウィグ見るとこの絵本を思い出す

www.ehonnavi.net

ジョン・キャメロン・ミッチェルはおいくつなんだ本当美しかった…

オリジナルをこの目で見ると思わなかったしオリジナル見たからには日本版も見たいなー!これフラグじゃないの??やる??って言っておく

オーファンズ 2017

2017年のオーファンズ初日を見てきました

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2016年のオーファンズも見てるのでキャスト・演出違いで再び。やっぱりこのお話がすごい好きだなーってなるのとこんなお話だったっけ?って思ってやっぱり全然違う。細貝さんと佐藤さんの兄弟はめちゃくちゃガタイが良い。加藤さんが小柄だから余計に…ハロルドは大体小柄な俳優さんが演じられるのかなと思うけれど。濃密なというか3人芝居の会話劇で1人分の台詞が凄く多くて大変そうだな…って汗びっしゃびしゃだった。あと初日だから独特の緊張感。

本当に大変だろうな〜と思うしアフタートークで失敗しても誰も助けられないという話があって本当に大変だな〜って…会場が大分広くなってもうちょっときゅっとしたところで見たいんだよな〜と思ったのはあれど本当に良い作品なのでぜひ

ネタバレしない感想としては細貝さんがめっちゃ美人だったって事を主張しておきたい33歳になったばっかりって言ってたけど美人…

 

 

と言うことでネタバレ

オーファンズはまずハロルドが1番好きで、っていう話をしたいんだけどあんな愛のあるおじさんなかなかいない…出会った瞬間にこいつらに愛を与えてあげられるのは俺だけだって思うおじさん…おじさん…デットエンドキッズ…っていうところが本当にツボで、ハロルドはデットエンドキッズってトリートに呼びかけるけどそれは昔の自分に対する呼びかけでもあるかなと思う。あと死んでいった仲間たちとか。

トリートはフィリップから全部奪って抑えつける事でフィリップを自分の側に置こうと、自分から離れていってしまう事を恐れて、何もかも奪ってるんだけどそんなフィリップに全てを与えて広い世界を見せようとするのがハロルドなんだけどお兄ちゃんからしたらハロルドからフィリップに与えられるものって全て自分が奪ってきたものだし、自分から離れてしまう要因になるかもしれないものばっかりで不安で不安でしょうがないっていうトリートの焦燥感とか孤独とかが凄く好きなんだけどそれを全部怒りと暴力にぶつけて誤魔化してるトリートを見抜いてトリートにも与え続けるけど、トリートには与えるだけじゃなくて自覚させることが必要で、トリートを"変化"させる事は凄く難しくて反発したままハロルドから与えられ続けてた愛をやっと素直に受け入れられるのがハロルドが死んだ後っていうのが何ともこのお話の淋しいとこなんだけどやっぱり凄く好き。最後に泣き叫ぶトリートとそれを後ろから抱き締めるフィリップで終わるんだけどハロルドによって与える愛を教えて貰ったフィリップだからできるんだよね…と言うところが凄く愛おしい……兄ちゃんが守ってやるからな、だけじゃなくてフィリップも本当はトリートにしてあげたい事があたんじゃないか何もできないと思わされてきただけじゃないか、みたいな事とか。

ハロルドがよく元気付けてやる〜って言ってやる肩を抱く動作をすんなり受け入れるフィリップと頑なに拒んで触るな!って逃げ回るトリート、ハロルドが死んだ後に触った事なかったって凄く愛おしそうに触るトリート…にやっぱり凄くグッとくるし細貝さんのトリートがめちゃくちゃ美人でハッとした。

1幕は貧乏な孤児で2幕は良いスーツを着せられてパリッとしたのちの2幕後半での取り乱しっぷりがやばいんだけどそのパリっとしたスーツを着ていながらも細貝さん美人だな?ってなったから美人力が強い

あとスーツにガンホルダーで性癖を貫かれる人めちゃくちゃいるでしよってなったのでとても良かった。スーツに帽子でマフィアって感じなんだけど細貝さんはどこかしら女優感というかああいう格好してても滲み出る女性っぽさというか柔らかさがあるのなんでだろうってちょっとに思ったので細貝さん推しの方に教えて欲しい。

細貝さん以外のお2人の話もしたいんだけど加藤さんも佐藤さんも初めて拝見して佐藤さんのフィリップめちゃくちゃ大っきくない?と思ったけど大型犬ぽさあった髪型もふわふわだし2幕で髪ペタッとしてるのも可愛いけどバス中の黒人を再現しろ〜のとこでめっちゃ強くて笑ってしまった生成くんのフィリップはあそこでめちゃくちゃ頑張ってるイメージあったんだけど佐藤さんのフィリップ普通にめっちゃ強い

加藤さんのハロルドはこのハロルドがお料理作ってくれるの可愛くない???ってなったしアフタートークで話してた猿轡外しチャレンジの成功率が低すぎて笑った。あの猿轡と縄はずしのシーンの前にめちゃくちゃちゃんと縛られてるよ!って言うのを見せられるからフィリップと話してるうちに外せてしまうハロルドにフィリップも見てる側も一気に惹きつけられてしまうのがとても好きなんだけど。

トリートの兄ちゃんは〜って言うのがめちゃくちゃツボで…去年はトリートの"兄貴"だったから兄ちゃんって自分で言うのかの兄ちゃんって感じがよりフィリップの"兄ちゃん"でい続けないといけなかったというかそれしかなかったお兄ちゃんって感じで良かった

女も教育も外の世界もトリートにとっては全てが自分からフィリップを奪うものでしかなかったって大分弟依存の強いお兄ちゃんだなと思ったんだけど全てを取り上げられてもなお求め続けたフィリップに対してトリートの方がやっぱり弱い人間だからかな、トリートがフィリップに与えられるものより奪ってるものが多いのが辛いんだけどトリートは"与えられなかった"子供だから"与えられない"っていうのが

トリートとフィリップの世界って凄く小さな2人だけの世界で2人だけで作ってきたその小さな世界にやすやすと足を踏みいれるハロルド、あっさり受け入れてしまうフィリップってトリートにとって本当に一晩で人生がまるで逆転してしまう様な自分がフィリップにとっていらない人間になってしまったんじゃないかっていう疎外感とかトリートに感情移入してしまうところが多い。フィリップがいなくなってしまってかもしれないと思ったときにクローゼットからママのコートを出して縋り付く”幼児”のトリートとかが本当に好きなんでトリートがあんなに暴力的で威圧的なのか、がそこで分かる気がする。

"孤児"が生き続ける事は難しい、から生きてるだけでえらいみたいな事を言いつづけてフィリップを褒めるハロルドと、なかなか自分を認めくれようとしない、信頼を欲しがるトリートの関係が本当親子みたいだし、フィリップ・トリートのママの話とか女は好きか?の話題とか本当に男臭い話なんだけどそういうとこも擬似親子っぽくて良いよね。

孤児にたちによる家族ごっこって言ってもいいような感じ。

 何故か2016年版の時よりも食べものが存在感が減った気がしてしまったんだけど(去年は見終わった後に凄くキャベツとコンビーフ煮込み食べたくなった)ブイヤベースはちゃんと中身が入ってたみたいなのに何でだろ…

あとセットの違いなんだけどフィリップが窓を開けてハイヒール取りに行くシーンが裏で行われてたのがちょっと残念だった

後ラスト付近の演出がちょっとくどいかなと言う感じもしたけどそれは個人的な好みの問題として。シーン変えが多くて暗転が多いのも人によっては好みが分かれるかなこればっかりはシーン替えが多いからってなるけど

翻訳劇において外国人っぽい喋り方だな?ってなるのは役者さんが翻訳口調の台詞に合わせちゃうのかそれともそう言う演出をつけるのか分からないけどかなり外国人っぽさのある台詞回しだったけどアメリカ〜!って感じがして良かったのかもしれない。

 何度でもキャスト違い演出違いで見たい〜!ってなるのはこのお話が凄く良くできた作品だからだと思うんだけどまた色んな役者さんで見たい!オーファンズがこれからも上演されつづけて欲しい!

あやめ十八番 三英花 煙夕空

前々から評判を聞いて気になっていたあやめ十八番が初の地方公演ということで行ってきた

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Next Stage | あやめ十八番

あらすじ

骨董商・尼子鬼平は眼が見えぬ。故に、彼は惑わない。
贋作家たちの緻密な細工も、精巧な色遣いも、尼子は見ようとしなかった。    
“真贋は釉薬の下に潜んでいる。”
若い尼子は既に、骨董の真理に迫っていた。

或る夜、尼子の師・織部雨左衛門が自室で殺害される。
容疑をかけられたのは、雨左衛門の妻・やゑ。妻は、犯行を認めている。
尼子は、やゑを見ようとしなかった。
一人、釉薬の下に隠された真贋を見極めようとしている。


黄昏時、尼子は事件の目撃者たちを集め、話を聞くことにした。

証言台に上ったのは、日本刀、壺、幽霊絵。

とりあえず言いたいことは凄く好きなタイプのお芝居だった!色々ぐだぐだ感想を書いてしまうけど本当に好きなお芝居だったという事だけ先に書いておきたい。

好きだ!面白い!ってシンプルに言うだけでも良いなって思うしでもこねくりまわしたい性分なので詳細を解説しながら感想を書いてしまうでも本当にシンプルに面白かった

面白かったし、場所(会場がお寺のホール、裏が墓地)の雰囲気と作品の雰囲気が相まってすごく呪術的なお芝居だなと思ったんだけど古典芸能には祓い、場を清めると言う意味のある演目もあるしそういう古典芸能の要素を感じるなと思ったし落語みたいだなと思う部分もあったんだけどまさに狙いがある様で納得した

ayame-no18.com

歌舞伎、能、浄瑠璃など、様々な日本の
古典芸能を基礎とし、古典のエッセンスを
盗み現代劇の中に昇華することと、
現代人の感覚で古典演劇を再構築する
ことの、両面から創作活動を行っている。

三方囲み舞台で会場にはお寺の御本尊が鎮座していて、あの会場に御本尊があるのも初めて知ったんだけどいつもは隠した状態で劇場として使っているから見える状態でお芝居を上演するのは初という事らしくでも作品の雰囲気ととても合っているというかその状態だからこそまた感じる雰囲気を作り出していて良かった。ちょっと厳かな気持ちになるという不思議。海外だと教会でお芝居をする事はあるんだろうか…?教会をホールしてコンサートやるところはあるけれど

舞台セットというセットはなくて床面に盤面が引かれていたけどお話の中で将棋を指すシーンが出てきてそれで盤面がモチーフなのかと思ったのとお話も相手の裏を読むとか腹の探り合いをするみたいなまるで将棋の差し合いの様に進んでいったり、1人の登場人物を複数の役者の声色で発声したり(本人はその役以外の役で声を使うのでそこで本人の声を使わないのかもしれない)腹話術、操り人形的な演出も凄く好きだったのと、登場人物(?)に骨董品の壺、幽霊絵の掛け軸、幽霊斬りの刀が出てくるけどそれを演じる役者さんは人の見た目のままで、その表象を影絵を使って現すというのも凄く良かった。あと蔵に住み着いている蜘蛛がストーリーテラーの様なラストのオチの鍵を握っていたけどそれも影絵で出てきたり、指を使って表現したり、小劇場というかこの空間ならではの演出の面白さというかを感じて面白かった。東京での劇場も凄く凝ったところだったようで確かに上演する会場を選んだ方が面白いだろうし、映像にも残らないらしいので生で見られて良かった。多分あの会場なら席をもっと置ける様なきがするけどあの舞台にするためにかなり減らしているのかな?と思った。

小劇場でのお芝居ってセットが簡素だったりする分役者さんの想像して見せる力と見る側の想像して見る側のイメージがそれぞれの脳内で共有できないと表現できないところが凄く好きでそこの部分の噛み合わせがうまくいかないと全くつまらないお芝居になってしまうから大劇場で見る豪奢なお芝居も好きだけど小劇場ならではの作品に巻き込まれるというか呑み込まれてしまう感じもとても好き。

今回の作品については呪われたという気がしたけれど。

幽霊斬りの刀が銘は違えどにっかり青江をモデルにしているようで、某オンラインゲームで青江が好きなのでとても喜んでしまったこんなところで出会うとは。その刀は本当の幽霊斬りの刀ではなく贋作だったけれど守り刀として主人に大切にされたからたとえ贋作といえどこの家の守り刀でいたいという気持ちが凄く良かった。モノに命が宿る、付喪神という概念がある日本ならではというかモノを演じるって役者さんも凄いよくよく考えたら擬人化なのだし本当に日本の面白い文化だとしみじみ

盤面のセットの四隅でなく六ヶ所かな?に灯が灯されていてまるで怪談噺を聞いている様でもあったし、生演奏だったけど演奏されている方が役者でもあったし他の役者の方も楽器演奏したりして本当に呪術みたいなお芝居だった。最初と最後のシーンが一緒で呪いを閉じて終わるみたいな感じも面白かった

あやめ十八番代表の堀越さんがWキャストで出演されていたのだけど女性の役をやったり詐欺師の様な人を欺く骨董屋だったり(ちょっと京極堂を思い出した)凄く役者としての表現も好きだったんだけどさらに作・演出されてるのが凄い、全体的に動きというか会話劇というか台詞の言い回しが凄く好きだったんだけど結構な台詞量でまくしたてられるからそれも単純に凄いなと思ったんだけどなにより発声がとても良かったあの台詞量でも聞き続けられるの凄いなと思ったり単純に言葉を重視してお芝居を見ているというのもあるけど

盲目の役を演じていて某作品を見てから盲目の役の演じ方についてどう演じるのか興味があって凄く見てたんだけどこちらを向いているのに目が合わないのは本当に見えていないという気がしたしやっぱり見えているのに見えていない様に演じる方がいいのではとか…(某作品で本当に見えていない状態で演じていたのを踏まえて)

お芝居を見る事、についての自分の姿勢というかを最近迷っていたりしたけどやっぱり見たいと思う面白そうな見るという方向性でいいんじゃないかなと思う素敵な出会いだったのでこれからのあやめ十八番の活動も気にしていきたい

 

ちなみに見に行こうと思ったきっかけが谷賢一さんのブログで絶賛されていた事なのでそのツイートを参照しておく

 知り合いの方が谷さんのファンで去年のオーファンズが谷さんの翻訳で今年白蟻の巣で初めて演出を見たんだけどもっと見てみたい

劇団シャイニング マスカレイドミラージュ

gs-masmira.com

第一弾の時にチケット取りを協力したりした関係で気になってはいたけど原作のプリンスさまに全く触れてこなかったから傍観者のつもりでいたけどポップなグランギニョルという噂が気になって行ってきました。

ポップなグランギニョルだしTRUMPの要素も感じるしEqualってなったのでとにかくおたくの好きな要素が多いんだなって…うたプリ好きの友達に見に行くよ〜って言う話をしたらビジュアルをすごく褒めていた

そう!ビジュアルがとても良い!でも劇場内でビジュアルの載ったポスターとか見かけなかったからそういうの厳しいからでしょうか…界隈のことはよく分からないけど

仮面舞踏会とか貴族とか怪盗とかとても好きなやつだったし、ミュージカルだと思ってたらストプレだったのは意外だったけど太田さんのお歌が好きなので劇中で聞けて良かったしなんならもっと歌って欲しかった

レイジーとアインザッツ、レイジーとシーノの関係性はすごく良かったやっぱりああいうの好きですね…レイジーにとって一番大切な人がシーノ、アインザッツは僕は君〜みたいな子なのがずるいというか…でも僕に誰を見ているんですか?っていうアインザッツがすごく悲しくてすごくときめいた…そういう台詞を聞くときゅんとしてしまう…自我が芽生えて人に愛情を求めるアインザッツすごく良くないですか…自分の存在を認めて欲しいと思ってしまったのか…名前を呼んでくれるから存在できるみたいな関係とても好きです。

アインザッツずるいくらい可愛かった…好きにならない訳はないし、アインザッツとレイジーが対になる関係性なの本当ぐっときちゃうんでやめてください

電気羊はアンドロイドの夢を見るか?とかこの世は舞台、人はみな役者〜とかの古典的いえば古典的なモチーフ大好きなのでそれだけで要素としてすごく好きなやつで、アインザッツが永遠の孤独〜とか言い出すのは別の意味でそわそわしたそうだね永遠は望まないね…(余談だけど太田さんもといもっくんさんにTRUMPシリーズ出てくれ〜っていう欲望が芽生えてしまった繭期のもっくんさん見たいし普段から繭期ぽいし…)

3階席の下手側の席でちょこちょこ見切れが発生する様なお席だったし、舞台をセンターから見れていないけど回り舞台なのと後プロジェクションマッピングを使う演出なんだな〜と台詞として説明させないところの用語はスクリーンに映すのはそうか〜という感じあれ説明するとくどくなっちゃうのかなレイジーが長台詞をすらすら言うシーンがあっておおっ!みたいな雰囲気になったのは面白かった

アインザッツがセットから飛び降りる演出が多くてその度に飛び降りマットを用意しているのが見えたりたまにスタッフさんが見えちゃってたりするお席でなかなか楽しかったし、ドライアイス使う演出のホースもがっつり見えちゃっててセンターのお席だったら見えなかっただろうな〜と思うと少し残念だったかな。

お話の本筋には直接関係あるようなないようなジルコニア伯爵の話とかジャスパニアとの息抜きパートも面白かったしまさか最後にジルの兄貴になって帰ってくるとは思いませんでしたあそこだけアメリカのB級映画ノリじゃないか???武器にバズーカ出てきそうな勢いの兄貴。ジャスパニアの道化っぷりも王道を行く感じで良かった。あんまり全体的な雰囲気が重たくならない様に作っているのかな〜とさすがにアインザッツの生みの親の窪寺さん(役名を失念した)の最後はかなり残酷だったな〜あそこのシーンは全体的に見てもかなりショッキングな絵面…悪役だから…全体的にふわっとした感じで見てるからあそこのシーンだけ際立って残酷だ

関係ないけど弾丸を打ち込まれたアインザッツに剣を刺して銃弾を抜き取るとこすごく良いというかあの時の表情アップで抜いてくれますか???あとアインザッツが自分の胸のルビーを抜き取るところもアップで抜いてくれませんか???というくらいに表情が良かった…多分…遠目でしか見てないけどあとレイジーの腕の中で動かなくなるアインザッツそういうの好きなんですけど…自ら望んで死を選んだアインザッツにまた命を与える行為はどうなんだろう?アインザッツはあそこで死んでても幸せだったのでは?と思うけどシーノが悲しむから、ってやっぱりそこなんですねと思ったレイジー…アインザッツもしばらくは自由に怪盗人生を楽しめる様で何より…(?)

レイジーは妹に恋をしてしまった禁断系かと思いきや一番大切な〜と言い始めたのでまさかの方向性だったってびっくりしたけど結局あれはシーノに変装したアインザッツなので頑張って欲しいレイジー

冒頭のジャケットなし、リボンを外した状態のレイジーがビジュアル的にすごくツボですあと衣装の方向性がアインザッツだけドレスの様なシルエットだなと思ってしまって後ろ姿がすごくドレス…お人形的なイメージを衣装にも持たせてるのかなとか何とか考えてしまったけれどどうなんだろう…裾を引きずる後ろ姿がとても良くてでも誰か踏んじゃったりしないだろうかと思ったしあれで殺陣やるんだからすごい。

自分で怪盗〜って言いまくるアインザッツが僕にはアインザッツていう名前があるんだっていうのもすごく好きなので総括してアインザッツ可愛い

とにかくアインザッツが可愛くてアインザッツ可愛い…んふっという気持ちで見ていたのでもっくんさんの事が結構好きらしいという事が分かり…いや最初に拝見したのがペダステだったから今泉のイメージを引きずりつつ手紙で久しぶりに拝見して1幕と2幕でがらっと印象が変わるの凄いなと思っていたりあとまあご本人的に色々親近感が湧いてしまうところがあって…次のデパート!も見に行く予定なので楽しみだな〜もっと歌っても良かったのに!と思うくらいお歌が良かったし好きなのでミュージカルで見たい人だなと…

ほさかさんの演出が気になって見に行ったのもあって2.5の作品だしきっといつもの演出とは違うんだろうなとは思うけどミュージカルなの?と思って見に行ったのがあったから演出もミュージカルっぽいかと思いきやそうでもなかったという印象で見てしまったというかミュージカルっぽい演出がなんなのか分かっているのかと言われたらどうだろうってなるし原作付きだから極力原作のイメージを壊さない様に演出しているだろうし…3人の関係性を見るとどうしてもキャスパレが見たいと思って…キャスパレは某演出家の得意技なのでそれを他の演出の方にも期待するのは良くないでもこの3人のキャスパレ見たい…

未だに見た事がない演出家の方がたくさんいるからやっぱり色々見ないとな〜と思うところはあるのでやっぱりいろんなものが見たい…

衣装可愛い〜と思ってたけどレビューの時の着替えて王冠乗せた衣装は正直よくわからなかったのと、本編終わりですぐレビューが始まるのもびっくりして二部とか二幕の扱いじゃなくてすぐレビューなんだっていうのと、何でマイク持って歌うんだろうと思ったらその後の曲は手持ちマイクなしだったのでやっぱりアイドルだからなのか???というところに最後ちょっと引っかかったけど、面白かったしペンライトのスタンバイの速さが凄いなと思ってとても綺麗だった。

Glorius!

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本当に良かった…可愛くて凄く愛おしくなった。

www.glorious-stage.com

世界一オンチな歌手!の実話で〜って冒頭で説明あるけど本当に実話なんだ…凄いな〜篠井さんの演じるマダムの可愛らしさと絶妙な外し具合が本当に最高で不快にはならなくてちょっとくすってしちゃう様なオンチ。たまにうますぎてしまうのも篠井さんが本当はお上手だから…で映像では拝見した事があるけど生で見た篠井さんが本当に素敵だった、役のせいもあるけど本当に凄くチャーミングで…水田さん演じるゴスメとの関係も本当に好きできゅんとした

最初はお金のためにマダムのピアノの弾いていたゴスメがマダムと過ごす内にマダムのためにピアノを弾きたい!ってなる、のが本当!!!!お給料はレストランでピアノ弾くお仕事の3倍よ、って言われてニヤッとした表情からの一転して本当にマダムの事が好きなんだな、大切に思ってるんだなって感じさせる表情が本当良かった。マダムの手を握って励ましてあげるのとかハグしようとして羽ついてるのって断わられるのとかとっても可愛いかった

リサイタルでアンチマダムの攻勢に遭った時に上手くマダムを庇えないんだけどそれでもゴスメがマダムを本当に大切に思ってるというのが伝わってきたし踊りませんか?って聞くの本当〜〜〜!!!欲を言えばもっと自然に密着して欲しかった不思議な距離感。

"夢を諦めない気持ち"とか"愛"(男女のそれではなくて)とか言葉にすると陳腐に見えてしまう事に本当に感動してしまったし凄く愛おしいなぁって思える作品だったので本当に良かった。

何気にいちばんすきだったのがマダムに若い男のウェイターと一緒にタクシーで帰るのを見たって言われてあなたの結婚式を楽しみにしてるのよ〜って言われて微妙な表情をするゴスメだったんだけどあのゲイ設定はなんだったんだろう???時代的にゲイバレ=死くらいの時代なのかなと思ったけどあの設定の理由が気になる…気づいてて知らなかったフリをしてくれたというかそもそも気づいてなかったマダム…あなたの結婚式のために帽子を買ったのよ〜!とか言うお節介マダム本当可愛い。こういうおばちゃんいるなっていう絶妙感…

最初客席から登場するゴスメが花束持ってて顔の良い男に花束持たせるの最高〜〜!ってそれだけでテンション上がったあとピアニストの役なのに鍵盤を弾かなくて(弾くフリを鍵盤の上でする)側で本当のピアニストの方が居て伴奏が生演奏なのが本当に良かった!キーボードだったけどストプレで生演奏なのとても良い… 

ゴスメが誤魔化し紛れにあなたの目は母を思い出します〜って言った言葉が後々本当の事になってしまった様なゴスメとマダムの擬似親子愛の様な関係というか(かな?)本当にマダムがなぜ人に愛されるかってマダム自身がまっすぐに人に対してもそうだし音楽に対しても愛を持っているからだなというのが本当に素敵だった。

ひたすら愛おしい気持ちに溢れてしまう様な作品で本当に素敵だった〜としか言えないけど東京富山金沢大阪横浜と回る謎スケジュールが本当不思議で地方公演は大体平日1公演なのが勿体ない…やっぱりこういう舞台好きだな〜と思ったからこれからも気にして見に行きたい。

CATプロデュースの作る作品が好きなんだけど今年はスーツの男たち、リメンバーミー、I LOVE A PIANO、Glorious!、で4作品かな…?どれも面白くて行って良かったってなったのでこれからも贔屓にしたいな!むらいさんを出してくれ!!!!(本音)CATプロデュース的には安西さん、味方さんが推しの若手らしいのでファンの方が羨ましい…むらいさんを推してる人は多分とうほうの中の人にいるので我儘は言うまい…

ちなみにむらいさんはGlorius!見に行って誰とも写真を撮らずに帰ってきた様で普通に見たかったのかな?という気がして微笑ましい

lineblog.me

個人的な趣味でベテラン勢と若手の組み合わせが好きなのと男性が演じる女性役が好きだから本当に好みにどんぴしゃなお芝居で本当に楽しかった…あとセットがすごく可愛かった話をしたいんだけど

enterstage.jp

バラの形のソファーとか部屋中に飾られたお花とか壁紙とかどれも本当に可愛くてこのお部屋最高だなと思ってしまう可愛さだった

今年のCATプロデュースはこれでお終いかなという感じだけどDefiledもフロッグとトードもウェアハウスも見たかったちなみに来年楽しみにしているのは『ぼくの友達』です(宣伝)スーツの男たちの脚本の人だし3人芝居だし絶対面白いのでは?(確信)あと演出家的にも多分面白いと思う…(期待を込めて)

最近ちょっと気分が落ち込んでいたけどお芝居見ると元気になるなー!と思えて良かった本当にいい作品だった

マームとジプシー ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと――――――

mum-gypsy10th

10周年全国ツアー中のマームとジプシー、去年のロミオとジュリエットを見てWOWOWCocoonを見て以来、舞台は3面囲みでフラット中央に載せてある板がぐるぐる回る。

マームとジプシーの作品は言語化するのがすごく難しいもっと感覚的な感じ。

映画やドラマと違って目の前で行われている演劇は場面の切り替え場所の切り替えがすごく難しいそれこそセット使うか役者の演技によって今がどのシーンかって切り替えさせる事が大事なんだと思うけどマームとジプシーはその画面の作り方がすごく上手いなと思うし演劇的な面白さがあると思ってしまう。ちょっと偉そうな言い方だけど。

”家”が題材になっていて実際に”家”の枠組みだけのセットを組んだりバラしたりして使っていて最後に”家”が解体されるときもその”家”の枠組みのセットをバラして重ねて家が失くなってしまった表現に使っていて好きだった。

”家”、帰る場所場所そのものでもあるし、そこに集まる人たち、そこで過ごした時間とか記憶とか即物的じゃなくて曖昧なものなんだなという感傷に浸るというか、実家を離れて生活している身としては”帰る場所”ってどこなのかなとか考えてしまった。旅人が帰る場所があるから旅がで出来る、というけれどまさにその通りで帰る場所から離れているから旅なのであって帰る場所がなければただの放浪になっちゃう…すごく感傷的というか郷愁を誘われたんだけど従姉妹たちのやりとりが可愛かったり姉妹が語りあうシーンの”家族”、”家”みたいな意識についてなんかぼんやり考えてたくなって、やっぱりなんか凄く感覚的な話になってしまうけどマームとジプシーは劇団員となる役者がいなくて作品にあった役者を起用するという話を聞いたけれど誰が演じていても”マームとジプシー”らしさがあるのが本当にすごい。あの台詞の抑揚の感じとか役者の個性を消してる様にも見えるんだけど役者は本人ではなくあくまで”役”としてしかそこに存在していないんだなって感じる感じが凄く面白いなと思う。

客層を見ると男女比とか年齢層がお芝居好きというよりは”サブカル好き”(語弊があるけど)、現代アートを好む様な人たちだなあと思ったのが面白くて舞台は誰とこの時間を共有するか、でも面白さが変わると思ってるからそれも含めてとても面白かった。衣装がSuzuki Takayuki だったり音楽が石橋英子さんだったりするからかな…前のめりでの観劇はおやめください…(笑)

ロミオとジュリエットの時に買ったCDでの藤田さん、というかマームとジプシーのお芝居の作り方の話が凄く面白かったからまた見たいなと思うしやっぱり演出が凄く面白い…今回食卓がテーマ(?)になってる事もあって料理とか食材とかいっぱい出てきて調理を真ん中でお芝居やってて、サイドで実際に食材切ったりしている様子をスクリーンに映したりしているのが面白かった。

 

bare

再演〜の記事でも触れた『bare』についてもうちょっと

stargazer9.hatenadiary.com

この夏散々RENTを見ていてちょこちょこbareの事を思い出したりもしていてまた改めて見たいなと思い出している…RENTは自分を出せって言われて演出を受けるらしいけどbareも自分をさらけ出したいというお話なので思い出すのかな…

ストーリーの説明がうまくできないけどこんな感じ

カトリックの全寮制の学校で、同性愛と信仰の狭間で心を揺らす生徒を主軸に、どうしたら「bare」(心をさらけ出す、自分の心に正直に生きる)になれるかとまどう生徒たちの物語。

kaoru-web.air-nifty.com

entre-news.jp

上のあらすじで書かれてるのはピーターという子の事だけど(2016年上演のbareでは田村良太さん橋本真一さんのWキャスト)この作品は思春期の少年少女たちの群像劇でもあるから誰に感情移入するかでまた変わってくるんだけどあと自分が誰の立場でどうしてあげたいか、この子達をどうしたら救い出してあげられるかみたいな事もすごく考えさせられる。思春期を越えた者として、大人としての視点を持って見られるのいい事だ…アメリカでは学校での上演も多いらしくて実際に思春期にこの作品を見てたらすごく衝撃的だと思うし受け止められるかは分からないけどどう思うかどう見るか見てみたかったなという気もする。

”全寮制のカトリック”の学校が舞台で”信仰”についての話も結構多くてそこはちょっと日本人には理解が難しかった…多分そう簡単に抗えるものじゃないんだな宗教って難しいなと思ってしまった…

ピーターと”母親”、直接は出てこないけれどすごく威圧感だけを感じるジェイソンと”父親”の関係とかもうひたすらに苦しくて逃げちゃってもいいのに、ってところから逃げられなくて八方塞がりになるところにもどかしさを感じるけどそこがどうしようもなく”子供”で”赦す”事が出来ないのも本当に子供…”正しさ”だけを与えらえれて正しさだけを求め続けられる、そこから逃げる事が許されない事が本当に辛かった…

1幕見て2幕を見る自信がないと思った作品は初めてだし見終わった後にしんどすぎてもうどうしていいのか分からないってなるくらい最後まで重い作品ではあるけどピーターとジェイソンがいちゃいちゃしまくるⅠ幕冒頭が本当可愛い…カップル可愛い…

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演出の原田さんに母乳が出そうと言われたしんピー(橋本ピーター)はすごく美しい子(見た目の話ではなく)で本当に強い美しさのある子だった2014年からのたむピ(田村ピーター)はめちゃくちゃ強いピーターだった…たむぴは自分の中に信じるものがあるからあんなに強いのではという信仰が外ではなく内にあるピーターだなという印象だったんだけど橋本くんって若手俳優()なのによくこんな作品に出たな!?と思う本当にすごい…

いつかまた上演があったら見てくださいというだけの記事です

あと曲が格好いい…ロックミュージカルっていいね!好きだ!

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動画がまるっと上がっていたりするので英語が分かる人はこれで見るのも悪くないかと…結構いろんなバージョンがあって高校生の子たちが演じてるっぽいのもある。

 

 2016年版を見た当時の感想を発掘したけど長いうえにストーリーの流れが分かりづらいけど全部ネタバレしてる。

 

7/9 マチネ・7/10マチネ

物語を中から見てしまうとつらくてどうして罪を背負わねばならないのか、誰かを愛することが罪なのか。と考えてしまっって、誰も悪くないのに悲しい結果を招くことになてしまって、どこかで救う、救われる手立てはなかったのかなと思ってしまう。
クリスチャンではないし同性愛が十字架を背負うほどの罪という感覚はわからないけれどピーターがその信仰ゆえに苦しんで、神父がジェイソンからの告白を受けたときにその立場ゆえにああいう態度を取るしかなかった、どうにも八方塞りで、誰も悪くないのに誰も救われない救えないと思ってしまってつらくなってしまった。隠すだけではだめだ、知ってもらわないといけないピーターと、現実はファンタジーじゃない、世界が変わるのを待とうっていうジェイソン。どうしても相容れなくてどっちの気持ちも分かるなって思うし、ピーターはジェイソンを待ってあげられなかったし、ジェイソンはピーターを分かってあげられなかった。

世界がもう少し優しくあってほしいと願わずには居られなかった。周りを無理解だと思ってるのもそれはジェイソンの中でだけの事かも知れないけれど。誰かの気持ちをまるっと理解は出来ないけどみんなの気持ちを少しずつ理解出来るから余計にその幼さとかその信仰故に”分かってくれない” ”救われない” というすれ違いが生まれるのがどうにも辛い。お互いに分かり合えない、みんな子供で自分の事でいっぱいいっぱいでわかってもらいたい、わかってあげられない幼さを感じてどうしようもなくもどかしく辛い。みんなそれぞれに誰もわかってくれないという悩みを抱えていてどうしようなもく世界の狭さを感じてでもその狭い世界しかない、その中でしか生きられない抱えていくしかない息苦しさを感じる。

誰も悪くないしそれぞれの正しさがあるしそれぞれに罪がある。そしてこれからみんな十字架を背負って罪を背負って生きていくんだな。それでも前を向いて生きていかないといけないことは辛いけれど希望なのかなと。

どうしても暗い部分に目が行きがちだけどこの物語を外から見ると所詮作り事だし、実際にジェイソンが死ぬのもフィクションの世界のお話で、でもこの物語を見ることによって見た人の世界は変わるかもしれないしこの世界のどこかで似たような事が起きていると想像できるようになるかもしれない、それだけで世界は変わる、変えられると思うとすごく優しい物語だなと思った。世界は想像力の分だけ広がるという言葉があるけどまさにその通りだなと思うし、その想像力の翼を与えてくれる一端になるのではとこの作品を通して少しでも世界が変えられるならそれはそれで良い事だと思うし、アメリカでは学校とかで上演されているという話を聞いてなるほどなと思った。
もしかして自分の周りにピーターが、ジェイソンがアイヴィが・・・と想像出来るようになるだけでそれはとても優しい世界になるかもしれないなーと。

(さらに雑感 ピーター・ジェイソンあたりを中心に)
とにかく辛くてしょうがなくて1回目見たときは1幕終わりの休憩で頭を抱えて2幕見られるのかどうかと心配で最後まで見てもやっぱり辛かった。

ジェイソンがとにかく逃げたいのもよくわかるし、ピーターは待ち続けるだけでは何も変える事が出来ない事を知ってて向き合うことを選んだのかなと、それが罪であっても罪を、十字架を背負っていく覚悟。

ピーターにその覚悟があるのは勿論ジェイソンを愛しているから、ジェイソンと一緒に居たいからなんだけどその愛だけで生きていける覚悟があるのが強い。

ピーターは愛されてる事にすごく自覚的というか、愛されて育って来てママ(クレア)に対する強い信頼関係があるんだなって、愛されて育ってきた子は強い。

ピーターの正しさは自分の中にあってそれが強い、というか信念になっているのかと、多分正しくなくてもいい、罪を背負ってもこの人を愛したいという感覚なんだろうと思うけど。この中に罪人がいる!同性愛を許さない、罪人として掲げあげられるアレ(十字架)、ウェディングベルで結局タキシードを剥ぎ取られてしまうのか結局は悪夢でしかない、彼を地獄に道連れにするのかというのも…ピーターは強いなぁって思うんだけどその強さはジェイソンとって突きつけられてしまうと重いものでしかなくてどうにも分かり合えない2人…2人で逃げように1度目は少し嬉しそうなそんな事は出来ないよってちょっと微笑むような感じの表情を見せるのに2度目の2人で逃げようはまだこの後に及んでそんな事言うの?って感じなのがとても辛く…個人的にはここで橋本ピーターがシャッター降ろしてしまった様な感じがして、それまでちょっと幼さがあってわがまま言うみたいにじゃれてたのに冷水ぶっかけたみたいな印象を持って作中で大人になるピーターというか、育つピーターだなという印象を受けた。
田村ピーターは事前に色々話を伺って多分ものすごく強いのでは?と思っていたらすごく真摯に訴えかけるピーターでなんで?どうして?って訴えかける姿が物凄く強くてジェイソンと分かりあいたいんだなって一方的な押し付けじゃなくて本当に分かってほしいと思っている姿がとても印象的だった。
ジェイソンが救いを求めて、正しい事は救いだと思ってアイヴィに縋ってしまうのはジェイソンの中に正しさがなくてジェイソンは押し付けられた”正しさ”を自分の中の正しさだと思ってしまっているから、で正しさと自分の心が相容れない事に気づいてアイヴィを愛することは正しい事だけど愛してはいないってそこで正しさだけを選べるわけじゃないってなるのが本当に辛くて、アイヴィは何をもってしってジェイソンを好きになったのか、マットのアイヴィに対する気持ちとかを考えてどうにもうまくいかない。ジェイソンはそんなに信仰心に厚いタイプではないのかな?と思うけれど(礼拝のシーンに居なかったり)それでも八方塞がり(ピーターと別れる、アイヴィが妊娠する)の時に神に救いを求めるのが辛いし、ジェイソンの望む様な答えを与える神は居なかった(どんな救いを求めていたのか結局分からなかったけど)ピーターの何度も救おうとした、もわかるけど結局ジェイソンにとってそれは救いではないんだよなと…ジェイソンは自分自身でどうにかするしかなかった問題の解決を外に求めてしまったのが1番問題なのかなと、ジェイソンの問題は家族との関係だった気がするし、ピーターとの関係がなくても結局潰れてしまっていた様な気がする。
本当の自分を否定して誰かの(多分特に父親の)望む様な姿を演じるしかなかった、ジェイソンは愛されない事が認められない事が怖かったと思うんだけどそれは特に親からどうしたら愛されるか?を考えてからだと思っていて、ジェイソン・ナディアの双子が片方は親の望む様に自分を殺して愛されて(?)片方は愛されていない事が分かっていて卑屈になって自己否定をするしかなくてあの兄妹には愛を知る事で救われて欲しかったし、2人でかばい合うしか慰め合うだけでなくて強くなって欲しかったなぁ・・・と。ジェイソンの愛はピーターに勇気を与えてくれたけれど、ピーターを愛するだけでは強くなれなかったジェイソンが本当に弱くて脆くてその弱さは理解出来るしとても好きなところではあるけど。結局のところどうすれば救われるのか、という事について悶々と考えるしかない。ピーターは己を罪を抱えて生きていけそうな、でもお葬式の暗示はなんだったのかと考えるとこの先の未来に希望があることを願うしかないお話だった。

岡田ジェイソンしか拝見できなかったのだけど神父に懺悔した後のあの表情とか、薬を飲む前のもう死んでいる様な表情とかがすごく良くてどうにもジェイソンを好きにならずにはいられなかった。あの弱さ。大変良いものを見た。もう生きてはいられないみたいな絶望の表情とても好き。本当の絶望。

ナディアは両ナディア拝見して、あべナディアは妹ちゃんって感じしてアイヴィに対する嫉妬とかも子供っぽくて可愛いな〜ってなるのに対してゆうナディアはジェイソンに対してちょっと大人っぽいな?という感じがしてちょっとお姉さんぽかった。ゆうナディアのパパの秘書からもらったイヤリング小さすぎると言いつつつけてるところとかアイヴィのクローゼット荒らしすぎてむしろ首についたままなのに全力で否定するところがとても好き